« 7月7日の朝日新聞・夕刊 | トップページ | 本日の、朝の部/昼の部/夜の部 »

2011.07.10

松竹座・雑感 その2

播州皿屋敷
 どうも皿屋敷は苦手系統と思ってた。というのも初めて見た時の(「番町皿屋敷」だけど)、サディスティックないたぶりに、どうしてこんなんを面白く見られるの?と思ったから。でもまあ、愛之助の綺麗な(凄みのある)ワルなら、許せるかもしれない。今回はラスト、お菊の幽霊が鉄山を呼び戻すあたりが特に見応えがあった。
 亀蔵の岩渕忠太、二度目に登場する時には袴をブルマーみたく、たくしあげてるんだけど、腿のところ、下に穿いたベージュのパッチみたいのが見えてるのがちょっと興醒め。そういうのはよくあるけど、怪談だし、なんとなくね・・・。

 「素襖落
 幸四郎で見た記憶は鮮明なのに、お話はすっかり忘れてた。素襖を貰ったあとのことしか覚えてなくて、全く別の話のように新鮮でした。次に見る時もやっぱりそう言っていそうで怖いけど。
 萬太郎の顔がずいぶん大人になった気がした。目鼻立ちがハッキリしてるのね。巳之助は、夜の部の「車引」もそうだったんだけど、黙って前を向いてる時の目の動きがちょっと気になってしまった。「素襖落」は三津五郎の左隣で(向かって右)、顔は前を向いてるのに目はそっちをみてるから、ちょっと落ち着かないの。私の見ていた位置のせいもあるのかな。
 先に夜の部を見ていて、三津五郎は料理人・喜助でちょっとだけ登場だったから、ここでやっとたっぷり見られた。ほんと楽しかったなぁ。秀調、亀蔵とのコンビネーションもバッチリ。

 「江戸唄情節
 ほんとによくできたお芝居!かつ、 仁左衛門カッコよすぎでしょう。仁左・弥市にあんな風に愛されて米吉(お米=時蔵)は幸せだわね、と思ってしまうゾ・・・という胸キュンの台詞がいっぱいなのよ。配役も素晴らしくて、イメージがちょっと違う、なんてのが全くなかった。
 前回ちょっと書いたけど、連獅子で愛之助が突っ走ってる感があったのは、心情的にどうなの?でした。とはいうものの、そんな印象を受けた、というだけで、実際はわからないし、もし逆だったら「若いんだからもっとビシビシやれ」と思うのかもしれない。

 さて、8日の昼の部、私がネットで席を見た時には1等は2席残ってるだけだった。1階3列1番と、同じく1階左側の1番。どっちがいいかさんざん迷った。web松竹で「自動選択」を選ぶと3列の方が出るんだけど、左の方が見やすいのでは・・・。でも、花道のライトがまぶしいかも、と結局3列の方にした。
 松竹座はこのいわゆるドブが4席しかなくてコンパクトだから、端の席でも見やすかった! しかも2列1番と3列2番は空席だったのよ! 私のお隣、2番の人は「三味線やくざ」だけ見に来たけども。端ということで、荷物もロッカーに入れず(大荷物ではないし)、終演後とっとと駅に向かったのでした。

 そうそう今回も「今井」の観劇弁当を注文。季節のご飯は「紫蘇ご飯」と言われた時に、紫色、つまりゆかりをイメージしてた。蓋をあけたら、黄緑=青紫蘇を刻んでご飯と混ぜたものを俵型にしてあって、あらっ、でした。爽やかで美味しかった。湯引きハモも入ってたし、大変おいしくいただきましたです。

|

« 7月7日の朝日新聞・夕刊 | トップページ | 本日の、朝の部/昼の部/夜の部 »

歌舞伎・文楽」カテゴリの記事

コメント

遅ればせながらお帰りなさい!!
大阪も暑そうですねぇ。
楽しそうで楽しそうで、千穐楽が待ち遠しくてたまりません。でも、千穐楽の頃には大阪の暑さも相当なものになっているんだろうなあ 体力つけておかなくっちゃ。

投稿: SwingingFujisan | 2011.07.11 00:48

SwingingFujisanさま
おはようございます&ただいまっ。
そうなんです、今年は大阪と東京で「梅雨明け」の暑さを体験しました。道頓堀はそれでなくても暑苦しいのに
大阪も千穐楽にお出ましとは羨ましい。私ももう少し先だったら、新幹線とホテルの割引切符とか探せたのに、その点はちょっと残念。でも、行ける時に、と追い立てられるような気持ちになってしまう・・・そんなものですよねぇ。
なんだかんだで、あと2週間余ですか。お楽しみに

投稿: きびだんご | 2011.07.11 07:51

こんにちは。

無事、酷暑の大阪より帰還いたしました。
予定通り1日目に素襖落と三味線やくざを3階席にて予習、その後夜の部&2日目昼の部とすべてじぃっくりと楽しんでまいりました。

『播州皿屋敷』はもっと怖いのかなぁと思っていたのでちょっと期待はずれ。登場人物が少ないのでわかりやすくてよかったとは思いました。

『素襖落』は2日連続で見てもとってもおもしろかった。梅枝くんが、見るたんびに綺麗になっていくぅと感嘆しつつ間近でぢっくりと凝視してしまいました。巳之助クンの目の動きは私もちょっと気になりました。狂言のそれよりも登場人物が増えた分、華やかな感じがしますね。

『江戸唄情節』はねぇ、もう聞いていて恥ずかしくなるようなセリフがたくさんあるんだけど、それを心地よく感じてしまうのがファンですね(^_^;とにかく仁左様のまん前、っていう場面が多くてかえってあんまりじっと見つめられませんでした(笑)。親分の彌十郎さんがまたカッコヨクって。

東京で演っていたら何度も通うのになぁ、とちょっとうらめしく思いつつ大阪をあとにしました。

きびだんごさまにならって今井の観劇弁当を奮発(!)したからつぎでした。

投稿: からつぎ | 2011.07.17 15:22

からつぎさま
おかえりなさーい
猛暑もなんのその、ですね。というより、からつぎさまのせいで、道頓堀あたりの気温が更に上がったのではないかしら。

愛之助さん、ほんと昼夜、大活躍でしたよね。皿屋敷は苦手意識があったんですが、そんなにくどくもなくて、ま、昼の部のしょっぱなですから、ほどほどってことで。
梅枝くんは堂々としていて、急速に成長してるのを実感しました。
そして三味線やくざ。うんうん、「聞いていて恥ずかしくなるようなセリフ」。確かにね。でも、あんないい男に言われたら、何もかも捨ててついていきます、でしょ じっさい東京でやってたら、通いますよね!(通ってる大阪の友人が、現実にいるし)
でもまあ、お互い無事に見に行けて、よかったです。
そういえば、夜の部の感想をもうちょっと書こうと思ってたのに、そのままになってました。書けるほど記憶が残ってるかなー。

投稿: きびだんご | 2011.07.17 23:27

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 7月7日の朝日新聞・夕刊 | トップページ | 本日の、朝の部/昼の部/夜の部 »