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2011.08.10

静かにモノクロームの世界を堪能する

8月9日(火) 「木洩れ日の家で」 14:35~の回 於・下高井戸シネマ

Komorebi

(ポーランド映画・2007年製作) 監督/ドロタ・ケンジェジャフスカ 主演/ダヌタ・シャフラルスカ

 岩波ホールでかかっていた時に見損ねてたけど、たまたま下高井戸シネマをチェックしたら、今週のメインになってた。しかも火曜日は1000円だから、迷わず行け、ということだな、と。駅から映画館に歩いてる時に、前の回の上映が終わったようで、それらしき人々の群れとすれ違った。うーむ、年齢層が高い! 女性が圧倒的!!

 もちろん誰でも1000円の安い日ではあるけれど、今まで私が行った中では一番混んでたなー。

 基本的に予備知識なし。高齢の女優が主役というくらいは知ってたけど、実際に撮影時91歳とは

 このダヌタ・シャフラルスカ(役名・アニュラ)が、すごく素敵。もちろん年相応(? 見てる時点ではせいぜい80過ぎくらいかと)の、顔や腕の皺とかシミなどはあるけど、知的で可愛いおばあちゃん。そして彼女の相棒であるフィラという犬の表情がまた、なんともいえない。助演賞ものだわね。女優? 男優??

 両親から受け継いだこの古い屋敷に、一人(ではなく犬と)暮らすアニュラ。息子と孫娘はたまに来るけど、お嫁さんと彼女はうまくいってないらしい。様々な楽しい記憶が詰まっている家で、時々回想される子ども時代の息子は、とても可愛いのに、今は・・・。

 お話の骨格じたいは、今の日本でも普通にありそう。老人が一人暮らしする家を、世話もしていない息子が勝手に売ろうとするんだもの。息子には「どうせ自分の物になるんだから」という甘えがあり、それがない分、合わないと思ってた嫁の方がむしろフェア。それがアニュラにも見てる側にも救いかしらねー。

 老いて、身の始末をする、ということの理想形かもしれない。じっさいにはなかなかこんなふうにできず、思ってはいても体がいうことをきかなかったり、頭がついてこなくなったりするんだろうけど。まぁ、ある意味、だんだん切実なテーマになりつつあるのだわ、私にも。

 淡々とモノクロで描かれる、老女の日々。適度なユーモアや優しい希望もあって、つい寡黙になってしまう私なのでした。

 ポーランド語はチェコ語とも近しい感じで、うーむ、挫折したチェコ語学習に胸が痛むなぁ。

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