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2010.10.06

「千尋の谷」を実感する・・・

10月5日(火) 「錦秋十月第歌舞伎 昼の部」 11:00~ 於・新橋演舞場

頼朝の死」梅玉、魁春、錦之助、孝太郎、左團次ほか 「連獅子」三津五郎、巳之助、門之助、秀調 「加賀鳶 本郷木戸前勢揃いより赤門捕物まで」團十郎(天神町梅吉/道玄)、福助(お兼)、三津五郎(春木町巳之助)、仁左衛門(日蔭町松蔵)ほか

 歌舞伎はなんだか久しぶり、の気がするんですけど・・・(実際は先月12日に見てる)。演舞場になってから、意識して早く家を出るようにしてるので、今日も銀河プラザに寄る程度の時間はあった。席は3階1列44、つまりカーブのところ。いつぞや43だった時、ここに巨漢の方が座ってたけど、足元がさぞ窮屈だったでしょう。

 「頼朝の死」は真山青果だなぁ、というのを実感。正直、朝イチ(というか昼イチですが)は、あんまり心理描写の方へいかない時代物をサラッと見たいかも。とはいえ、梅玉さんはじめ皆さんさすがで、うむむむと引き込まれておりましたワ。

 「「連獅子」は歴代(7世~9世)三津五郎の追善狂言で、演舞場の1階で写真も見てきた。そして何より三津五郎・巳之助だから、楽しみだったのよー。

 踊りに関しては一段と見る目がないのはわかってるんで、最初のうち、ほほーという感じで、衣裳(清新なイメージ)を見、長唄を聞き・・・。でもね、二人で並んで踊る時の動きひとつひとつ、どうしても父と子を比べてしまう。一緒に目に入るんだから当たり前。そして、その差は残酷なまでにあきらか。いや、こういうことこそが「千尋の谷」に突き落とすってことだなぁ、と思ったのだった。中村屋でもそうなんだとは思うけど、そこまでは感じなかった(最初から「楽しむぞ」という気分で見てるし)。

 親獅子も仔獅子も、実の親子だからこそ、それまでの稽古などさらに大変だろうというのも偲ばれ、なんだか妙に感慨深かった。でも、そんな思いを抱いていたからこそ、最後の毛振りで盛り上がったりして、すごく記憶に残る「連獅子」となった。今後も巳之助くんの成長を見守りたい(と、近所のオバチャン的な気分)。

「加賀鳶」はもう、團十郎の滑稽さがおかしくて。その分、悪党!という感じはうすいかな。そして仁左衛門はあくまでカッコよく。いやもう楽しかったですワ。これはいつぞや菊五郎で見た記憶も新しく・・・ついでに1階の私の隣で、花道に勢揃いした役者一人一人に声をかけ続けたオバさまのことも思い出しちゃった。

Hanga ←なぜか、きびだんご家所蔵の版画(雪の赤門)を、この機会に紹介。これがあるんで、最後の捕り物シーンは、寒い季節のような気がしてならない。

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歌舞伎・文楽」カテゴリの記事

コメント

ようやく観てきましたよー、連獅子。
良かったですね。
連獅子のありようってものを感じたかも。
これだけは、歌舞伎役者のためにある舞踊だと思うし、どんな組み合わせでもいいってもんでもないなとも思いました。
ここんちの連獅子、これからも楽しみにしたいです!

投稿: 猫並 | 2010.10.13 19:41

猫並さま
珍しく私の方が先に見たんですね!
>連獅子のありようってものを感じたかも。
確かに確かに。こんな風に親子で初めて連獅子を踊る、というのを見たことがなかったし、ましてや片や踊りの名手ですもんねぇ。感じるものが多々ありました。
巳之助くんの「覚悟」でもあるだろうし、ほんとこれから先も楽しみです。

投稿: きびだんご | 2010.10.13 20:55

お久しぶりです。
「連獅子」は、正直、初日の幕が開くまで、ひじょーーーーに心配だったワタクシです。
でも始まったら、お稽古、たくさんなさったんだろうなぁ~というのが感じられて、それを見守る父上の背中がまた…。
毛振りのところになったら、ウルウルしてしまいました。

そして、体育の日に再見。
「おー、若いっていいな!」と。
巳之助くんがひたむきに、毎日舞台を勤めているんだろうな、日々、どんどんいろんなことを吸収しているんだろうな、と。

演舞場には幕見がないのが、ほんとうに哀しいです…。

投稿: おまさ | 2010.10.14 19:01

おまささま
わーい。いらっしゃいませ!!
三津五郎さんといえば、おまささん。条件反射のように、「連獅子」の時に思い浮かべてましたよ。
ほんとに必死でくらいついていく、その覚悟があってこそ、今ここで「連獅子」だったんでしょうね。
私もできればもう一度、見てみたいけど・・・ほんと、幕見がないのはイタイですよね。なんか、わーっと盛り上がりかけた気持ちがしぼんでしまうような。

そういえば、岩波から出た踊りの本。まだ手に取ってもいないんでした。反省!

投稿: きびだんご | 2010.10.15 00:36

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