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2011.03.29

蝋燭のあかりで「解体新書」

3月28日(月) 「MANNSAI◎解体新書 その捨八」 19:00~ 於・世田谷パブリックシアター

「大地」 ~恩寵と重力の知覚(パーセプション)~
企画・出演/野村萬斎、出演/首藤康之

 この「解体新書」シリーズは、たまーに1階席が当たることもあるけど、たいてい3階だなぁ・・・と思いつつ。でも、踊りの時の体の動きなどがよく見えるから、悪くはないかな。

 ところで、世田谷パブリックシアターの主催公演としては、震災後初、なのだとか。だから、開演前にものすごーく丁寧に注意事項(大きな揺れがきた場合の)がアナウンスされた。それを聞いてて不安になるくらいにね。そして、萬斎さんがまず蝋燭を持って舞台に登場された。四角い舞台の上に、キャンドルサービスよろしく結局7本くらいの蝋燭がともされたかな。「蝋燭能」などでお馴染みではあるのね。
 で、ひとしきり震災関連のことを。彼は震災時、パリにいたそうで、そこでの募金方法をまねて、終演後、大きなシーツを広げてその中に募金する(並ばなくていい)のでよろしく、とのこと。

 また、この公演を行うかどうかについて議論したそうで、劇場を開けるというのはイデオロギー的なこと(「文化の灯を消さない」というような)ではなくて、まさに「生きている証」なのである、演じる側も、見る側も・・・などなど。ええ、それまでの様々な展開を踏まえてらっしゃいますわね。

 蝋燭は途中で消されたけど(煤がすごいんですって)、でも節電!

 解体新書は、やはり「お話」ではなくてパフォーマーが出演すると、がぜん面白くなる。今回の首藤さんも、ほんと充実の時間でした。

 まず、紹介がてら、出演した舞台の映像を少し。マシュー・ボーン「SWAN LAKE」、「中国の不思議な役人」、ベジャール「ボレロ」など。んでもって、なんだか偏愛しているらしい「人体模型」(骨格標本)が登場して・・・すごく仲良しの感じが受けてた。とにかく、「骨」を意識して動く、というのかしら。

 そこから、狂言とバレエの動きの違い。踏みしめる、固めるvs.伸びる、などなど。そうそう、ボレロの映像では上半身裸で、すごく筋肉が発達してる感じだったけど、腕立て伏せなんかやらないし、懸垂もできないとか。要はバレエの腕を動かすことなどで、あんなに筋肉がつくのね(じっさい、骨の上の肉とか皮に全く邪魔されないんじゃないかというくらい後ろに回るんだ!)

 舞台の上で、首藤さんに狂言の装束を着せて(着付け実演!)、それで「三番叟」の動きをするというのもあった。見ながらパッとできる、というのがまた凄い。萬斎さんは萬斎さんで、バレエの○番とか、足がプルプル、だったよう。

 狂言「三番叟」、バレエ「ボレロ」というわけで、首藤さんはその装束で、お囃子を流して「三番叟」を踊る。返礼(笑)として、萬斎さんが「ボレロ」の音楽で狂言の動きを、まず扇を持ったのと、扇を持たないのと2バージョンで。

 ほんと楽しくて(お互いに楽しんでやってる感じがまたよくて)、時間があっという間に過ぎたのでした。その道のトップに立つような人は、ちゃんと語れるしわかりやすいし、素晴らしいな、と思ったよー。ロビー階に降りて、シーツ(?大きな白布)に私も少し募金をしてきた。

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コメント

連日お邪魔します、タイトルから最初は、蝋燭のあかりで「解体新書」を読んだのかと思いました(笑)が、ぬ、ぬあ~んと、うわ~~っ!!これは全くノーマークでした!!すっごく見たかったです!!いいなあ~、いいな~、きびだんごさまうらやましくて、身もだえししまいます!!私、実はバレエも大好きで、この3作品もちろん観ているし、萬斎さんと狂言「三番叟」、バレエ「ボレロ」をひっくり返して踊るなんて、すごいっ!!わあ、もう一生観れないかも、またまたぬかった~

あのですね、仁左衛門さまの美しい立ち姿、実はバレエの3番のポジションでバッチリ決まっているんです バレエでは、逆にあまり3番ポジションを見ないので、珍しいのですが...1番、5番はプルプルするかもしれないけど、3番は意外と歌舞伎でも見られるのかも(仁左さまほどピッタリ決まる方はいませんが

ひたすらうらやましい、というだけで疾走するコメント(笑)、すみません。でも、舞台の様子が良くわかりました、ありがとうございます。その道のトップに立つ人は、本当に輝いていますね

投稿: よこ奴 | 2011.03.29 23:23

よこ奴さま
おはようございます。身もだえさせてごめんなさい! 疾走コメントありがとう
その前に・・・ほんと、タイトルを見るとタイムスリップして、昔の勉学に燃える書生さんが浮かんで来る感じですねぇ。(と、しばし妄想してしまう)
よこ奴さまはバレエがお好きだったんですねっ。特に首藤さんファンでいらっしゃるのかしら。そういえば、この日、3階席にも立ち見の方がかなりいらしたのでした。
私は、見たいとは思いつつ、なかなか実現しません。長い間、守備範囲の中にバレエは入ってもなかったのです。でも去年の暮れ、東京バレエ団「M」(首藤さん!)はチケット確保してたのに、所用で行けなくなって、かえすがえすも残念。←単純だから、斎藤友佳理「ユカリューシャ」に影響された。

そして、なーんと仁左衛門さんが完璧な3番の立ち姿とな いや~、それであのしゅっとしたお姿が。ほへ~ほへ~

もしDVDが発売されたら、情報をお知らせしますね。あ、バレエは全く見てないけど、「バレエ漫画」は好きです。

投稿: きびだんご | 2011.03.30 09:45

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