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2011.01.08

串田版「十二夜」

1月7日(金) 「十二夜」 19:00~ 於・シアターコクーン

作/W・シェイクスピア 翻訳/松岡和子 潤色・演出・美術・衣裳/串田和美 音楽/つのだたかし 出演/松たか子(ヴァイオラ(シザーリオ)/セバスチャン)、石丸幹二(オーシーノ/吟遊詩人)、りょう(オリヴィア)、荻野目慶子(マライア)、大森博史(サー・ト-ビー・ベルチ)、片岡亀蔵(サー・アンドルー・エイギュチーク)、串田和美(マルヴォーリオ)、笹野高史(フェステ)ほか

 シェイクスピアだからな、一応見ておくか、というくらいの感じだったので、コクーンシート(右側14)から。ところが今回の右は大失敗。左だったら見切れることも少なかったかな、と思うけど、まあ、そのあたりは納得ずくだから仕方ありません。

 よくよくチラシを見れば、ちゃんと「潤色」串田和美、とあるんだけど、目に入ってなかった。これって旅の一座(?)が演じる物語ふう。最初と終わりは全員(役者だけでなく演奏のみ担当の出演者もいる)で、にぎやかに演奏し、途中にも歌や、ジャグリングが入ったり。私はそういう「本筋」じゃない部分が、すごく長く感じちゃって、「意図」が見えてきた時にはもう終わり、なのだった。

 そういう作り方の基本にあるのは、松たか子が一人で双子を演じることを、どう合理的にクリアするか(だって対面するんですもの)なのだと思う。だから、そこに来ればなるほど、と思えるんだけど、それまではなんか枝葉ばっかり、と思ってしまったの。

 私は「蜷川 十二夜」を山ほど見てる(笑)から、役の名前もいちいち歌舞伎に置き換えて納得してしまう。それにつけても、歌舞伎では上手に名前をつけてたなぁ。

 舞台で、りょうを見たのは初めてかな。すごく存在感とお姫様らしい気品があって、でもコメディエンヌで、感心した。石丸さんも素敵でした!! もっと歌ってよ、と思うくらい=吟遊詩人だからね。そして亀蔵さんの安藤英竹ならぬエイギュチークも、はまってた。髪型や赤い衣裳もピッタリ。
 荻野目慶子は、イメージした通り、かな。賑やかなマライアだもの。でも、今回、低音部の声質や台詞回しが、熊谷真実と似てることを発見。主役の松たか子もそうだけど、出演者はみな、発声も綺麗だし、実力者ぞろい、という印象。

 笹野さんは勿論!! なんだけど、いやそういえば彼の役は「道化」だったんだ、と思うと、なんか違う気がしてくる。それは演技云々じゃなくて、串田版におけるフェステの役回りが、道化というよりももっと重いものなので。

 これも「十二夜」なんだなぁ、と思うと、様々に料理される400年前のシェイクスピアの凄さを思い知る。・・・でも、正直「串田版」と銘打ってほしかったな。そして、蜷川「ファウスト博士」、MODE「かもめ」、そしてこの「十二夜」と、なんだか二重構造の中で演じられる芝居、というのを続けて見ている気がする。

*上から見おろしただけで客席のいのうえひでのり氏がすぐわかるってのは・・・私の目がいいからじゃなくて、いつものカッコ(キャップかぶって)だから?
*コクーンシートで遅れて来た人(3人、別々に)は、みんな仕事帰りのサラリーマンみたい。なんか不思議だなぁと思ってたけど、自由劇場時代からのファンなのかな。

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