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2012.01.11

北村想の翌日は、唐十郎作品

1月11日(水) 「下谷万年町物語」 12:30~ 於・シアターコクーン

作/唐十郎 演出/蜷川幸雄 出演/宮沢りえ(キティ・瓢田)、藤原竜也(青年〈洋一〉)、西島隆弘(少年〈文ちゃん〉)、六平直政(お市)、金守珍(白井)ほか

 シアターコクーンのリニューアルオープン公演。1月6日から始まっていて、2月12日までだから、まだまだ先は長いね。
 公演パンフは買ってないので、チラシの情報がすべて・・・「ゴールデンコンビの傑作がここに復活!!」とか、81年の西武劇場での上演がずいぶん話題に(「時の事件に」)なったらしいことくらいしか知らずに見た。ま、久しぶりのコクーンで、宮沢りえと藤原竜也だからね~、という感じ。席はR列。オペラグラスを忘れてしまったけど、まぁいいか。

 キャスト表に名前がある人が49人! 蜷川さんの舞台ではお馴染みの、大石継太、妹尾正文、清家栄一・・・、沢竜二って大衆演劇の人? それと、去年、しのぶちゃんのスズナリ公演で初めて知った野口和彦などなど。役名には「万年町の娼夫」がずらずら並んでいる。

 本水を使うことは、ネタばれではないよね。文化村からのメルマガに「水被り」桟敷席、急遽決定なんて来てたもの。公演が始まってから設置するのは、珍しいのでは。

 そうそう3幕構成で、20分、10分の休憩があり、トータル3時間半でした。オープニングはとても静か。2幕目から、絢爛豪華、というより猥雑な(いかにも蜷川さんっぽい)、昭和23年11月の下谷万年町。いまは北上野という地名になってしまったことも、1幕で語られる。

 が、ごっちゃごっちゃ、ぐちゃぐちゃ(と思える)ストーリーで、私にはちょっとつらいものがあった。たまたま昨日見た「寿歌」も同じ年代の作品だけども、あんなふうに受け止められなかったの。あらゆるものが過剰だから。それと、宮沢りえちゃんが、私にはどうもしっくりこない部分があったので。

 でも、西島隆弘くんはナイーブな少年の雰囲気がとてもよくて、言葉もちゃんと伝わるし、ちょっと注目だわ、と思ったのだった。私は今まで、舞台でもテレビでも見ていないから、おおっ!という感じだった。
 藤原竜也くんは、遠くから見ててもカッコイイしね(そういう点では近くから見たかった)。

 というわけで、終演時には、疲労困憊。・・・夜、落語を見に行くことにしていて、むしろよかったのかもしれない。

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コメント

遅ればせながら「お帰りなさ~い」
岡山でゆっくりお過ごしだとばかり思っていたら、既に観劇の日々が始まっていたとは

下谷万年町、キャストがすごく魅力的で観たいな~と思っていたのです。
そうか、でも猥雑なのね・・
苦手なんだわ、そういうの。
落ち着かない気分になってしまうし、見終わった後グッタリしてしまうから。

見ないでヨシ、かな

投稿: 尚花 | 2012.01.12 18:02

尚花さま
ただいま~です。そうなんです、帰ってきていきなりあっちこっちしています。
これ、宮沢りえと藤原竜也というだけで、見たくなりますよね。それと唐十郎・蜷川をハカリにかけて・・・ちょっと危惧してた通りだったな、という感じです。もちろん私の感じ方だから、ハマる人には素晴らしい作品なんだと思うけど。
で、猥雑なのが苦手な尚花さんだったら、やっぱりツライ気がしますよ。何年か前に見た、やはり蜷川演出の遊廓の場面(オープニング)を思い出したり。音楽の使い方とか、あー蜷川さん、とは思いましたが。

投稿: きびだんご | 2012.01.13 00:18

ご無沙汰しています、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

ああ、下谷万年町、そうでしたか...何年か前のオープニングの遊郭は、日生劇場の近松ものじゃないかと思うのですが、あれは、私も幕開けに固まってしまいました。
危惧しながら買ったチケット、ああ、悩みます。蜷川さんの、ごっちゃごっちゃ、ぐっちゃぐっちゃって感じ、わかります、それに唐さんですものね、はあ、期待と不安でいっぱいです。

何故か、私もこの日、落語(志の輔さん)をこのあとに買っていました。同じ渋谷だし...でも、落語だけにしておこうかなあ...

投稿: よこ奴 | 2012.01.14 01:07

よこ奴さま
おお 今年もよろしくお願いします。
そうでした、近松ものでしたね。日生劇場でしたか。あの時も、本水使用で、水被り席に座ってたことも思い出しました。そんな最前列で、とてもつらかったんです。上半身裸の女性もいましたよね。で、かむろのつもりか子どももいて、私はその子どもが気の毒というか、大人社会に毒されないで!なんて、つい「親」の立場になってしまったのでした。
さて下谷万年町。きっと近松が甦りますよ(断言)。子どもはいないけど、なにしろ「娼夫」ですからね。むむむ。
でも、西島くんはとてもよかったし、期待も不安もいっしょくたに、楽しんできて下さいな。落語で毒消し

投稿: きびだんご | 2012.01.14 10:44

またまたお邪魔

そうそう、なまめかしい半身裸体の女性がいたりして、芝居に入る気持が、かえって削がれたりしてしまいました。コクーンの去年の「サド公爵夫人」は、平幹の圧倒的な存在感もあって、忘れられない舞台となり、蜷川さん見直したのですが(って、エラそうにごめんなさい)猥雑、過剰には、気持が萎えます...

毒消しのはずの志の輔師匠も、結構濃いですしね、えへへ
落語関連で思い出しましたが、先日中村座の小屋の「試演会」トークで、勘三郎さんが、談志師匠を偲ぶ会を中村座で1日だけ2月にやるって言っておられましたよ。落語には、ちと大きめの小屋ですが、あの風情の中で偲ぶ会は、ちょっと楽しみですね。まだ日にちが出ていないようですが、行ける日であれば、きびだんごさまも、是非!

投稿: よこ奴 | 2012.01.16 01:37

よこ奴さま
意外と、というか、書いているうちにずんずん思い出すものですよね。他の場はわりと記憶していたのですが、あのオープニングだけは頭の中に自分で封印していたらしい。それがパーンと。蜷川さんの「最初の何分かが勝負」という、それに完敗したのかな。だから、というわけでもありませんが、蜷川さんの舞台は、ちょっと構えてしまう部分もあります。ま、たいていはキャストにつられて見に行くんですが。
でも、「サド~」は見てないんです 端から争奪戦に参加せず。よこ奴さま、よく取れましたね。そして平幹さん 羨ましい。(あ、世田谷の「メディア」は行かなくちゃ)。
落語情報ありがとうございます。2月末、かしら・・・。志の輔さんも最近ぜんぜん聞いてないです。もはや1月のパルコは志の輔さん、なのに

投稿: きびだんご | 2012.01.16 09:50

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