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2011.07.13

「息が足りないこの世の息が」

7月13日(水)

 10日(日曜)の夜10時から、ETV特集で「歌人夫婦40年の相聞歌」として放映されたのを、録画だけしていて今朝見た。朝から見るのはちょっとどうか、という感じだったけれども。タイトルは、河野裕子さんが亡くなる前日に詠んだ絶筆の下の句。この頃は口述筆記で、この歌ではなかったけれど病床で口述している様子が録音されていたのには驚いた。ほんと声はしっかりしてるので、特に。

 一家全員が歌人(テレビには全く出てこなかったけど長男の妻も歌を詠む)というのは、ちょっと私には想像できない世界・・・と思っていた。でも、その最期の病室(←自宅)でさえも、娘に対して、小さな子供に接するように「お母さん」で、そんなところが根幹にあったんだろうな、と強く思った。

↑ここにあげた新刊は、「四十年の恋歌」と副題がついているように、これまでの河野裕子/永田和宏の相聞歌とエッセイを編んだもの。これに関して何か感想が書けるほどの何も持ってない(知識とか)けど、一首だけ。

 死ぬときは息子だけが居てほしい
      手も握らぬよ彼なら泣かぬ

 うちには息子しかいないけど、自分は母の娘であるから、なんかストレートに直撃されてしまった。

 テレビは残された家族の姿(特に夫)を追っていて、「抑制」のトーンもあって素直に見られたのだった。ただし、G線上のアリアという選曲はなんだかなぁ、でしたが。そうそう、番組内で、妻の歌は倍賞美津子が、夫の歌は長塚京三が読んでいて、特に長塚さんのサラッとした読み方がよかった。

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コメント

兄弟のいる友人が口を揃えて「母親は兄(弟)だけを愛している」といい、娘と息子のいる友人は「愚痴や頼みごとをしてカッコ悪い自分を見せるのは娘、いつまでもキレイで優しい母親として接したいのは息子」といいます。
娘に介護されるのはいいけど、息子に下の世話をさせるくらいなら舌噛みきって死ぬというし。
兄弟姉妹もなくコドモにも縁のない私には、謎深い世界です。

投稿: 猫並 | 2011.07.13 23:28

猫並さま
私には姉しかいないので、兄・弟のことはわからないんですよねー。でも、母親と娘って、ずーっと「愛憎あい半ばする」っていうか、同性だからこその深い部分があるように思います。
子どもも息子しかいないから、ちゃんと面倒みてよね、とほとんど脅迫してますが、いざそうなったら・・・?
たまたま三省堂で買った1冊が、佐野洋子「シズコさん」で、母と娘の世界にほとんど目眩がしそうです。

投稿: きびだんご | 2011.07.14 09:59

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