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2010.08.20

金曜の夜には、こんなお芝居を

8月20日(金) 「W~ダブル」 19:00~ 於・ル テアトル銀座

作/ロベール・トマ 演出・上演台本/G2 出演/橋本さとし、中越典子、堀内敬子、コング桑田、山西惇 ほか

 出演者の中で誰に惹かれたのかといえば、堀内敬子(と山西惇だったりして)。橋本さとしじゃない、というのが、まあ私なんですワ。いや舞台でとても映えるしカッコイイのは勿論なんですけどねー。

 チラシ(橋本、中越、堀内の3人が、黒い洋服で写ってる)は何度も目にしていて、堀内敬子がなんかイメージと違うメイクだなぁ、なんて思ってた。じっさいの舞台では、なかなかユーモラスに演じていて、こちらはイメージ通りなんだけど、と思っていたら・・・。

 というわけで、いつものようにほぼ予備知識ゼロで出かけた。そうかG2演出だったのね、と後から気づくんである。舞台上は変形額縁状とでもいいましょうか、縁取る縦2辺と底辺(横)に赤いラインが引かれていて、なかなか美しい。これに囲まれた「パリ郊外の邸宅の広間」が舞台である。

 ストーリーはやや書きづらい・・・かな。橋本さとしが、うり二つの1歳違いの兄弟を演じるんだけど、フランソワーズ(中越)と結婚してる兄は、カジノ狂いで酒好きで、金持ちの妻からお金をせびり取るばかり。実は刑務所に入ってた弟は、まるで正反対にオドオドしていて、恋仲のルイーズ(=家政婦・堀内)の尻に敷かれっぱなし。この全く違う2役を、橋本さとしが生き生きと演じてたなぁ。弟クンの方が楽しそうだったかな。というか、役として兄はちょっと困った人な設定だからねー。

 フランソワーズが身勝手な夫に堪えかねて離婚を決意。それにはそっくりの弟を使う、というわけで。兄の真似をする弟のドタバタ感がおかしくて、あはは~。と笑っていたら、えっ!?という事件が起きて、1幕終了。そして2幕の急転回、どんでん返しの連続へと続く、というわけ。この2幕のスピード感、緊迫感はなかなかよかった。

 ただ、幕開けのルイーズとフランソワの台詞が、やたら事情説明的なもので興をそがれたのと、ラストのフランソワの台詞に、もう少し凄みというか重みというかが欲しかったな、とは思う。あと、中越典子がも一つインパクトが・・・。これは彼女に関してはいつも思うことなんだけど。クセのある脇役なんかをやってみてはどうかしらん。

 わりと洒落てて楽しくて、金曜の夜なんぞに見るのはピッタリと思う。一人じゃなくてカップルとか友人同士くらいでね。でも終演が9時40分だから、その後に食事とかはツライかな。アフタートークがあったんだけど、なにぶん銀座から自宅までは遠いので、残念ながらパスして帰っちゃった。

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演劇」カテゴリの記事

コメント

「わりと洒落てて楽しくて、金曜の夜なんぞに見るのはピッタリ」
そうでしたか、良かった良かった!
昨日、NHKの<あさイチ>に中越典子ちゃんが出演していました。
朝の生放送に出た後に舞台、大変ですよね。
朝ドラのヒロインをしていた頃より、ずっと洗練されて綺麗になったわと思いましたが、女優オーラは薄いかな~とも感じました。
女優特有のワガママさとか自己顕示欲(偏見かしらん)があまりなくて、性格が良い普通のお嬢さんなのかも。

投稿: 尚花 | 2010.08.21 10:47

尚花さま
はい、おかげさまでノンビリ楽しい金曜日でした!
たまたま私も「あさイチ」見たんですよ。あれにご出演ということは、スタジオ入りも早いでしょうから、ほんと大変ね、なんて思いつつ。ヒロインをやってた朝ドラは、ストーリーについていけず早々に挫折した記憶が・・・。
そうそう女優オーラが薄い、というのはピッタリかも。でも(そういう見方って)技術的なことじゃない部分だから、かえって気の毒かもしれませんね。
女優など舞台関係に限らず、作家でもいいけど「表現する人」にいい人はいない、というのが持論です

投稿: きびだんご | 2010.08.21 14:14

山西惇、私もかなり好きです。
テレビにも結構出てるそうですが、そういうのは観る機会に恵まれず。ただ、舞台の配役に見つけると嬉しくなります。

>「表現する人」にいい人はいない
まさに!
小説家も俳優も、何か「業」を背負った人しかなれない(大成しない)気がします。
岡本かの子や宇野千代やジャクチョーさんのような、あからさまな「業」じゃなくても、何かしらアンバランスで、友人には持ちたくないようなどこか壊れた人じゃなけりゃ、コミュニケーションではない不特定多数に対する一方的な表現なんて選択したりしないだろうと思います。
物書きにしろ絵描きにしろ、職人と作家とは全然別モノだと感じますもん。

投稿: 猫並 | 2010.08.21 22:15

猫並さま
偶然、山西惇を昨日の昼にテレビで見ました!(=「相棒」)六角精児もですが、舞台で(主役じゃなくて印象深く)認識してる人を、テレビで見ると、おおっという感じです。

>小説家も俳優も、何か「業」を背負った人しかなれない(大成しない)
ですよね!! 内なる何かがあるからこそ、やむにやまれず表現に走る、そんな人が「いい人」であるはずがないですもんね。「いい人」の定義づけはまた人それぞれでしょうけど。
自分の日常がサラサラぬるぬると流れていくと、どんな形にせよ「ガツン」とくる何かを求めて、あちこちするのかもしれません。

投稿: きびだんご | 2010.08.22 09:24

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