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2011.04.14

茨木のり子、ペンネームの由来

 ↑図書館で文庫版の日本文学全集の棚を見ていた時、ふとこのちくま文庫のシリーズが目に入った。全3巻、揃っていたんだけど、とりあえず1のみ借りてきた。1950年代~60年代の作品が収められている。

 詩のみではなくてエッセイやラジオドラマ、童話等もある。その中のエッセイに戦中戦後(昭和元年生まれ)の生活や、薬剤師の免状を持っていながら(「ポツダム薬剤師」と言っている)詩の道に入った当時のことなどがつづられていて、とても興味深いものだった。

 詩誌に投稿する時、本名では恥ずかしいからペンネームをつけようと考えていた時、ラジオから謡曲「茨木」が聞こえてきて、これこれ、と即座に決めた。後に観世栄夫氏から謡曲には「茨木」はない、と聞き、長い間、謡曲と信じてきたのは歌舞伎の長唄であったのか、というクダリがある。

 茨木童子の伝説も歌舞伎の「茨木」も、いたって好きなんだそうである。「たとえ切りとられようが、『自分の物は自分の物である』という我執が・・・滅私奉公しか知らなかった青春時代の反動だったかもしれない」と。

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