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2010.09.27

土曜夜の渋谷は苦手

9月25日(土) 「ハーパー・リーガン」 19:00~ 於・パルコ劇場

作/サイモン・スティーヴンス 訳/薛 珠麗 演出/長塚圭史 出演/小林聡美、山崎一、美波、福田転球、大河内浩、間宮祥太郎、木野花

 なーんにも考えずにパルコ劇場で取ったチケット。気がついたら、あら前楽だったのねー。私は単に、土曜出勤の仕事の後に行きやすいから、だったんだけど・・・JRのハチ公口を出たとたんにウヘヘヘヘ。こ、この人混みは。というわけで、パルコ劇場にたどり着いた時にはテンション シアターコクーンだと交差点を渡らないルートで行くからあんまり気にならないんだけどなー。

 そしてパルコ劇場の先行チケットは、すでにお得だったのだ。ちょっとビックリ。一般発売より前にこういう設定ってのもあるんだ・・・。

 それはともかく。映画やテレビをあまり見ない私でも、小林聡美主演のもの(「かもめ食堂」や「すいか」)は見てる。じゃあファンなのか、といえば、特にそうとも言えないか。気になる存在、でも・・・というくらいかな。舞台は全く初めて。長塚演出というのと、前述の「おトク感」に後押しされて見に行ったのだった。

 舞台はイギリス(ロンドン郊外? 地名をもはや忘れた)。小林聡美演じるハーパー・リーガンは、愛する父親が病気(危篤)で会いに行きたいのに、職場のボスに休みを却下される。休みを取ること=即クビとの脅し・・・ひどいじゃないの、と憤りつつも、身につまされる私。最初の会話はそのシーンから始まる。そしてハーパーと、娘、夫との会話などから、だんだんだんだん、彼女の大変な状況(彼女が働かないとたちゆかない状況など)がわかってくる。

 だけど、彼女は父の元へ行く。もちろん無断欠勤で、さらには家族にも何も告げずに。しかし間に合わず・・・ずいぶん昔に、この父親と離婚して今は別の暮らしをしている母を彼女は憎んでいる。なぜ? それは誤解に基づくのでは?? また夫も大きな問題を抱えている。

 なんだか身につまされる(直接的にではないけど心情として)ところがある。頑張ってる毎日の、たぶん伸びきったゴムみたいなのが、ある日、プチっと切れてしまう。そのきっかけがハーパーには父親の病気だったのだ。そして彼女らしくないいくつかの行動をして(それは考える、ということじゃなくて、実際に「する」ことが大事なのだ)、また家族のところへ戻っていく。

 静かな、味わうというタイプの舞台。そのある種の重さ(?)を攪乱するのが、美波演じる娘と、福田転球のチンピラか(福田さんはものすごく印象深い)。美波は娘のほかに病院の看護師(かなぁ)の2役(メインはもちろん娘)だけど、なんかどちらもピンと来なかったのはナゼ。2役といえば、山崎一が夫と、行きずりで関係を持つ男。大河内さん、間宮さんも2役。ふーん。山崎さんのもう一役は他の役者さんの方がよかったなぁ。

 盆を利用したおもしろい舞台装置、冒頭にハーパーが、幕切れ近くに夫が、それぞれに揺らいでいるのを示すシーンなど、静かに印象に残る舞台という気がした。小林聡美はハーパーははまり役かも。また別の、イメージの違う役も見てみたいけど、とりあえずテレビなどよりは舞台の彼女に魅力を感じた。

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コメント

私は、ちょっとワケあってゴールドのセゾンカードを持ってるんですが、そのカード優待でパルコ劇場の公演はよく先行の優待割引がでます。これも、この次も、そのまた次も、劇場の一般前売りより早く…場合によっては同じシステムを使っているイープラスのプレオーダーより早く、出ちゃったり。同系列だからアリだろうとは思うんですが、なんとなく「そんなに売れないんかい?」と勘ぐっちゃいますよね。
で、次のテツコはともかく、次の次のキイチはつい惹かれて…
でも、500円ほどディスカウントになってもシステム利用料と発券手数料で結局割引額は200円未満。だったらカンフェティあたりでボーナスポイントつきのほうが良かったか、いやいやクレジットカードにもポイントはつくし、でもうっかりするとWeb松竹の方が席が良かったりするんだよな、なんて悶々とする原因になっとります。
景気の良かった頃はプレオーダーコストをかけてヒドイ席にあたり悔しがったもんですが、不景気の今はディスカウントの割合でぴーぴー騒ぐようになりました(爆)

投稿: 猫並 | 2010.09.29 07:37

猫並さま
そうなんですよ。いろんな所で割引も見るけれど、自分チで一般発売より先に安く売るなんて(今回1500円引きでした)、そんなにと勘ぐりたくなりますよね。
そして「安く買える」ことでも選択の幅が広がると、それはそれで「もっといい席でオトク値段があったんでは」と思ったり。安くなくても、たとえばケラ「黴菌」をweb松竹で買うか文化村(無料会員)で買うか迷います(実は生協でも日にち限定で申し込める=抽選だけど)。

劇場に行くとものすごい量のチラシを渡されて、公演が多すぎるんですね。そして年金生活者のオバサマが「見たいけど、自分の生活ではこのチケット代1万円は払えない」とキッパリ仰ったこともあります。私も今はいいけど・・・今のうちに見ようっと

投稿: きびだんご | 2010.09.29 09:27

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