« 残暑お見舞い申し上げます | トップページ | 夏の味覚 »

2010.08.08

かぶりつき席で、BOYSに涙する

8月7日(土) 「宝塚BOYS」 17:00~ 於・シアタークリエ

原案/辻則彦(「男たちの宝塚」) 脚本/中島淳彦 演出/鈴木裕美 出演/浦井健治、杉浦太陽、黄川田将也、東山義久、藤岡正明、瀧川英次、石井一彰、初風諄、山路和弘

 友人たちとの観劇&飲み会も、なんとなく歌舞伎から遠ざかり気味。いや、いっそこういう機会にちょっと変わったのを見てみましょう、というわけで「宝塚BOYS」へ。
 これは2007年、2008年に続いての三演めなのだが、私は初めて。今回はキャストが一新されたとのこと。前の2回を見た複数のトモダチの賞賛の声から、「これだ!」と皆さまにオススメして出かけることとなった。自分では全くどんなのかわかっていないのを選ぶというのは、企画者としては「賭け」なんだけど、いや大丈夫でしょう・・・。

 ほんらいは日曜の方が全員の都合がいいんだけど、日曜だと12時開演のみ!! これってどういうこと? 次善の策で、土曜17時を選んだ。観劇後にゆっくり飲めるしね~。せっかく登録してたから東宝のサイトでチケット入手。はい、1列目(右サイド)でしたよ。おばさんたちがかぶりつかなくても・・・ですが、まあご容赦。

 しかーし、私に判別できる出演者は、浦井健治、黄川田将也(この2人は舞台を見たことがある)と、杉浦太陽の3人だけ。 

 戦後すぐに作られ9年間存在した「宝塚歌劇団 男子部」、その史実を舞台化したもの、ということだけを知っていた。・・・だけど(当然といえば当然ではある)、こんなにも戦争が描かれていたとは。確かにこれは「戦争の8月」に上演される意味があるんだなぁ。

 そして、様々な背景を持ちながら(ぶつかりあいつつも)、宝塚の大舞台をめざした彼らのひたむきさと、実際にいま演じている役者さんたちの姿が、ラストの大階段のショーで重なり合って、感動的だった。これはかぶりつき席で、汗いっぱいの姿を見たから余計にそう感じたのかも。この場面では、気持ちよく拍手したりしてたけど、後半はかなりグスングスン涙目状態でした。

 リーダー上原役が浦井健治くん。最初のうち、ちょっとこの人物に馴染めない感があったけど、だんだん入り込んじゃった私です。というか、前にこの役をやったのが柳家花緑だと知って、それはもうビックリ。いや、いつの間にこんな大きな役をやるようになってたのぉ?と。そういえば、当時のチラシもちょっと記憶にあるんだけど、どうも写真のイメージで引いちゃってたのかもな。

 あと、ダンサーの東山くんの、ちょっとワルっぽい目が素敵だわん、とか、大阪弁の人がよかったね、とか、まぁ終演後の飲み会では話に花が咲きましたです。ゲゲゲの女房で活躍中の彼は・・・うーん、歌は大丈夫か? あと、もっと全体を見渡せれば、踊りの上手い下手もわかったのかもしれないけど、まあそのあたりはご愛敬というか、大勢に影響はないかと。

 けっきょく「清く 正しく うつくしく」の小林一三に振り回されたかのような彼ら。冒頭に「玉音放送」シーンがあったこともあって、小林天皇かい、なんて思ったりもしちゃった。そういう葛藤も描きつつ、青春ストーリーに昇華されてたのが、見終わった時の満足感につながったのでしょう。

|

« 残暑お見舞い申し上げます | トップページ | 夏の味覚 »

演劇」カテゴリの記事

コメント

あの大阪弁の治らないヒトの役が、前回は山内圭哉だったんですよ。それはそれは切なかった記憶がありますが…偶然ですが、ロックンロールと続けてみちゃったのは何かの縁かも。

初演の時には踊る花緑を見て、ああ、この人はホントに小林十市の実弟だったんだと信じられたくらい、意外に踊れた…というか、他のメンバーが今回ほど踊れてなかったんですよね(笑)実力2番目はリアルにそうでしたから。初演はハコがテアトル銀座だったし、8月でもなかったんですが、再演をクリエで8月に観た時はつくづく「8月に観るべき芝居かも」って私も思いました。8月には戦争がらみの芝居も映画もドラマもいっぱいありますが、これを見て損はない気がします。
で、私は、これのせいで「愛と青春の宝塚」をなんとなく敬遠したまんまになってるんですが、今度こそ観るべきかなぁなんて悶々としとります(笑)

投稿: 猫並 | 2010.08.08 18:38

猫並さま
期待に違わずおもしろかったです。どうもありがとう!!
しかーし、山内圭哉ですか。それはとてもとても見たかった。ああいう風貌なのに、切なさの感じが、ものすごく想像できます。瀬川亮くんも、わりと好きなので、前回を見ておくべきだったか・・・。
いやいや、全ては巡り合わせですもんね。今回見られて、もう大満足です。

初演は8月じゃなかったんですね。「父と暮せば」のようなのとはまた違って、こういうのが8月のスタンダードになってもいいかな、と。

終演後、外へ出たら、向かい側ではホンモノの宝塚の出待ちらしき人がズラリ。ほへぇぇと言いつつ、泰明小学校方向へ曲がったら、今度はBOYSの出待ち?という人たち。うーむ、こんなことになってるんですねぇ。
適当に入ったお店のお料理もおいしかったし、ほんといい一日でした!

投稿: きびだんご | 2010.08.08 22:13

宝塚BOYS、ご満足いただけたようで安堵しました(って、私は東宝の社員か)
ラストの大階段のレビューシーン、胸が熱くなりますよね。
役者さん達の頑張りにも感動してウルウルしてしまったのでした。
早く観たい!という気持ちが募ります。
花緑さんはダンスもピアノもなかなかだったのですが、浦井君のピアノは大丈夫なのかしら?とそれがチョット心配。

投稿: 尚花 | 2010.08.08 22:28

尚花さま
ほんとにどうもありがとう!! 尚花さんと猫並さん、チーム音羽の楽しそうなお喋りを、なになに?とチェックしたのが最初でしたもん
浦井健治くんは、私にはやっぱりヘンリー六世なんですよ。最初はそこから抜け出せてなかったなぁ、と思います。ピアノは舞台の下手隅だから、弾いてる背中しか見えませんでした・・・。
そういえば、「レビュー」という言葉が書いてる時に思い浮かばなかったんでした。なんだっけ~と。一緒に見た友人(年上の広尾マダム)は、越路吹雪とか誰それ(←忘れた)を実際に見た世代だそうで、懐かしんでましたワ。
尚花さんもご覧になったら、また新キャストの感想などを教えて下さいね。

投稿: きびだんご | 2010.08.09 09:16

これ絶対見るぞ→見たいけど…→どうしよう→やっぱり無理かな
っていう具合にだんだんしぼんでいって、結局日程的に無理ってことになりました。見たいもの全部見ていたらキリがないし。でも、きびだんご様が必ずご覧になるってわかっていたから
レポありがとうございます。浦井クンのこと聞くと(読むと、か)やっぱり見たかった…。

投稿: SwingingFujisan | 2010.08.13 22:43

SwingingFujisanさま
携帯からレスするよりは(文章を別に作っておいてコピペするんですが)、帰宅してPCからの方が楽ちんなので、遅くなりました。

>これ絶対見るぞ→見たいけど…→どうしよう→やっぱり無理かな
ほんとこういうことはよくありますね。見たいなぁ、というのを全部見るわけにはいかないから、仕方ありませんが。そういう中で何を選んで見るか、というところに、お互い好みが似ているようでちがう、個性が出てくるのでしょうか。
浦井くん、うーん、もう1、2本、別な舞台を見てみたいです。

投稿: きびだんご | 2010.08.14 21:40

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 残暑お見舞い申し上げます | トップページ | 夏の味覚 »