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2011.06.25

銅版画家・長谷川潔

6月24日(金) 「生誕120年記念 長谷川潔展」 於・横浜美術館(6月26日まで)

Hasegawa

↑描かれているのは、彼が好んでモチーフにしたジャイアント・タンポポ。美術館には実物(綿毛になったもの。ドライフラワー)があった。ほんとに巨大!

 ちょうど一日、暇ができて、こんな時こそ横浜だ!と。地元駅からみなとみらいまで、1時間くらいかなぁ。すっごく久方ぶりの横浜美術館でした。
 長谷川潔については、以前ここで展覧会があった時に見た友人から、絵はがき&栞をもらって(どちらも小鳥モチーフ)、それ以来、気になってた。今回の展覧会は、震災の影響で「プーシキン美術館展」が中止になったことに伴うもので、そういう意味ではラッキーだった。

 長谷川潔は1891年に横浜で生まれた。そう長く住んでたわけではないみたいだけれど(のち東京に住まい、27歳以降はフランスに)、地元出身の画家ということで、横浜美術館が膨大な量の作品を持っている。今回の展示も若干の寄贈作品を除いて、すべて所蔵のもの(でなければ、急遽の展覧会は開けないよね)。

 自宅を1時半くらいに出て・・・到着は3時だったので、狙い通り、「ギャラリートーク」を聞きながら作品を見ていった。

 展示室は4つに分かれている・・・Ⅰ青年期 版画家としての出発、Ⅱ渡仏後 模索の時代、Ⅲ仏画壇での活躍と技法的実験、Ⅳ第二次世界大戦中の体験と精神性の深まり。それと資料展示として、使われた道具類や銅板(彫られたもの)などもたくさんあった。

 学芸員さんの解説は、資料展示→ⅢⅣというルートで、彼の完成させた技法の説明なども聞けてすごく面白かった。ま、面白くはあっても「ドライポイント」「エングレーヴィング」「メゾチント」・・・なんですかぁ?ではあるんだけど。それにしても、ほんと根気の必要な仕事ですわ。

 私が最初に出会った彼の作品が「黒」だったから、そういうイメージを持っていたんだけど、当然ながら60年以上の画業の中には、様々な物がある。大正の初期、文芸雑誌などの表紙を木版で描いたものなどは、昨年末、「大正イマジュリ」@松濤美術館の記憶を甦らせたし。

 展示の中には、所々、その作品に関する作者の言葉が添えられていて(エッセイから取られたもの?)、それもまたよかった。というのも、、彼が野の草花と小鳥を描く時、その小鳥は自分である、と述べていて、実物を前にすると「なるほど」と思えてくるので。

 黒のイメージが最初にあるので、静謐とか深遠とかを思っていたけど、演奏会のプログラムやメニュー、クリスマス・カードなどなど、小さなものもデザイン的に面白くて、楽しかったなぁ。

 今回は横浜の友人と予定が合わず、どっかで飲もうよ、がお預けになっちゃったのは残念。でも、ここに来ると、「私は海より山が好き」と思っちゃう。なんかねぇ、くたびれんの、横浜美術館のロケーションは。

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