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2012.02.21

二人の女優のうまさを実感

2月20日(月) 「雪やこんこん」 18:30~ 於・紀伊國屋サザンシアター

(井上ひさし生誕77フェスティバル’12 第2弾)
作/井上ひさし 演出/鵜山仁 音楽/宇野誠一郎 出演/高畑淳子、金内喜久夫、今拓哉、村田雄浩、山田まりや、キムラ緑子ほか

 *場所 北関東のさる湯治場にある芝居小屋、その楽屋
 *時 昭和20年代のおわり。12月中旬

 すっかり忘れてたんだけど、7年ほど前に井上ひさし「もとの默阿彌」を高畑淳子主演で見てるよ、私(新橋演舞場にて)。そのときに、村田雄浩も出てたんだ。キャストは頭に残ってませんでした! 同じ井上ひさしで大衆演劇ものなんだから、思い出してもよさそうなのに・・・。

 当時から今までの間に、高畑淳子はテレビのバラエティなんかでも活躍するようになったんだっけな。だから舞台の印象が薄れちゃった・・・のかもしれない。この「雪やこんこん」では、旅回りの「中村梅子一座」の座長。旅から旅へ、の間に、座員がドロンしちゃったり、給金が払えなかったり。吹雪に降り込められた温泉宿の芝居小屋での、何がほんとで何が芝居か・・・虚々実々のものがたり!

 とにかく、高畑淳子と、キムラ緑子(温泉宿/芝居小屋の女将。もと役者)がよくて、安心して見てられるというか、心地よいというか。また、立役・今拓哉と女形・村田雄浩のけんかばかりコンビも、楽しかったなー。で、山田まりやがいいアクセント。今の一座は、後は頭取の金内喜久夫と、お囃子方(=レコード係)しかいないんだ だけど、お正月には浅草のナントカ座で稼げるはず・・・。

 パンフレットの解説によると、大衆演劇の黄金期は3回あって、戦前、戦後すぐ、そして昭和の終わり頃(?)。このお芝居の時代は、第2期黄金時代がもう終わりかけているころ。

 当時の風俗というか、美空ひばりの歌で踊ったり、新派上がりと共産党のシンパ、なんていうまぁ言葉あそびめいたものがあったり。楽屋でいろんな話が展開していくけれど、みんなお芝居が好き、座長が好き。それを受け止めるだけの大きさが、座長にはある。

 気が付けば、しゅるしゅるしゅるとお話が進んでいて、そうねぇ大衆演劇っぽく肩のこらない仕上がりというところかしら。2月19日からで、まだ始まったばかりということもあって、金内さんの台詞が若干危ない?と思えるところも(もちろん大丈夫だったけど)。あとカーテンコールでの口上が、もうちょっとポンポーンといってほしい。これは回を重ねるとぜったいよくなるでしょう。

 ところで、当日もらったお知らせの中に
「十一ぴきのネコ」ライブ版CD発売決定
というのがあった。うれしいなー。早く早く! でないと、あの感動を忘れちゃう。

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