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2011.04.09

桜の一日:夜は三鷹

4月6日(水) 「寄席 井心亭 卯月」 19:00~ 於・みたか井心亭

(数えて百九十一夜)
喬太郎・こいがめ、喬四郎・カイカン、喬太郎・猫久--仲入り--喬之助・引越しの夢、喬太郎・双蝶々 桜の子別れ

 棚ボタでチケットが手に入り、あれこれのいきさつもあって、喬太郎ファンの作家・北村薫氏と開演前に三鷹でお目にかかることに・・・。というわけで、〆切があるのに、お能ははずせないし落語+αにも行かなくちゃ。なかなか厳しい(けど、もちろん楽しい)一日ではありました。

 三鷹駅の南口、玉川上水沿いの桜がちょうど見頃で、いい風景。北村氏の博覧強記ぶりの一端にも触れて(どうしてあんなふうに覚えていられるんだろう)、落語の前に幸せなひととき。それにしても、遠くからご苦労さまですわ。私なんか、駅から車だと10分くらいなのにね。近くてごめんなさいと言いたくなる。

 あいかわらず(当然)、100枚きりしかないチケットは即完売で、立ち見も大勢。真夏は冷房もきかないくらいの熱気だそうで、こんな桜の時期などちょうどいいよね。で、いきなり喬太郎の登場であらま。羽織も着てないから、前座のつもり? そういえばマクラも皆無なのですわ。

 結論からいえば、この日の喬太郎さんは3席ともにマクラなし。最近はマクラを20分は喋ってから、なんて、高座もよくあるから、おやおや何か実験ですか、と思ってしまう。そのおかげで3席も聞けたわけね。「こいがめ」はいきなり甕を買って(値切って)帰るところからで、なるほど。

 喬四郎さんは、いつものような新作。どう反応していいかわからない新作はつらいです。というわけで、つい下を向いてしまう。ただし、喬四郎は最後の3人並んでの質問コーナーでは、答えが面白くて(巧まずして受けてるんだろうか)、この落差が不思議。

 喬之助さんは心臓の手術をして復帰したばかりだとか。その手術のせいで、足がしびれていて(リハビリも相当やったみたいだけど)、まだちょっと大変みたい。でも、そういう入院生活のことをマクラでいろいろ話して、それがまた面白い。噺家は転んでもただじゃ起きないのね。「引越しの夢」は、初めて聞いたんじゃないかなー。

 「双蝶々」はふつうは「雪の子別れ」なんだけど、この時期ならではの特別バージョン。熱心な喬太郎ファンは、なまじよく知ってるだけに、雪、というところを間違えて桜と言ってしまって、仕方なしにそれを引っ張ってるのかと思ったらしい(実際、そういうことを彼はするのですわ)。でも、当初から「満開の桜が、吾妻橋の上に降り注ぐ」シーンに向かっていたわけね。三鷹駅に着くと、桜が出迎えてくれたから?(笑) やはり、一つ一つのシーンがくっきりと浮かび上がって、さすが喬太郎、と。

 そうしえば、喬太郎さんは5月には稲垣吾郎主演(河原雅彦演出)の舞台@パルコ劇場にご出演。今年も、いちだんとご活躍です!

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