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2011.07.18

松竹座・雑感 その3

「菅原伝授手習鑑 車引
 これはとにかく愛之助がカッコよかったなー。夜→昼の順に見たから、最初にこの梅王丸だったわけで、おかげでな気分がずっと持続してた。苦手と思ってた「播州皿屋敷」がそうでもなかったのは、この梅王が遠因かもしれない。

 家にDVDでもあれば、見慣れた「車引」とどこがどう違ってたのか、すぐに確認できたのに。でも、桜丸が全く隈取りナシというのは、より梅王の姿を強調してたかも。そして確かに、「賀の祝」の桜丸につながっていく感じはあったな。

 それよりも松王丸(進之介)。真打ちは最後に登場(笑)ってわけだけど、なんかねぇ、ちょっとギョッとするような顔なの。いや、作りも立派だし文句言ってるわけじゃないんだけど、部品一つ一つのバランスの問題かなぁ。もうちょっといくと異形の人、という気さえした。目が離せない松王・・・。

 なんにもせよ、華やかで想像以上に楽しかったよー。

通し狂言 伊勢音頭恋寝刃
 以前に見た仁左衛門の福岡貢はとても記憶に残ってるし、通しで見てみると、演舞場では(海老蔵の時)奴林平が獅童だったな、と思い出して、そちらもビジュアルとして印象的だったんだと、改めて思ったのだった。その時はそれほど感じてなくてもちゃんとインプットされてるものなんだね・・・というあたりが獅童、なのかも(実は浅草での狐忠信もよく覚えてる)。

 折紙をめぐっての「追駆け」「地蔵前」は、ほんと愉快。逃げる桑原(當十郎)が空席に座ったり、林平が「どっちへ行きましたか?」なんて通路際のお客さんに聞いたり。また、杉山(松之助)が地蔵のフリもしてたな。・・・笑える息抜きでもあるんだけど、ちょっと長いと感じたのも事実。

 そのあたりで、こちらの感覚がちょっとゆるんで復活できなかったのか、「油屋」「奥庭」でのイッちゃったような貢の凄みは、前に見た時のほうが遥かに強かった。・・・にしても、秀太郎の万野は絶品でありました。彌十郎のお鹿も、おへちゃだけど充分、(気持ちが)かわいかったよ。

 開場の4時ごろには雨がじゃんじゃん降っていたから、終演後には同じビルにある「たちばな」でSさんとお喋り。こんな日なのに、ちょっと待たされたんで驚いた。道頓堀の地ビールや、お豆腐やら、あれもこれもおいしくいただきましたです!
 外へ出たらもう雨は上がっていて、だけど翌日には梅雨明けするとは、そんな7月7日、七夕の夜でした。

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