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2011.07.01

やっと「ベッジ・パードン」を見に行く

6月29日(水) 「ベッジ・パードン」 14:00~ 於・世田谷パブリックシアター

作・演出/三谷幸喜 出演/野村萬斎(夏目金之助)、深津絵里(アニー・ベリン<ベッジ)、大泉洋(畑中惣太郎<ソータロー)、浦井健治(グリムズビー)、浅野和之(ハロルド・ブレッド、サラ・ブレッド・・・etc.)

 初日がコクーン歌舞伎と同じ6月6日。翌7日のチケットを友人に譲って・・・やっと見に行った時には、もはやコクーン歌舞伎は終わっちゃってる!(こちらは7月31日までなのだ)
 この日はWOWOWの収録が入ってたから、いずれ見られますわよ。って、私はダメだけどね。

 7、8分前くらいに客席に行ったら、もうかなりの人が着席していて、この出足の早さは何なんだ、と思ったほど。そして私が入口のところからほぼ一緒だった人が、レディー・ガガと同じようなグリーンの髪の毛の男性で(少しだけ長めのストレートヘア)、まぁ、目立つ目立つ。しかも、最前列のセンターだったのよね。・・・さらに2幕目にはいなくなってたし。おぬし、なにもの? というようなことは、お芝居が始まったら、全く忘れてましたが。

 開演前、舞台には、緞帳代わりにロンドン市内の地図が下げられており、それが上がると、金之助の下宿先の家、さらにその壁が上がって・・・金之助の暮らす部屋。これは最後まで変わらない。(以下、ネタばれあり)

 さて、夏目金之助、ロンドンでたいそう苦労しております。言葉が通じない。だから、相手の言葉にただニコニコして、やたらサンキューって言っちゃう。あー、ありがち。教師だし、アッタマいいし、「間違っちゃいけない」というのが先に立つのよね、きっと。
 対照的なのが、同じ下宿に住むソータロー。社交的かつ習うより慣れろタイプで、英語はぺらぺら。(前日見た「おどくみ」に引き続き、ソータローも畑中さんなのでした。先祖だったりして・爆)。

 大泉洋くんは初めて見たんだけど、いや、うまいんじゃないの? 彼の存在感はかなり重要。そして、笑いをかなり持って行ってしまうのが浅野和之さん。11役というのだから畏れ入ります。人間以外の役もあるし。浦井健治くんは、ひっかきまわす役といいますか・・・。もうちょっと歌えばいいのに。って、そんな芝居じゃないか。

 そして、コックニー訛りがひどくてHを発音しない、アニーつまりベッジの深津絵里さん。ほんとイギリスは階級社会で一言喋っただけで、わかるというもんね。彼女となら金之助も気兼ねなく喋れるから、いつのまにか彼もHを発音してないの! そう、外国語上達の早道は、その言葉を喋る恋人を持つこと。というわけで、ま、まずいじゃないの、金之助には日本に妻も子もいるのに。

 三谷さんだから、ほんと笑える部分も多いけど、100年以上前のロンドンの日本人を描きながら、今もけっこうグサッとくることが多々ある。というストーリー展開に気を取られて、実は萬斎さんをどこまで見ていたか・・・それは、今後に持ち越し、ということで。次回は3階から見る予定。また違う風景が見られるかな、と期待している。

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コメント

先週末観て来ました。
マイフェアレディーのあのメロディーが頭の中を今日もぐるぐる・・

大泉洋さん、嫌味のないユーモアのセンスは天性のものなんでしょうね。
オーバーな演技もくどくならずに軽妙で、すごくいいわって思いました。
萬斎さんは何と言っても声が魅力的、そして姿勢も素晴らしい!(笑)
深津絵里ちゃんは素朴で可愛らしかったけれど、金之助が惚れる女性としては説得力に欠けるキャラクターだったような。
浦井くん、もっと甘ったれで母性本能をくすぐりまくりのグリムズビーを観たかったな~
・・なんて自分勝手なことを言ってますよね(笑)
浅野さんにはもう脱帽!
強盗役がキュートでした。

突然凍りついたように客席がシーンとなった時、「国民の映画」を思い出しました。

投稿: 尚花 | 2011.07.01 23:22

尚花さま
おお、先にご覧になってたのですね。健治くんをどうご覧になる(なった)のか、ちょっと気になってましたワ。・・・そっか、もっともっと甘ったれキャラがよかったのか。でも、インパクトありましたよね(マイナス?も含めて)。
萬斎さんは、だいたいあんな感じ(笑)ですが、いろんな事に圧倒されてタジタジというのは、新鮮でした。
浅野さんはカーテンコールでも遊んでくれて、ほんと「弾丸ロス」への変わりっぷりは、お見事!!

私は昨日「英国王のスピーチ」を見てきて、自分の中での繋がりも面白かったです。

投稿: きびだんご | 2011.07.02 09:44

きびだんごさま
全く予備知識なしに観に行きましたので(「雨」もそうだったのですが)、こんな話か~と驚いているうち、浅野さんにさらに驚かされて(笑)、あっという間の3時間でした。

きびだんごさまのご感想を読ませていただいて、自分の感想が大泉洋さんに全く触れていなかったことに気づきました。
舞台で拝見するのは初めてで、あんなにTVと舞台の印象が変わらない人も珍しいなと思いましたが、ハマリ役でお上手でしたね。

そう。100年以上前の話なのに今に通じるところが多々あり、そういうところを拾い上げるのって、三谷さんほんとに鋭いですよね。

投稿: スキップ | 2011.07.03 11:41

スキップさま
そうそう、2日目に見に行った友人(←私がチケットを売りつけた!)から、長いよとおどかされてたんですが、いや、長さは感じませんでした。
私もあまり事前情報は仕入れない方なんですよ。「雨」の場合はPR記事で永作さんのインタビューを読んだりして、ちょっとだけわかってましたけど。こちらも、漱石、ロンドンくらいしか知らずに。出会い頭を楽しむ感じ、ですよね。

大泉さんは、テレビで見たこともないので、ほんと、へぇぇ状態でした。彼の役が一番イメージできるというか、コンプレックスと上昇心と優しさ・・・が、ちゃんと腑に落ちました。
でも、次はもっと萬斎さんに集中したいものです

投稿: きびだんご | 2011.07.03 22:42

先日、見てきました。
事前に他の方のご感想をを読むのは封印して、予備知識ほとんどなしで見ました。
笑って泣いて、ほんとちっとも長さを感じませんでした。
萬斎さんだって、金之助の人間像をとてもよく表現しているのに、大泉・浅野にもっていかれちゃってる感じも少しありますね
リピートなさるきびだんご様がうらやまし~っ!!

投稿: SwingingFujisan | 2011.07.24 11:27

SwingingFujisanさま
そう、きほん予備知識ナシで観劇、がいいですよね。
実はもともと4回見ることにしていたのに、最初のを友人に譲ったので・・・後は楽だけです。ちょうど1週間後! ま、萬斎さんだからこんな贅沢も自分に許す、ってことで(ファンクラブでチケットが意外に取れたのです)。
でも、何回も見なくても(ほとんど酔狂)、「この1回」に充分堪能できるのこそ幸せだとは思ってるんですヨ。

投稿: きびだんご | 2011.07.24 21:42

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