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2010.12.06

今年も三鷹で「東西狂言会」を見る

12月5日(日) 「東西狂言の会」 14:00~ 於・三鷹市公会堂

解説・萬斎 「蚊相撲」千五郎(大名)、正邦(太郎冠者)、松本薫(蚊の精) 小舞「田植」萬斎--休憩--「泣尼」万作(僧)、万之介(施主)、石田幸雄(尼)

 三鷹での狂言の会は今年で16年という! プログラムに万作師からのメッセージも掲載されている。
 実は、前日の4日に、茂山千之丞師が亡くなられたので、萬斎さんのお話もまずは追悼の言葉から。そして、狂言の歴史を振り返るかたちで千之丞師を紹介(野村家は加賀の前田家の、茂山家は彦根藩のお抱えだったが、明治維新で失業しちゃってそこから苦難の時代が・・・。今のような狂言の隆盛を築いた一人である、というように。ヌードとの共演?で能楽協会を除名されかけた、なんて話も)。
 その後は、プログラムに沿って演目のストーリーや見どころ(注目してほしいところ)などを。軽妙な語りでわかりやすくポイントを教えてくれるので、とてもありがたい! あ、「田植」のところでは、ご自分が出演されてる映画「のぼうの城」にも触れられました。なぜこの映画に抜擢されたのか・・・「田楽」を舞うシーンがあるからではないか、などなど。ええ、さりげなく(笑)PR。

 「蚊相撲」はもちろん野村家でも演じているけど、ラストはちょっと違うんじゃないかなぁ。こちらはすごく可愛らしい(茂山家の芸風ですかねー)。ただ、基本、野村家を見ていてそれに馴染んでるんで、少しリズムが合わない感が。・・・と書きながら、万作家の「蚊相撲」は見てないような気もしてきた。けっこう長い曲だったんで(そんなイメージがなかった)ビックリした。

 「田植」では、萬斎さんは萌黄色の着物にべージュの袴で、いかにも田植えの時期のようなすがすがしさ。解説にもあったように、神主の役で(手には土をならす農具を持っている)、早乙女シスターズ(=地謡)との掛け合いが楽しい。

 「泣尼」は初めて見たと思う。ひょこひょこ出てくる石田さんの尼が、それだけで笑いを取っちゃう。・・・それはさておき。大好きな万之介さんが、橋掛かりから登場された時から、今ひとつお元気がない風で、ちょっと心配になっちゃった。もちろん、声はしっかりしてるわけだし何も支障はないんだけれど、でもね。万作さんは来年80歳(!)とは思えない若々しさ。

 終演後は、ギューギューのバスに乗って吉祥寺。若者でイッパイの商店街の小道を歩いた後、一足早い忘年会を楽しんだのでした。

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コメント

千之丞さんは、出演予定だったのでしょうか。ともあれ、残念。でも、いつかは覚悟しないといけないことかなぁ。少なくとも絶品芸を見た記憶があるんだから、幸せですよね。

それはそうと、なるほど!野村さんちは、加賀宝生に関わりが深いってことなんですね!
至高の華という企画は、基本的に六郎オジサンと萬斎ですが、ずっとこの組み合わせが不思議でした。だって、この二人なら、組まなくても公演はそれなりに成立するし、組んじゃうほうがもったいないような気もして。
でも。
つい最近の明治演劇史で、梅若実プロデュースの第1回天覧能では、使い物にならない能楽五流の家元を差し置いて、加賀前田家の殿様はシテを務めたが、これは梅若実が加賀宝生との関係強化のために図った可能性も考えられると聞いたんです。観世銕之丞家を取り込み、宝生九郎と渡りをつけ、完璧を期すために加賀宝生へも手を伸ばす…うーん、梅若一家、ただもんじゃない!

投稿: 猫並 | 2010.12.07 22:44

猫並さま
たしか最初から、ご出演の予定ではなかった・・・と思うんですが。でも、千五郎さん、正邦さんともに、台詞を言い直された箇所があって、昨日の今日で大変なのでは、と思ったことでした。

しかし「明治演劇史」は実に面白そうですねぇ。1回、きちんと系統だてて考えるのは、意味のあることだと思うし。mr.タモツの、あの大部の著書、けっきょく私は読んでないんです。イカンなぁ。
能のことについては更に、??ですが。天覧能ってのも初めて聞きました。

投稿: きびだんご | 2010.12.07 23:11

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