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2011.09.25

オール女優で、シェイクスピア

9月25日(日) 「悩殺ハムレット」 14:00~ 於・シアタートラム

(柿喰う客 女体シェイクスピア001)
原作/W・シェイクスピア 脚色・演出/中屋敷法仁 出演/深谷由梨香(ハムレット)、コロ(クローディアス)、兵頭祐香(亡霊)、右手愛美(ガートルード)ほか

 毎月毎月、(たぶん)おびただしいシェイクスピアが上演されているわけで。そんなアレンジものの中から、日程が合ったのと、行き慣れてる三軒茶屋だったこと、そして劇場友の会会員はとてもオトク値段だった・・・などなどが重なって、初めて、柿喰う客のお芝居に行った。

 いや~、いろいろあっけにとられましたです。ビートの利いた音楽と、振付、台詞。舞台上には、中央に二人掛けのソファが客席に向くように置いてある。それだけ。ストーリーの流れそのものは、まぁ原作に忠実のよう。
 衣装がハムレットもクローディアスも亡霊も・・、男っぽいスーツ、女性陣は胸元を強調したドレスで、アイドルっぽかったり。しかし、ビックリは言葉遣い。

 上演時間1時間半。マジっすか、ありえねぇ、とぅーす、・・・みたいな? 等々。イマドキの、大人が眉をひそめるような言葉のオンパレード。それは、若者の役だから、というわけでもなくて。ずっと聞いてると、慣れてくるもんだな(汗)。それが音楽のノリと合ってるのねー。途中でふと、「桃尻語」を思い出した。あの当時、古典を桃尻語訳したみたいな感じで、ハムレットを舞台に載せてみました、というところかな。

 女優だけ、ということには、それほど違和感はなかった。かといって宝塚っぽいイメージというわけでもない←あちらはまた独特(イメージ)だから。むしろ、ガートルードとオフィーリアという、かつてシェイクスピアの時代に男性が演じていた女性の役が、女性性を強調するあまり面白くない、という気もした。

 女体(にょたい)シェイクスピア001、と銘打ってるだけあって、002もすでに予定されている。それは「絶頂マクベス」。このシリーズのマークがとても可愛い。

Kaki_2 ←この子が、ハムレットではしゃれこうべの上に乗り、マクベスでは垂直にした剣の柄に乗っている。

 この劇団では毎ステージ、アフタートーク(+質疑応答)があるらしく、今日(東京千秋楽)は、中屋敷氏と創立メンバーのコロさん。 えーっと、「太鼓の達人」(ゲーム)と、消臭力のCMがわかってたら、もっと面白かったらしい。知らないもーん。

 中屋敷氏の発言で興味深かったのは、(誰の訳を参考にしたかとの問いに)全部読んだけれども、参考にしたものはない。舞台の上で、シェイクスピアはこんなに素晴らしいんですよ、と伝えるのが役目じゃない。英語で読めばわかるけれども、シェイクスピアは台詞の「音(オン)」が綺麗。詩的な部分ではなく、それを大事にした。演じている役者が一番生き生きできる言葉を!(読むのと、台詞は違う。読むのならば詩的な美しさの部分も尊重する)

 作り手が一番生き生きできて、劇場の空気感にもフィットする言葉が、しかし受け手を選ぶ、ってこともあるよね。いや、でも面白かったからいいんですが。

 そうそう、「悩んで殺す」から「悩殺」、(次回作は)「頂上をめざす」から「絶頂」。えーーっ、ほんとにそれでタイトルをつけたんですか。とはいいながら、不思議と「女体」にリンクして、知恵者ではある。

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