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2010.10.01

声が伝わる、記憶が呼び覚まされる

9月30日(木) 「わたしからあなたへ ものがたり図絵~平安~」 18:30~ 於・東京建物八重洲ホール

枕草子 抄」清少納言 原文/橋本治 桃尻語訳 「田辺聖子の今昔物語より 『唐櫃の僧』『生霊の女』」--休憩--ハープと共に 「中勘助「鳥の物語より 『鵜の話』」 朗読/渡部玲子 ハープ/田中淳子

 知人の朗読の会に行った。今まで誘われてもなかなか独演会には行けなかったのだが、今回はちょっとだけ仕事を早じまいして。会場は八重洲中央口からすぐだったので(迷うこともなく)無事に到着。こぢんまりとした素敵なホール! 公演じたいは昼夜2回なのでした。

 今回のテーマは「平安」とのことで、雨の夜、しばし古代世界にタイムトリップ。「枕草子」は、春は曙、にくきものなど全5段を、原文と桃尻語訳を交互に。これは桃尻語訳がおもしろかったなー。選んだ段にもよるのかもしれないけど、清少納言はしばしば「いらいらするっ」と言ってるのね。

 その後、少し長めのお話2編。どちらも物語の世界に引き込まれた。ちょっと滑稽味もある「唐櫃の僧」と、怪談っぽい「生霊の女」。後者はついつい「陰陽師」を思い浮かべてしまった。

 休憩の後は、「鵜の話」。全く知らなかったけど、これって、あの能の「海士(海人)」に材を取ってる。だから、場所は讃州志度の浦、藤原不比等と房前などが登場する(ゆえに平安時代ではないんだが)。ただし、タイトルにもあるように、鵜が見た話として。ハープの音色も優しくて(しかし時に緊張感をもって)、気がつけば1時間近くが過ぎていたのであった。

 朗読は今まで大きな会場でも聞いたことがあって、それはそれで楽しんだけど、マイクを通さずに生の声で聞くことのよさも、すごく感じた。それはちゃんとした朗読技術があってのことでもあるが。なんだか、遠い遠い世界に旅して、記憶が掘り起こされていくような不思議な感覚を味わったのだった。

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