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2010.07.13

三鷹で市馬らくごに浸る

7月11日(日) 「柳亭市馬独演会」 14:00~ 於・三鷹市芸術文化センター 星のホール

市也・道灌、市馬・かぼちゃ屋、市馬・あくび指南--仲入り--海老一染之助(太神楽)、市馬・鰻の幇間

 三鷹市民ではないけれど、地元の会を満喫! 行くのに便利だし、ほんと会場の規模が落語にはちょうどいいんだもの。「大御所」になると、会場が三鷹市公会堂になっちゃうんだけど、三鷹での独演会ならいつまでもここでやってほしいです。・・・ついつい、最前列・センターブロックの左端を確保しちゃってた。(「-初恋」はセンターブロックの右端で見たのでした。出入りしやすいから、好きなのよ。

 まずは前座の市也くん(おっと、その前にいつもの諸注意アナウンス。このところ、よく三鷹に来てるけど、こういうお笑い的に過剰なアナウンスは、伝統芸能に限るらしいと気がついた。お芝居ではごくアッサリしてるよ)。
 「道灌」は、もうスッカリ落ち着いてるね~。時間を調節(短めに)してるのかな、というところで、ちょっと唐突な気がする場面もあった記憶が。

 さてさて、市馬師匠は先代小さんの思い出(芸に関すること:直接教えてくれるということはなくて、「袖で聞いて覚えろ」とか)、前座時代の池袋演芸場の話(談志師匠)などなどを。いつもながら師弟の強固な繋がりを感じる。そして1席目、与太郎・・・何?と思ったら「かぼちゃ屋」。ちょうど暑い季節の、路地裏の風景(ばかばかしい様子でもあるんだけど)が、思い浮かんで笑ってしまう。

 このまま、仲入りではなくて、拍手が一段落したところで、ふたたびお喋りが。

 本日のゲスト、海老一染之助師匠に教わった笛で、二つ目の時分はずいぶん助かった、とか。教わりに行くと、(染之助師匠は何でもできるんで)三味線を弾いて、云々と言いつつ、自分が歌ってるし(笑)。えーっと、「天竜くだれば」「?(←数時間は覚えてた)」「東京音頭」。そして、あくびを教わる(四季のあくびのうち、夏のあくび、なんだよね)「あくび指南」。いっしゅん、「猫忠」が始まるのかと思っちゃった。

 仲入りの後は染之助師匠。たぶん絶対初めて。兄弟コンビの時も、見たことはないな。プログラムによると、昭和9年生まれ、初舞台が昭和21年。うーん、戦後ずっと、なんだわねぇ。コンビの時は主にお喋り担当だったんだっけ?? 太神楽が皆の健康や繁栄を祈るもの、というのはすごくよくわかった。それで獅子舞なんかもやるのか。黙って座れば上品なおじいちゃま、という感じなのに、というギャップもおかしい。

 「鰻の幇間」も、過剰にやろうと思えばいくらでもできそうだけど(ダマされたとわかってから)、さりげなくて、それでかえってこの幇間の立場になっちゃう。衿に縫い込んでたお札を支払いのために出すあたりから、幇間の哀愁が・・・。トドメの「下駄」で、むしろばかばかしくてスッキリしちゃうというか、嫌な気分にならないんだ。冷静に考えると、踏んだり蹴ったりなんだけどねー。

 帰りにバスを降りる時、ちょうどザーザー降り。家はバス停のそばなのに、投票所までがぬれネズミでした。その後、また止んじゃったのが憎たらしいゾ。

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コメント

ベタな名で申し訳なし。

楽しそうな会ですねぇ。最近「まったり楽しい」系が不足気味です。海老一染之助師も、昔はテレビでよく見ていましたが(兄弟時代)、生は未体験。羨ましい。館主様の文章で一層市馬師の良さが引き出されているような。久しぶりに聴きたいなぁ。

投稿: クヮンナオト | 2010.07.16 13:35

クヮンナオトさま
資産公開されてましたね、新聞で見ました(笑)。
海老一の師匠、華麗な芸を見せるんじゃなくて、たぶん大神楽の原点はこんなの?という感じ。白山先生とかもそうですが、ゲストでさらに市馬師匠の魅力を確認しちゃう。…見る方も、まったりがいいですよねー。お江戸日本橋亭に余裕で座れ、顔見知り同士ものどかだった頃が懐かしいです。
ところで、10月の名古屋・落語集に行きましょうよお!

投稿: きびだんご@岡山 | 2010.07.17 11:50

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