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2011.10.16

万作さん、傘寿!!

10月15日(土) 「傘寿記念公演 万作を観る会 第一日目」 13:00~ 於・国立能楽堂

翁 火打袋風流」金剛永謹(翁)、萬斎(三番叟)、裕基(千歳)/万作(火打袋)、三宅右近(立頭)、高澤祐介(女子)、三宅右矩(男子)ほか //大鼓・亀井広忠、小鼓頭取・大倉源次郎、太鼓・観世元伯、笛・一噌隆之ほか --休憩--
舞囃子「高砂 八段之舞」 観世銕之丞 //大鼓・柿原弘和、小鼓・幸正昭、太鼓・小寺佐七、笛・一噌幸弘
狂言「末廣かり」万作(果報者)、三宅右近(太郎冠者)、野村又三郎(すっぱ)
語「奈須与市語」遼太
狂言「千切木」石田幸雄(太郎)、深田博治(当屋)、月崎晴夫(太郎冠者)、竹山悠樹(立衆)、高野和憲(妻)ほか

 いや~、久々に能楽堂で消耗しました、という気分。休憩20分込みで、3時間半くらい。いや、時間の問題じゃなくて集中度合いかな。

 ファンクラブに申し込んだら第3希望の脇正面の11列・・・。「他日でも可」に○してたらきっと第二日目の20日(木)に回されてたね。確かにちょっと遠いのは致し方ないけど、中正みたいに柱の陰で見えないってこともないし、結果オーライ。見られただけで御の字ってことで。そうそう、前夜、チケットを確認するまでは14時開演のつもりだったから、危なかった! 「翁」の間は客席には入れてもらえないよ。

 「翁」はもう何年も見ていない・・・と思う。まして金剛流。宗家である金剛永謹氏はガタイがよくて声も素晴らしい。やはり今年見る「翁」の国土安穏には特別な重みを感じる。そして、裕基くんの千歳披キ。立派な少年になりました! 先頭で橋掛かりを出て来るんだけど(面箱を持って)、ブルーの地に白い鶴の装束が、とてもよく似合ってた。萬斎さんも鶴の模様。あと、「末廣かり」の時の万作さんの衣装にも鶴があしらってあったっけ。

 三番叟の揉ノ段が終わったところで、(千歳と三番叟との遣り取りの後)三番叟の子どもたちが10人(!)登場。パンフレットの解説によると、「火打袋風流」は〈三番叟問答〉の替演出「子宝」から発想したことが確実なんだって。ずらずらと橋掛かりに並ぶ子どもたち。先に女の子「5人。着物や面が可愛い。そして男の子4人。おや?一人足りません。全員の名前は「おと、けさ、だんだら、いなご、たつまつ、いぬまつ、かいつく、ひつつく、すいつく、火打袋」なんだけどなー。「いかにやいかに、火打袋」(三番叟)。

 そしたらほんとに「袋」が歩いて出てきた!! あまりに意外なのでビックリ仰天。本舞台で袋から出てきた火打袋(面をつけ、長~い髪)の万作さん、手に火打ち石を持っていて、何度もカチカチ、火花が散ってました。袋から出る時に、紐(?)をほどくのが千歳の裕基くん。

 「狂言風流」と呼ばれる、「翁」の異式演出があることすら知らなかったけど、厳粛な「翁」を見て、萬斎さんのものすごい気迫の三番叟、火打袋の奇想天外など、いろんな要素を楽しんだ。トータル85分くらいだったかな。いっちばん最初、千歳、翁が舞台にいて、三番叟、囃子方・・・が橋掛かりに揃ったあたりで、携帯電話が(正面席の後ろの方で?)鳴ったのが、あまりといえばあまりのタイミングで残念。客席内では鳴らないと油断してたのかな。

 休憩の後も、舞囃子と、語りと狂言2曲だから、ほんとたっぷり。「奈須与市語」は遼太くんの披キ。20歳だそうでもうそんなになるのか。

 最後の「千切木」で、わわしくたくましい女(いかにも狂言)が登場して、あははと笑って気分もすっきり。一門の方々がみな、それぞれに重要な役を演じ、親子三代(含・外孫)と、一門の繁栄を寿いだのでありました。

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コメント

チケットとり、がんばってみればよかったかな?とご覧になった方々の感想を伺うたびに、後悔…。
火打袋、見てみたいです!

投稿: おまさ | 2011.10.17 11:12

おまささま
いっや~、ほんとに袋が歩いて出てくるなんて!! 近寄ってまじまじと見たかったです。
相当な稀曲らしいですが、またどこかで上演して欲しいですね。

投稿: きびだんご | 2011.10.17 22:13

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