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2010.06.06

演劇の面白さを実感する

6月5日(土) 「ドレッサー」 13:00~ 於・吉祥寺シアター

脚本/ロナルド・ハーウッド 翻訳/松岡和子 演出/大谷亮介 出演/渡辺哲(座長)、小宮孝泰(ノーマン)、大西多摩恵(マッジ)、久世星佳(座長夫人)ほか

 これ、最初にチラシを見た時から惹かれるものがあった。リア王を演じる役者とその付き人(ドレッサー)。設定というかストーリーを少し知ってるような・・・? と思ったら、日本で何度も上演されてきたし、映画化(イギリス)もされてたのね。でも見たことはない、はず。
 見たいな、だけで終わっている可能性も高かったけど、来週、ドレッサー寄席もあることだしと見に行くことにした。カンフェティで買った「指定席引換」券を受付で渡したらいい席が貰えて、ラッキーでしたワ←少し安くなってたのに加えてボーナスポイントも使用。

 時代は第二次大戦中。空襲警報も頻繁に出されるイギリス。こんな時代の影響をもろに受けつつも、シェイクスピア劇を演じ続ける一座の老いた座長と、付き人の物語である。ちょうどその日、上演される「リア王」が部分的に劇中劇で演じられる。

 冒頭、座長の妻(コーディリアを演じる役者でもある)が、楽屋のノーマンのところにきて「病院にいる座長」について、2人で話し始めるところから、なになに? 何が起こったの?とこちらは興味津々。時代背景やなんかも、この会話から、だんだんわかっていく。

 その日も「リア王」の舞台はあるのに、こんな状態で幕は開けられるのか・・・そこへ、座長が病院から勝手に戻って来て、まだ錯乱気味ではあるけれども、とにかく幕を開けることになる。そのあたりの舞台監督マッジと、ノーマンとの、「立場」の違いから来る応酬も、最後まで見ると更に印象的だった。

 座長は楽屋で、「リア王」の出だしの台詞は何だった?と、ノーマンに何度も尋ねる。実際に舞台でも、「リア王」の登場が遅れてドタバタ、みんなアドリブでつないだりして、ここは大笑い。だけれども、いったん舞台に立つと、座長はさすが、なのである。劇中劇の部分は、ちょっと息抜きっぽくもあり楽しめた。演出の大谷さんも道化(そもそもの役はソーントンというチョイ役の老俳優)で笑わせる。

 ・・・なんにしても、みな「演劇」の魅力にとりつかれてしまった人たちよ!! という思いがすごく残る。そんなふうに見る観客もまた、というところか。

 テレビでもよく見る渡辺哲さんが、劇団シェイクスピア・シアターの創立に参加していた、というのは初めて知った。そして「ドレッサー」が三國連太郎・柄本明で上演されたときには大道具係のバイトだったとのこと。ああ、座長が書き始めた自叙伝は、大道具係にも謝辞が捧げられてましたっけね。ドレッサーには一言もなかったけど。

【追記】終演後、篠井英介さんの後ろ姿をお見かけする。(私も通路際だったからかなり素早く出たけど、それよりも早かったなー。階段を降りてる時にアラ?と) 篠井さんとの遭遇率は、わりと高いのです・・・ボンヤリな私なのに気がつく、という意味で。

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コメント

ドレッサーって付き人なんですか。私はまたてっきり衣裳さんかと思っていたので、ノーマンが自伝に自分への感謝の言葉がないと知るときに「?」と思ってしまいました。

小宮さんのHPの掲示板に、小宮さん自身の書き込みがあり、
篠井英介さんに、「今まで観た『ドレッサー』の中で一番良かったわよ」と誉められたのが、何より嬉しかった!
とありますね。

投稿: ケイジ | 2010.06.08 08:07

ケイジさま
私なんかさらに、ドレッサーとは鏡台のことかい、ってところもありましたよ。でも、ほんらい衣裳係、なんですよね、ノーマンはちゃんといろいろ衣裳の世話をしてたし。
小宮さんのHP、見ました!! 私も皆さんにこのお芝居をPRしたいけど、そういう時、吉祥寺という場所はちょっとだけマイナスかもしれません。

こういうお芝居を見るたびに、もっとシェイクスピアについても知りたい、なんてことも思っちゃいます。

投稿: きびだんご | 2010.06.09 01:04

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