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2012.01.18

2日目は、ねこミュージカル

1月17日(火) 「十一ぴきのネコ」 19:00~ 於・紀伊國屋サザンシアター

作/井上ひさし 演出/長塚圭史 音楽/宇野誠一郎・荻野清子 出演/北村有起哉(にゃん太郎)、中村まこと(にゃん次)、市川しんぺー(にゃん蔵)、粟根まこと(にゃん四郎)、蟹江一平(にゃん吾)、福田転球(にゃあん六)、大堀こういち(にゃん七)、木村靖司(にゃん八)、辰巳智秋(にゃん九)、田鍋謙一郎(にゃん十)、山内圭哉(にゃん十一)、勝部演之(にゃん作老人)

11neko_2012

 いや~、楽しかったなぁ。副題に「子どもとその付添いのためのミュージカル」とあるけど、子ども向けってことではもちろんなくて、子どもも大人も楽しめる。こんなワクワクする時間を子どもたちにプレゼントしたいな、なんて思っちゃった。

 子どもへ、というのは、シンプルな(だけども美しい)舞台装置というか背景というか、かもしれない。それこそ絵本を開くときのような暖かい感触がある。音楽も、人の声による効果音もまたしかり。そこへ、個性的な俳優陣が12人も登場するんですもの。面白いはずよね。

 そう、ちょっと曲者っぽい役者さんたちが、ネコとなって舞台上や通路を駆け回り、歌い踊り・・・。北村さん演じる「にゃん太郎」には、「天晴れ指導者のにゃん太郎」という正式名称(?)があるように、みんなそれぞれ、○○の、という紹介というか説明がつく。それがほんとに役者さんのキャラと合ってるんだなー。もちろん最初はそんなのはわからないんだけど、お話がすすんでいくうちに、わかっていくのよ。

 中心になるのは、にゃん太郎と、ハグレ者「猫糞(ねこばば)のにゃん十一」=山内さん。それにリーダー的な「穏健穏和 仏のにゃん次」=中村さんあたりだけど、いやいや、ほかのネコくんたちも、それぞれに人生(いや猫生?)を背負ってますよ!

 特に山内さんが、とてもハマってるように思うんですけど。いろんなお芝居で独特の雰囲気を出してる方だけど、いや~、にゃん十一は彼しかいない、と思っちゃうな。

 今回は1971年に初演された(テアトル・エコー)台本によっているという。だから、三島由紀夫の自決や、泥沼のベトナム戦争など当時が反映され、またゴーゴーとかの流行りものも出てくる。・・・が、だからといって特に違和感はないし(じゅうぶん歴史として捉えられるだけの年月を経たからかもしれない)。

 絵本にしても、お芝居なんかにしても、「子ども向け」ということで「子ども」に媚びると全く面白くないわけで、それは長く生き続けている名作を思えば確かなことだろう。たとえわからない言葉があっても、それは本筋が確かならば些細なこと。むしろ、「どうしてだろう」「なんだろう」と、思わせてくれるのがいいのかもしれない。

 長塚さんの演出は、なんか王道を行ってますか?という感じで、評価がアップするんである。いや、私にとっては「振れ幅」の大きい人ですけども。

 というわけで、とても楽しかったので、実はもう1日取ってあるチケットを、譲ったりしないで自分で見に行こうかな、どうしようかな・・・と思っているのでした。

 今回は生協で買った、かなり格安チケットだったんだけど、4列目の左ブロック通路脇で、開演前から猫くんたちがウロウロしたり、それも面白かった。もう1回は、3列の右寄り。もうちょっと後ろでも・・・というのは、贅沢かなー。

*昼間、仕事で「シャリアピン・ステーキ」のことを調べてた。その数時間後、お芝居の中で「シャリアピン」の名が出てくるとは(ステーキではありませぬ)。

*休憩時間に、青木豪さんをお見かけする。相変わらずの「おじさん(のみ)発見器」。

*約2時間半の舞台だけど、新宿発21時40分の特急に乗れて、15分で地元駅だから、やっぱり新宿は便利だなぁ。

*しかし、紀伊國屋書店新宿南店は、どんどん、私が嫌いな方向に行ってる気がする。4階の文庫・新書売り場からはレジも消えて、精算は上下の階に行かなくてはいけない。

以上、つぶやき風に周辺のことどもを書いてみました。

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コメント

面白かったですよね!
私は、今、仕事がこんなに切羽詰まっていなかったら、あるいは目玉がこんなにピンチじゃなかったら、もう一回見に行きたいです。
できれば10列目くらいから!
あのお魚のデザインもシュールで好きだったし…そうそう、ベトナム帰還兵であってくれて、私にはちょっと中和されたというか、歴史上の出来事として聞けた気がしています。世代的なものでしょうか。これが湾岸戦争とかアフガニスタンとかだったら、もっと生々しく感じたかもって思って、おお、そうか、当時のヒトはちょうどそんな感じだったのかな?って気づいたり。
そして…なんと、私は、あそこの紀伊国屋書店の中を、一度も歩いたことがない!ということを、今、気づきました!!!

投稿: 猫並 | 2012.01.19 23:36

猫並さま
思い出すと自然に頬がゆるんじゃいます。そんなホンワカ舞台ってわけでもないのに。
ほんとに、どうせなら後方からも見てみたいですよね。通路を使った動きのダイナミックさを、体感したいです。
今回、私もパンフレットを買って正解だったんですが、扇田昭彦さんがテアトル・エコー版と、後のこまつ座版との違いについて詳細に書いてくださっていて、ふむふむ、でした。確かに、初演時ではベトナム戦争などなどは、まだ生々しく感じられたでしょう。今だからこそ、見ている側も冷静に受け止められるんですね。米兵に飼われていた猫たちもいいコンビでしたし(最初、粟根さんはどこ?と探してしまいました)。

サザンシアターの入ってる紀伊國屋は、そもそも駅から行きづらいですよね。本店に比べてエレベーター、エスカレーターはマシだけども。

投稿: きびだんご | 2012.01.20 00:32

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