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2010.10.31

MODEはオトナに観てもらいたい。・・・

10月29日(金) 「かもめ」 19:00~ 於・あうるすぽっと

MODE公演 原作/アントン・チェーホフ 構成・演出/松本修 出演/大崎由利子(アルカージナ)、中田春介(トレープレフ)、小嶋尚樹(ソーリン)、山田美佳(ニーナ)、藤井びん(シャムラーエフ)、斎藤歩(トリゴーリン)、松本修(ドールン)ほか

 タイトルにしたのは、チラシにあった言葉。続けて「MODEはコドモには観てもらいたくない」。もちろん、精神的なオトナコドモ、でありましょう。 

 とりあえず、MODE松本修は見たいと思っていて、そして今回「かもめ」と来れば、それはもう行きますとも!だった。あうるすぽっと、というのが、ちょっと難ではあるけれど、「あうるすぽっとチェーホフフェスティバル2010」の一環で上演されたのだから、文句を言う筋合いはございませんです←でも、アンケートに会場のことを尋ねる項目がけっこうあって、ついつい「エレベーター/階段のことを想像しただけで、行く気がになる」と、書いちゃった。

 さて今回の「かもめ」は、どうやら旅の一座がやってきて、「かもめ」を上演し、去っていく、という構造のよう。中央に組まれたステージの外、両側に、役者さんたちが腰掛け、出番になるとステージに上がり、また戻っていく。だから椅子やテーブルなども、全員で並べたりする。

 ・・・という意外な幕開けから、言わばツカミOKの雰囲気。女優アルカージナの大崎由利子が存在感あるし、愛人の作家トリゴーリンもちょっと若いかな、と思うけど、女ったらしのインテリ、ですわね。トレープレフ中田春介が、もうちょっと若くみずみずしい人ならなぁ、と。特に1幕の、若くてまだ何者でもないあの感じの爆発が、ちょっと見た目と乖離しちゃう。正直、メドヴェーチェンコ(お金のことばっかり言ってる教師)が似合うくらいと思ってしまった。

 ニーナ山田美佳は、なんて言ったらいいか、不思議な存在感(あるいはクセ)がある人なんで、ダメな人は彼女で引いちゃうかもしれない。でも、序盤のトレープレフ作の劇中劇を演じるところなど圧巻で、確かにお嬢ちゃんのお遊びじゃなくて「女優」になる、というのが納得できる。この劇中劇をきちんと見せる(召使いの鳴り物や舞台効果なども)ことで、トレープレフがどれだけ一生懸命だったか、どれだけ傷ついたか、ニーナのことも含めて、後々まで影響を及ぼしたのがわかる。

 で、役でいえば、シャムラーエフ=退役中尉でソーリン家の支配人=藤井びん、が、田舎の押しつけがましい時代遅れのオヤジぶりで、いかにも、だったんだワ。

 あと場面転換のとき、下男と二人の召使い女(料理人と小間使い)が、ちょっとユーモラスな恋のさや当てをするのが、意外に邪魔にならずに気分が変わって、おもしろかった。まさにコメディー・リリーフとはこれかいな、と。
 いつも音楽の使い方がすごく好きなんだけど、それは今回も同じ。

 と、やはり満足~のMODE観劇。次回公演は別役実「マッチ売りの少女」@座・高円寺(2011年2月)。少し前にも同公演はあったんだけど、別役作品に引っかかって行ってない。でも、一度行ってみようかな。

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