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2011.08.20

はじめてみる「ジゼル」

8月17日(水) チャイコフスキー記念 東京バレエ団ジゼル」 19:00~ 於・ゆーぽーとホール

出演/ディアナ・ヴィシニョーワ(ジゼル)、セミョーン・チュージン(アルブレヒト)、木村和夫(ヒラリオン)、吉岡美佳(バチルド姫)、後藤晴雄(公爵)、田中結子(ミルタ)ほか
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団(指揮:ワレリー・オブジャニコフ)

 バレエを見たいな、と思っていて(東京バレエ団「M」に行き損なった)、オススメされたのがこの「ジゼル」。ちょうど東京バレエ団だったし(前に書いたことがあるけど、斎藤友佳理さんの著書「ユカリューシャ」がらみで名前だけは馴染みがある)、カンフェティで買えたし・・・歌舞伎の後のハードなスケジュールだけど行くことにした。席は2階1列のほぼセンター。どこで見るのがいいのかよくわからないけど、でもここなら間違いなかろう、という感じ。

 ストーリーはうろ覚え(教科書は槇村さとるの漫画であるぞよ)だから、一応、ネットで拾って簡単に予習しておく。ゆーぽーとホールは初めてで、不安なので1駅だけ東急池上線に乗った(帰りはもちろん皆さんにくっついて五反田駅まで歩いた)。バレエといえばこのゆーぽーとか東京文化会館というイメージかな。そうそう斎藤友佳理さんが大けがをしたのもこのホールでしたっけ←欲しい時にはすぐに本が出てこない。

 さて、バレエと聞いてイメージするのは、第2幕のような、白い揃いの衣裳で踊るバレリーナ・・・ちょこっとテレビで見たりするのはそんな場面(白鳥の湖だよ、きっと)。なので、まずは第1幕では、村の娘たち、貴族、ぶどう狩りの若者たち、様々な衣裳に、目を奪われる。色合いがとても美しいし。そんな、まぁ牧歌的ともいえる場所から、第2幕の不気味な夜の森。ウィリ(結婚前に亡くなった娘の霊)や、その女王ミルタの「白」がいっそう幻想的。

 という感じで、見るもの聞くもの、わわわ。もちろん技術的な部分はまったくわからないけど、たとえば4人で踊っていると、つい目がひきつけられちゃう人がいたり。なんか不思議だなー。そしてジゼル&アルブレヒトの圧倒的な輝き! 第2幕、2人が踊るシーンで、ジゼル=ヴィシニョーワ、あなたの体重はゼロですか、みたいに見えたのが、なんだか忘れられないな。

 一度は見ておきましょう、と、ずいぶん昔オペラを見に行ったこともある。なじみのあるところで「フィガロの結婚」。なまじ歌詞があるだけに(笑)、わからなくても放置できず字幕を見るから、くたびれちゃったんだよね。その点、純粋に舞台の上に集中できたのがよかったのかな、とも思う。(ま、オペラにはまったら破産するかもしれない、という恐怖がブレーキをかけたのかも)

 なんにもせよ、こういうのは初めてだから、ソロで踊った後に拍手がわーっと来て、ちょこんと挨拶(?)に出る、とか、様々珍しくて、そういうことにも飽きなかったなぁ。さて、またアンテナを張っておいて、有名どころの演目とか見てみたいな。

*すっかり忘れてたのに、途中で、この「ジゼル」を元に花緑くんがつくった新作落語のことも、ちょこっと思い出した。もう1回聞いてみようかと思っても、今は全然やってないだろうし、CDは売っちゃったしな。しかし、バレエを見ながら落語を思い浮かべるって

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文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

「ジゼル」ご覧になったのですね!きびだんごさまの感想も新鮮で楽しいです。第2幕のウィリーに、体重を感じさせない、と思われたのは、さすが!!この作品は、これが一番難しいところだと言われているんです。
バレエというと、チュチュのイメージが強いですが、バレエ団によって、衣装や舞台装置がさまざまで、とてもおもしろいですよ。パリ・オペラ座バレエ団は、衣装に使っているお金が半端じゃないですし、シュツットガルトバレエ団の「眠りの森の美女」では、ヒール役のカラボスが、何故かちょっと歌舞伎的なメイクで、長い裾を蝙蝠のように広げて、驚異的なジャンプで観客を魅了しました。

歌舞伎的な要素は、振付家を魅了するようですが、(ベジャールの「ザ・カブキ」は私はどうしても違和感があるのですが) この秋に「エオンナガタ」という作品で、100年に一度といわれているダンサーのシルヴィ・ギエムが、「18世紀に生きた数奇の運命の両性具有のスパイ」を演劇的に踊るらしく、歌舞伎の技法を使って「女形」との掛詞になっているそうです。この手のコンテンポラリーは、ちょっと賭けのようになってしまうのですが、ギエムのバレエは一見の価値はあるので、ご興味あったらNBS(日本舞台芸術振興会)のサイトをご覧ください...と、いろいろ誘ってしまう、よこ奴なのでした

投稿: よこ奴 | 2011.08.21 23:58

よこ奴さま
はいっ。よこ奴さまに導かれて見てまいりました! この日記はほぼ、よこ奴さまへのご報告です。
なんとなく、とっかかりがないままでいたものですから、先導してくださるととてもありがたいです。今しばらくは全然、海外にも行けないと思いますが、いつかヨーロッパに行ったら、バレエを見たい、なんていう野望が!! 言葉がわからなくたってOKというのはすっごく強いですもんね。
シルヴィ・ギエムの名前だけはよく知ってます。そして「エオンナガタ」というへんてこなタイトルの作品のチラシも、入ってましたよ。せっかくのチャンスだから、お姿を拝しておくのがいいでしょうかねっ。あ~、あれもこれも。嬉しい悲鳴。またよろしくお願いします。

投稿: きびだんご | 2011.08.22 10:10

こんばんは。バレエネタにしつこく食いついてすみません
まず、先導役なんて、おこがましい。私こそきびだんごさまの守備範囲の広さと、ウィットとキョーヨーあふれるコメントに、日々導かれております。ありがたや、ありがたや

海外バレエ団は、全部来日公演を観ているので、海外で観たものはありません、しかも、ほとんど東京文化会館の天井桟敷で、高所恐怖症と闘いながら...ぐふふ

ギエムは、近年、かなりコンテンポラリーに傾注していますが、「Two」という作品は、機会があれば是非。2メートル四方の中から出ないまま、手足、背中を使ってすごい迫力で身体表現をします(←好みは分かれるかもしれません) あと、ベジャールの追悼公演で、一度封印した「ボレロ」を再演したYou Tubeもよかったら、ご覧ください。
このURLコピーで見られるかな?
http://www.youtube.com/watch?v=WAO9Ugk52O4&feature=related

彼女の完璧な造形美は、そのストイックな精神性も含め、何故か玉さまを想起します。それにしても「エオンナガタ」は、どうなのかなあ...

「白鳥の湖」や「ロミジュリ」も、チャイコやプロコフィエフの音楽もすばらしいし、どうぞ、こちらの世界にも、少しずつ、はまってください(笑) いつも、長々とすみません!
では、では

投稿: よこ奴 | 2011.08.27 23:31

よこ奴さま
まずは、YouTubeありがとうございます。ちゃんと見られます。自分のチビ・ノートじゃなくてもっと大きい画面で見なくっちゃ
あのボレロを見ていて、あれ?この動きはどこかで見た、と思ったら、それはパブリックシアター解体新書・首藤康之さんでした。彼が踊るボレロの映像もちょっとだけ見せてもらったのです。あの周囲をダンサーが取り巻いてる不思議な場面。ついでながら、その時の体験(狂言版ボレロ)がよほど面白かったのか、萬斎さんは12月の「狂言劇場」でボレロをなさるそうです。

歌舞伎でもそうですけど、特に初めて見る間は、できるだけいい席で見て、味わいたいなーと思うんですよ。できればね。そのうち慣れてきたら、いろんなところから見るのもまた楽しみでしょうが。そんなわけで、お財布とも相談しつつ、そして安く見る努力(アンテナ!)もしつつ、楽しみたいと思います。ほんとバレエって「舞台&肉体芸術」!という感じで、音楽などなどの生の楽しみもいいですね。あっ、歌舞伎もある意味そうなんだ。あんなに衣装を着ていても。
シルヴィ・ギエム≠玉三郎、おお、イメージできます。とにかくせっかく同時代に生きてるんですから、どちらも見ておかなくちゃ、ですね。
いつもありがとうございます。頼りにしてますよぉぉ。

投稿: きびだんご | 2011.08.28 10:28

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