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2011.07.02

いいタイミングで「英国王のスピーチ」を見る

7月1日(金) 「英国王のスピーチ」 レイトショー 於・パルコ調布キネマ

 パルコ調布キネマ、9月で閉館しちゃうんだって ほんとミニシアターがどんどんなくなっていくよ。沿線には府中とか多摩センターにシネコンがあるけど、だからといって、そっちへは行かないしなぁ。下高井戸シネマとか、吉祥寺バウスシアターとか、大丈夫だろうか。

 さて、「英国王のスピーチ」は見たいと思ってた映画。そこへ「おどくみ」(庶民による皇室ネタ)とか、「ベッジ・パードン」(言葉の問題。そしてヴィクトリア女王時代の終焉の頃)を続けて見たものだから、これは絶対行くぞ、と。チケット代1000円の特権を使おうとしたのに、あらま、1日は「どなたも1000円」の日でしたか。けっこう混んでた。

 本来なら国王になるはずではなかったジョージ6世(コリン・ファース)は、兄・エドワード8世とシンプソン夫人の「王冠をかけた恋」のために、心ならずも国王に。でも、彼には幼い時から吃音障害があって、まだ自分が王になるなんて思いもしない頃にも、父のジョージ5世の代わりに挨拶をする時など、多くの人に惨めな姿をさらしていたのだった。もちろん治すために有名な医者にもかかったけれど、どれも効果はなく・・・。

 そんな時、妻エリザベス(ヘレナ・ボナム=カーター)が探し出した専門家、オーストラリア人のライオネル(ジェフリー・ラッシュ)は、彼を特別扱いせず、自分の診療所に訪ねてくるように言う。そして対等に呼び合うことを要求し、彼の吃音のモトになっている「心の抑圧」をほぐすような治療を行う。妻も協力して体をリラックスさせたり、いろいろ努力を続ける。

 そして、彼が国王となり(言葉はわからないものの、ヒトラーのいかにも人を引きつける演説映像も目の当たりにし)、戦争にあたって国民に呼びかける演説を行うことになる。はたして・・・。

 冒頭から流れるピアノ曲がとても綺麗。ラストの演説シーンでのベートーベン交響曲7番まで、音楽と映像がすごくしっくり来たなぁ。アットランダムに感想を書くと、

・ライオネルはドクターではなくて「演劇の人」。リチャード3世、ハムレット、テンペストの台詞が出てくる(国王に向かってではない)のが、やっぱりイギリス、シェイクスピアの国!! 日本だと何かなぁ。祇園精舎の鐘の声、ってのもツマンナイし、黙阿弥もねぇ。思い浮かばなーい。 
・エドワード8世&シンプソン夫人の描き方に、けっこう悪意があるのは、それがスタンダードな受け止め方ということかな。
・最終的には王室パチパチパチって話でも、吃音だったとかの話とか、そもそもこんな風に取り上げることは日本ではありえないよね。
・じゅうぶん面白かったけど、アカデミー賞、ふーん、という気分もあるかな。

 どんなに流暢に会話や演説ができても、内容が空疎だったら何も残らない。、是が非でもこのことを伝えたい、という思いが言葉になっていれば、たとえつたなくてもそれは心に残るよね・・・。「ベッジ・バートン」と「英国王のスピーチ」から、そんな当たり前のことを思ったのだった。少しさかのぼれば「雨」における言葉とアイデンティティのことにも行き当たるか。いろいろ考えてしまって、一段と無口になっちゃう

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