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2011.10.02

「ぺたりこん」に出会った日

10月1日(日) 「前進座劇場寄席 さん喬・喬太郎 親子会」夜の部 18:00~ 於・前進座劇場

喬之進・七段目、さん喬・締め込み、喬太郎・ぺたりこん--仲入り--喬太郎・紙入れ、さん喬・文七元結

 チケットが回ってきた時、さん喬、喬太郎だし、吉祥寺だし、ということで、躊躇なく行くことにした(晩ご飯の支度をしないでいい日だった、などという理由もあるか)。

 近くに住んでいながら、前進座劇場は初めての私。5時半の開場少し前に着いたんだけど、かなり大勢の人がいたのは・・・昼夜通しで聞くひとが多かったからかしら。昼夜でネタが違う、ということだし。みなさんお疲れさまです。 劇場には食堂もるのね、とか、お弁当なども売られてる、ほーほー、って感じ。一度、ここでお芝居も見てみたいなぁ。

 さん喬師匠は昼には「中村仲蔵」をかけたそうで、ネタ選びも、この会場ゆえ、でしょうね。そこで、トップバッターの喬之進さんも「七段目」というわけ。私のスタンダード(笑)が、市馬師匠なので・・・かなりハードルが高いよ。突き抜けてて軽くておかしい、というやり方もあるだろうけど、そうでもなく正面からやってるから、もうちょっと芝居らしい台詞にして!なんて思いながら聞いてた。

 収穫は、初めて聞いた「ぺたりこん」かなぁ。隣の席の友人に、「今のネタは?」と聞いたら、「ぺたりこん。円丈作のもの」と、すぐに教えてくれた。「ぺたりこん」という噺があるのは知っていたけど、題からはちょっと想像できない。

 サラリーマン時代の思い出話をマクラに(これは前にも聞いたことがある銀座・福家書店の書店員時代のこと)。でも、20年ほど前に、1年半勤めてたといっても、よく覚えてるなぁ。で、噺は、ある仕事のできないサラリーマンを描いた「不条理」シュールなもの。設定はありえないんだけど(だって、机に置いた手のひらが、くっついて離れなくなるんだよ)、ありえないくせに、どこか身につまされちゃうようなところもある。「就業規則」違反とか出てくるしね。ちょっとブラックな喬太郎も見えるみたいで、面白かったなー。

 さん喬師匠は「親子会」ということで、自分の師匠である先代の小さんのことも。師匠自身は、小さんとの「親子会」という名の会はできなかったそうで、考えてみれば「親子会」ってのも不思議だよね。そもそも、親子じゃないし! 「親」は現役バリバリで、「子」の方も相当売れっ子じゃないと、「親子会」にはならないか。

 さん喬師匠の噺は、おしなべて「包容力」がある感じ、とでも言えようか。心地よく噺の世界に連れて行ってくれる。でも、そんな中で壊れちゃった人が出てくるのも、実は好きなんだけどね。

 「七段目」とか「文七元結」とか、だいたい市馬師匠で聞いてるから、他の人で聞くのもまた新鮮だった。

 帰りに12月14日のよみうりホール、「忠臣蔵でござる」(市馬・喬太郎・昇太)の情報を得る。ま、似たようなのは何回か見たし、よみうりホールだからパスでしょう。

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