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2011.03.24

劇場にいられる幸せを味わう

3月23日(水) 「三月大歌舞伎 夜の部」16:40~

 13日に予定していた友人達との観劇をパスしたので、これが2回目にして最後。というか、震災後の初観劇。1列21番って、ほぼど真ん中の席だったのよー。真正面に染五郎&菊ちゃん  とりあえず私の座ったブロックは、私の左右(なぜに!)だけが空席で、皆さん、「吉原雀」までしっかりご覧でした。

 出先から回ったので、3時半には演舞場斜向かいのカフェに到着。演舞場の見える窓際に座って、外を眺めつつ、開場を待っていた。もうその時間くらいからポツポツお客さんの姿も見えてきて、それだけでなんだか不思議な感慨にとらわれてしまう。
 音羽会の番頭席には、純子おくさまも立ってらして、ついつい「楽しみにしてましたモゴモゴ」などと声をかけたりして、私らしくもないハイテンション それは絶対に1時間も前から、演舞場を眺めていたことと関係してるね。

 さて「浮舟」。あぁいう話(笑)というのがわかっていたから、今度は菊ちゃん&染五郎をしっかり見る、というのをメインに。どうでもいいけど、この2人は顔の大きさのバランスがあまりよくないのよねー。見慣れてないから?

 もう少しナマナマシイ台詞by匂宮あたり、があったみたいに思ってたけど、それは「うへへ」が増幅して変に記憶されてただけかな。もちろん、匂宮・吉右衛門の台詞が、前回とは比べ物にならないからというのもあるか(ま、おおむね、ですが)。でも・・・新歌舞伎などは特に、できるだけ初日までに台詞を入れておいてほしいな、と改めて思ったのだった。

 前に見た時は、浮舟の成長を表現する菊ちゃんの声の変化に気を取られてた。今回は、それにプラスして、主要な役の人たちの、声と役がピッタリ合ってる感じだなぁと。染五郎の甘ちゃん(笑)ぽい声とか、芝雀の一途とかひたむき、という言葉が似合う声。吉右衛門の基本余裕あるオジサマ声(ほんとか? うまく言えない)。そしてそして、魁春の多情したたかな母の声。そうそう二度目ということもあって、魁春の演じる中将が妙に面白くて、私の持ってた魁春イメージがちょっと変わった。そんな中で、菊パパがなんだか楽しげ。

 「筆幸」、私は幸四郎の世話物の中ではこれはかなり好きだなー。単純にわかりやすくて分析とか不要だからかな(爆)。それはともかく、妹お霜役の子が、昼の部では鶴千代を演じた子だったとは、気がつきませんでしたワ(上村吉太朗くん)。ほんと女の子かと思えるくらい、妙に可愛かった。大家さん(錦吾)、金貸し(彦三郎)、代言人(権十郎)などなど、いかにも!な人たちで、より面白く思えた気がする。
 
 そして「吉原雀」。あの、吉原の風景が現れるとたんの、わぁっという明るさ気持ちよさ。何回でも味わいたいものです。踊りは近くで見ていると、かえってう面白くなくなると思うけどね・・・。

 うまい具合に余震もなかったし、ゆったりと「劇場にいられる幸せ」とともに、歌舞伎を満喫できたなぁと思う(好きなことをしてて一巻の終わりとなったなら、それはそれで、という思いもあるかな・・・いや、悲愴とかとは無関係に)。帰りの電車も、いつもよりはすいていたし、お店などがあちこち暗くて気分が盛り下がる以外は、ついニコニコしてしまう一日となったのでした。 

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歌舞伎・文楽」カテゴリの記事

コメント

ここも1日違いだったんですよねー
私は今日(24日)の夜の部を再見しました。とはいえ、3階からですが。
で、私もやっぱり、魁春の中将の君がとても好きでした。今月の3役すべてが初役だそうですが、昼の大役と違って夜は余裕があって楽しそうで、こういう役もいいなぁと。
それと、最後の踊り。二人ともえらく気合が乗ってて、気持ちよく打ちだされてきましたが、ホント、見取りは演目選びだけじゃなく並びも大事ですねぇ。

投稿: 猫並 | 2011.03.24 23:43

猫並さま
ほんとですねー、2回目も一日違いで、今度は私の方が先!! で、席は私がかぶりつき、と。このねじれ具合も楽しくなっちゃう。
魁春の役って、最初に見た時はなんかよくわかんないゾ、というところもあったんですが、いやもう絶対楽しんでやってますよね。政岡で気を張ってる分、ここで発散してたりして(爆)。
踊りはねぇ・・・お二人の顔をまじまじと見る感じになっちゃうんで。傳左衛門さんがちょうど真正面に見えたので、そちらもかなり見ちゃいました。

投稿: きびだんご | 2011.03.25 09:15

ナント同じ席!

気分が盛り上がったところで入場、そして最後までご覧になれて何よりでしたね。
先週末も吉右衛門さん、何度かモゴモゴ言ってました。
一体どうしちゃったのでしょう。

観劇に前向きな気持ちになりつつあります。
私も「ペッジ・パードン」と「たいこどんどん」のチケット取りましたよ。
4月、まずは「トップ・ガールズ」。
しのぶちゃん、キョンキョン、渡辺えりさん・・パワーのお裾分けを頂けそうです。


投稿: 尚花 | 2011.03.25 20:50

芝雀さんの中の君、よかったですね。自分の嫉妬や苦しみよりも浮舟を気遣う心情に打たれました。
魁春さんの表情、忘れられません 菊五郎さんと若い右近クンのカップルは微笑ましい(^^)
染五郎×菊之助は身体のバランスもあまりよくありませんでしたね。やっぱり染ちゃんが華奢なんでしょうかねえ(脚なんか見た目しっかりしているんですけどね)。
吉右衛門さんは私が見た日は「う~」「あ~」が多くて、しかも1度はプロンプターの声が聞こえたような気がしました(違ってたらごめんなさい)。お疲れなのかなあと心配になりました。

私の観劇は今月はもうありませんので(国立の千穐楽がなくなっちゃったから)、気を持ち直して4月の初日を待ちたいと思います。

投稿: SwingingFujisan | 2011.03.25 23:21

尚花さま
まぁぁ、同じ席だったとは。音羽屋確保!!ですね。ほんと真正面からマジマジ
ちょうど小雨がぱらついたりしてたんですが、演舞場へ向かう老夫婦の後ろ姿とか、早くからお弁当を売る用意をしてる人とか、ふだん気に留めていない姿を見て、今ここに流れてる時間の大切さを思ったりしたのでした。
吉右衛門さんねぇ・・・。今日、知人の文化部記者さんに会ったら(←2日目に見てる)「吉右衛門、やる気なかった」バッサリでしたが、どうなのでしょう。

私も同じく「ベッジ・パードン」「たいこどんどん」は取りまして、明日「国民の映画」に行ってきまーす

投稿: きびだんご | 2011.03.25 23:43

SwingingFujisanさま
ほんと芝雀さん、魁春さんともに、よかったですよね。
特に魁春さんは意外な魅力発見、みたいな感じで。
吉右衛門さんは、好きな役者さんだけに、なんか複雑な気持ちです。しばしばかかるお芝居でもなく、あの独特の台詞でもあり、大変だとは思うけれども、でもねぇ。

国立はすっぱりやめちゃって、やはり寂しいです。早く(世の中が落ち着いて)再演してもらいましょう!!

生活の面でも気持ちの上でも、まだまだ大変さは続くと思いますが、長丁場が予想されるだけに、うまく「呼吸」していきましょ。

投稿: きびだんご | 2011.03.26 00:13

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