« 2012年2月 | トップページ | 2012年4月 »

2012年3月

2012.03.31

1993年の「ガラスの動物園」

Tn

 机の引き出しにしまったまま、引っ越しにもくっついてきたチラシのうちの1枚。

 1993年8月29日~9月12日、という公演期間なので、いまから19年も前だったのか  いやはや。チケット取扱いに、チケットセゾンとか丸井チケットぴあ、なんて名前があって時代を感じてしまう。

 これ、演出がマイケル・ブルームという人でした(訳は松岡和子)。で、ローラ=南果歩、トム=筧利夫、アマンダ=緑魔子、ジム=村田雄浩。

 あのガラスの動物たちのように、壊れそうなローラを演じていた南果歩に、それ以来注目している。ほかのキャストに関しては、あんまりよく覚えてないんだけど・・・いや、筧利夫はそれほど気に入らなかった故に、これまた記憶しているのかもしれない。トムジムはガハハと豪快なイメージで・・・誰だったっけ、というくらい。母アマンダも、そうだったわね、緑魔子、かなって感じ。やはり、やなお母さんイメージは残ってるんだけど。

 そのうちもっと思い出すかもしれず、それはそれでいいのか? それとも古い記憶が掘り起こされるのはよろしくないのか??

 ちなみに、当時のS席料金は6500円でありました。この年に息子は小学校に入学していて、我が家もそれをきっかけに八王子に越したところだったなぁ。でも、何がきっかけで見に行ったのかは思い出せない。そして当時から一人で見てるんだね

| | コメント (4)

2012.03.30

見応えあった狂言の会

3月29日(木)「ござる乃座 46th」 19:00~ 於・国立能楽堂

小舞「雪山」裕基、小舞「海人 玉之段」万作
狂言「粟田口」萬斎(大名)、高野和憲(太郎冠者)、深田博治(すっぱ)
--休憩--
狂言「口真似」裕基(太郎冠者)、万作(主)、石田幸雄(何某)
素囃子「男舞」大鼓・佃良太郎、小鼓・田邊恭資、笛・栗林祐輔
狂言「 吐墨」萬斎(蛸の精)、竹山悠樹(旅僧)、月崎晴夫(所の者)

 年2回の「ござる乃座」。今回は木曜・土曜の公演で珍しく木曜の方に行った。会社からタクシーを覚悟してたんだけど、仕事が思いの外、早く終わったので、電車で行っても5分前に到着!

 まず最初の小舞で・・・出てきた裕基くんを見て、急に大きくなったように感じた。なんとまあ、この春からは中学生ですって!!! いや~、靫猿のお猿さんで叱られて泣いてたンだよね、とか、初めて能楽堂で小舞を見た時は扇が巨大に感じられた、とか。いろいろ思ったのでしたよ。万作さんの「海人」のキリリとした舞も見られて、気分良くスタート。

続きを読む "見応えあった狂言の会"

| | コメント (0)

2012.03.29

久しぶりに朝日新聞・夕刊の話

3月29日(木)

 朝日新聞の夕刊は、毎週木曜日に1ページ丸ごと舞台関連の記事が載るので、楽しみにしている。今日は「勘三郎、病越え見つけた宝」というのがメインで、その次が「偉大な父祖を追いかけて 尾上松緑 師直に挑む」。

 ちょうど日曜日に平成中村座で、勘三郎演じるおとくを見て感動したところだったから、まさにタイムリー! 「病気は嫌なもんだけど、無駄ではなかった」という「宝」は、「五代目、六代目菊五郎の型を写した覚書」、これが目に見える宝。闘病中に嫌いな読書をしているうちに、小山三さんから渡されたという(六代目の長女である母親が預けていたもの)。目に見えない宝は、息子たちの成長(そして仲間の優しさ)。いや、成長ぶりも目に見えますよね・・・。

 いっぽう松緑は、12歳で父を、14歳で祖父をなくし、27歳で四代目松緑を襲名したが、「彼らの子や孫であることが不器用な僕にはトラウマだった」と語る。確かに重圧はいかばかりか。辰之助といえば40で世を去ったあの辰之助だし、松緑の名はその父のもの・・・だものね。まして誰が見ても彼は器用なタイプじゃない。
 「辰之助を継いだ僕は天才型だった父の芸を求める観客を失望させ、名を汚した」とまで言うのだもの。

 でも、一歩一歩ゆっくり進むタイプの芸も、ぜったい必要なんだよね。軽やかさ華やかさではなくて、深さ、なのかな。鈍い切れ味の方が後々まで残る、と言えばいいか。

 もうすぐ4月。また歌舞伎を見に行かなくっちゃね(しかーし、中村座の夜の部はまだ買ってない)。

| | コメント (2)

2012.03.28

小満ん師匠の世界に浸る

3月27日(火) 「噺小屋 弥生の独り看板 柳家小満ん 雪月花の夕べ」 19:00~ 於・国立演芸場

開口一番(市也・一目上がり)、小満ん・花見小僧、小満ん・刀屋--仲入り--小満ん・しじみ売り

 小満ん師匠の独演会に行くのは初めて! ちょうど聞きたい気分になった時に、国立演芸場で7時開演のこの会を知って、わりと早くから予定に入れていた。
 プログラムのほかに、小さなリーフレットをもらった。小満ん師匠の「雪月花の夕べ」は年に1回、春に開かれていて、今年はその第5回だったのね。これまでの演目リストもあるし、初代中村仲蔵による「月雪花寝物語」の紹介もある(「その中の一つを書き写して、本日のお景物とさせて戴こう」として引用してある)。

 とまあ、始まる前から、いかにも小満ん師匠という気分だったなぁ。

続きを読む "小満ん師匠の世界に浸る"

| | コメント (0)

15年以上ぶりに「ガラスの動物園」を見た

3月26日(月) 「ガラスの動物園」 18:30~ 於・シアターコクーン

(シス・カンパニー公演)
作/テネシー・ウィリアムズ 演出/長塚圭史 翻訳/徐賀世子 出演/立石涼子(アマンダ)、深津絵里(ローラ)、瑛太(トム)、鈴木浩介(ジム・オコーナー)//ダンサーたち

 ぜひ見たい、という俳優さんたちではなかったけど・・・長塚圭史演出だから見たのかな。いや、それ以前にT・ウィリアムズの「ガラスの動物園」だから見たというのが正確なところだな。

 いつか書きたいと思っているのが(そのうち書く!)、1990年代の半ばに見た「ガラスの動物園」。偶然、そのチラシが手もとにあるんだけど、劇場も同じシアターコクーンだった。上から見下ろした記憶は強く残ってるから、2階席から見たんだね、きっと。90年頃に見た「熱海殺人事件」と、その後のコクーンのいくつかのお芝居、特に「ガラスの動物園」あたりが、いまにつづく観劇生活の根っこになってると思う。当時は年に何本も見てなかったよ。

続きを読む "15年以上ぶりに「ガラスの動物園」を見た"

| | コメント (4)

2012.03.27

平成中村座の襲名披露

3月25日(日) 「平成中村座 三月大歌舞伎 夜の部」 16:00~

「傾城反魂香 土佐将監閑居の場」「口上」「御所五郎蔵」「元禄花見踊」

 またちょっと感想アップが滞ってしまいました。
 午後4時開演、というのをしっかりインプットして浅草へ。まぁ、友人と二人だったので、私がいくらうっかりでも大丈夫ではあったのでした。でも、来月は3時半開演でしょ? ひえ~、なのですわ(と言っても、行くかどうかは未定)。

 ちょこちょこweb松竹を覗いていて、14列のまさに花横のチケットを入手。椅子じゃなきゃいやだし、ちょうどいいくらいの席だったかな(値段は高いけど)。「吃又」では仁左衛門さんが花道のところでじっと「物見」していたけど、それがドギマギするくらい正面でした。

 さて、どれも楽しめたけど、一番印象に残ってるのは「吃又」の夫婦の情。土佐将監の妻は出ず、下女が居る、などなどは、少し聞いていたので、珍しく思いながらも驚きはしなかった。いつもは、女房のおとくをわりとつきはなして見てる気がするけど、いや~、今回は一緒になって悲しんだり喜んだり。
 勘三郎の女形を見ることじたい久しぶり。さすが!としか言いようがないなぁ。

続きを読む "平成中村座の襲名披露"

| | コメント (2)

2012.03.24

珍しくプレビュー公演を見る

3月23日(金) 「満ちる」 19:00~ 於・座・高円寺

作/竹内銃一郎 演出/松本修 出演/すまけい(吉田健一)、山田キヌヲ(満ちる)、小嶋尚樹(持田ノリヲ)、大崎由利子(金子真理)、中田春介(橋本雅史)ほか

(MODE公演)
 MODE、松本修演出の作品はできるだけ見たいと思ってるので。22、23日がプレビュー。結果的にはほかの日でもOKだったんだけど、珍しくプレビュー公演を見に行ったのでした。たまたま前日に見た友人が、途中で芝居がストップした、なんて言ってたんだけど、この日はそういうことはなかった。すまけいさんの台詞が膨大なんだ・・・。

 今までMODE=松本修といえば、カフカやチェーホフ、はたまた別役実といった、既存の作品しか見てない(いや別役作品は苦手なので未見)・・・と思うけど、今回は新作。そういえば、開演前の客席で(もちろん平均年齢高し)、「竹内が書くっていうから」なんて言葉も聞こえた。

 さて、この「満ちる」では、すまけいさんが「鬼才」と呼ばれる伝説的な映画監督で、病気から復活して久しぶりにメガホンを取る。しかし、わがままゆえにトラブルが起こり撮影は中断、今はどこかの小さな島でシナリオの直しを・・・。そこへ訪れるのが、そのシナリオ変更を担当する実の娘、満ちる。今や新進気鋭の映画監督であり小説家でもある(ってあたりは西川美和をイメージしちゃう)。今や世間的な評価は、娘の方が高いんだろうな、という感じ。もちろん艶福家の父は、彼女には愛憎半ばする存在。そういう映画関係者の動きを軸に、彼らが泊まっている民宿の家族(経営者夫婦と姉)の人間模様もからんで、物語は進む。

続きを読む "珍しくプレビュー公演を見る"

| | コメント (0)

2012.03.23

そういえば「パーマ屋スミレ」!

3月14日(水) 「パーマ屋スミレ」 14:00~ 於・新国立劇場 小劇場

作・演出/鄭義信 出演/根岸季衣(初美=長女)、南果歩(須美=次女)、星野園美(春美=三女)、松重豊(成勲=須美の夫)、酒向芳(大大吉=現在の大吉、語り手)ほか

 (私にしては珍しく、ずいぶん時間がたったのにあきらめずに感想を書いてる!)鄭さんは作だけで演出は宮田慶子さんと思ってしまってた。

「在日」をめぐるドラマ3作目、三部作完結編である。とはいえ。私は前2作を見ていない(「焼肉ドラゴン」はとても評価が高く、再演され、テレビでも放映されたというのに)。なんかねぇ、ちょっとだけ(ハンパに)接近してた部分がある故に、かえって遠ざかる、という感覚かな。学生時代の先生が「民衆思想史」というジャンルの人で、私も差別意識について考えようとしたことがある。そのとき、悪いことは言わないから「女性差別」などの視点から考えたら、と言われたのは、いまにして思えば当然なんだよね。あまりに物を知らない私であった。

 とまあ、今更な反省はいい加減にして(反省というより追想だな)、南果歩ファンとしては、なんとしても行きますわよ。開演よりも早めに席についておくといい、というアドバイスももらって、1時半ごろ到着。

 そうしたら、開場が少し遅れてます、とのことでロビーでコーヒーを飲みつつ待っていた(マッコリを飲みたかったけど自粛)。そのとき、ふと耳に飛び込んできた声に妙に聞き覚えが! なんと鶴瓶さんが、そんな早くからいらしてお茶をしつつ話してらっしゃいました。顔じゃなくて声(言葉)だけでわかる人、というのもすごいなぁ。

続きを読む "そういえば「パーマ屋スミレ」!"

| | コメント (0)

2012.03.20

紀尾井ホールでヴァイオリンを聞く

3月13日(火) 「木嶋真優ヴァイオリンリサイタル」 19:00~ 於・紀尾井ホール

Kishima

ピアノ:江口玲
プログラム
 ロカテッリ「ヴァイオリン・ソナタ ヘ短調Op.6-7」、ストラヴィンスキー「ディヴェルメント」
--(休憩)--ベートーヴェン「ヴァイオリン・ソナタ第9番『クロイツェル』」、チャイコフスキー「ワルツスケルツォ」
--(アンコール)吉松隆「大河ドラマ清盛より 夢詠み・・・紀行」、ファリャ「スペイン舞曲」、フォーレ「夢のあとに」

 仕事帰りに行くには一番ラクチンなホールでのコンサート。ヴァイオリニストはお習字の先生の身内なので、社中の方々は先に集合して、軽食を取られたのだけれど、私はあいにく(幸い、なのですホントは)仕事があったために、現地へ直接行ったのでした。

 紀尾井ホールはたま~に行くことがあるけど、純粋にクラシックの演奏会では初めてかもしれない。

続きを読む "紀尾井ホールでヴァイオリンを聞く"

| | コメント (0)

2012.03.19

さて「サド侯爵夫人」

3月12日(月) 「サド侯爵夫人」 18:30~ 於・世田谷パブリックシアター

作/三島由紀夫 演出/野村萬斎 出演/蒼井優(ルネ=サド侯爵夫人)、美波(アンヌ=ルネの妹)、神野三鈴(シミアーヌ男爵夫人)、町田マリー(シャルロット=モントルイユ夫人家政婦)、麻実れい(サン・フォン伯爵夫人)、白石加代子(モントルイユ夫人=ルネの母親)

 三島由紀夫が亡くなったのは1970年。45歳であったのか(と、何回も驚いているような気がするぞ)。「サド侯爵夫人」は1965年に書かれ初演された。つまりは若い晩年の作であり、映画「憂国」の完成は、この作品に先んじている。とまぁ、改めて、書かれた頃のことを思ってしまう。

 それというのも、私自身は、ここに描かれたフランス革命時の混乱を、つい敗戦による価値の転換と重ねてしまったから。だって私自身は「もはや戦後ではない」時に生まれ(え? 十二分に昔でしょうが)、高度経済成長の中を育ってきたんだもん。三島の感じたであろう閉塞感とは無縁ですわ。

続きを読む "さて「サド侯爵夫人」"

| | コメント (0)

2012.03.17

能楽堂で講演を聞き、能を見る

3月16日(金) 「国立能楽堂企画公演 復興と文化」 18:00~ 於・国立能楽堂

講演「語りきれないこと 災害からの復興と文化の力」 鷲田清一

能・観世流「 梓之出」シテ・観世清和 ツレ・坂口貴信 ワキ・森常好 ワキツレ・森常太郎 アイ・山本泰太郎//笛・藤田六郎兵衛、小鼓・大倉源次郎、大鼓・亀井広忠、太鼓・観世元伯ほか

 鷲田清一(わしだ きよかず)氏は、哲学者。著書も多い(読んでないよ~)。今回の企画公演は「復興と文化」というタイトルがついているけれど、誰かが司会するとか、挨拶(?)があるとかってのは全くなく、時間が来たら講演が始まり、休憩、お能と、たんたんと進んでいった。

 舞台の上に、椅子(と譜面台のようなもの)が置いてあり、切戸から鷲田氏登場。あの空間って、たとえ講演に慣れている人でもすごくやりにくいよね・・・。こういう所でしゃべるのも、足袋を履いて上がるのも初めてです、と。

 まずは、この日の未明に亡くなられた吉本隆明のことから語り始めた。とても大きな存在で、何かを考えるとき常に意識していた、と。
 また、哲学・思想家であるなら、何かを問われたときに「それについては考えていなかった」などと答えることはありえない・・・などなど、そういう「自己紹介」と私は受け止めた。

続きを読む "能楽堂で講演を聞き、能を見る"

| | コメント (0)

2012.03.16

サド侯爵夫人とパーマ屋スミレ

3月14日(水)「パーマ屋スミレ」14:00〜 於・新国立劇場小劇場

無事に確定申告を出し、仕事も終えたけれども、なんだかボンヤリしてる……あ、それはいつもか。

今週は東日本大震災から一周年のとりあえず節目があり、新刊「共に在りて」(千葉望著・講談社)を読んだり、意識がそちらへ行ってるかも。

サド侯爵夫人は、フランス革命の頃の貴族の話、だけれども、三島由紀夫の作ではあり、敗戦で「民主主義」の世の中になる前後をつい重ねてしまう。

いっぽう、パーマ屋スミレでは、60年代の筑豊の炭坑および朝鮮人集落という、二重三重の「底辺」が舞台。そこで起きた落盤事故の補償を求める闘い(政府、会社、組合の対応)の中に、やはり「今の事故」をも見てしまう。
 そんな日々の締めくくりが、今日16日、国立能楽堂企画公演「復興と文化」における鷲田清一講演なのかなあ。

 来週月曜から、いろいろ感想をまとめるつもり(単なる先のばし?)。

| | コメント (0)

南京みやげ

Nankin02_2 

Nankin01

 うちにはもはや、誰もお勉強をがんばるような人はおりませんです。

| | コメント (0)

2012.03.13

台詞を浴び(月曜)、音を浴びる(火曜)

 15日〆の仕事と、確定申告をあせってるんで(毎年のことながら)、とりあえずメモのみ。

3月12日(月) 「サド侯爵夫人」 18:30~ 於・世田谷パブリックシアター
 ソワレは19時開演と思っていたら、猫並さんのところで注意を喚起されまして、遅刻せずにすみましたです。あぶないあぶない。休憩2回(計25分)、トータルで3時間40分ほど。この上演時間を見て、ギョッとしたんだけれども、いや消耗することもなく楽しめた。蒼井優ちゃんに2幕途中から、どんどんひきつけられた。

 幕間に古田新太さんに出くわしてびっくり。キャップかぶってた。

3月13日(火) 「木嶋真優ヴァイオリンリサイタル」 19:00~ 於・紀尾井ホール
 お習字の先生の身内なので、社中の方々もわりと見かけた。私は仕事を終えてから行ったのだけれど、会社の近くで助かった。遅刻できないもん。

 華奢な外見に似ず、エネルギッシュな演奏でした。アンコールでは「平清盛紀行」の曲も。 

| | コメント (2)

2012.03.12

できることってなんだろう

3月12日(月)

 昨日は午前中ちょっと出かけたけれど、午後からはずっと家にいて追悼式典の様子をテレビで見つつ黙祷を。
 去年3月11日に岡山にいた私は、なんとかかんとか12日に帰京したのでした。新幹線はもう普通に動いてた。その後、地震、津波だけでなく原発の不安も一気に押し寄せて、ほんとに浮き足だった日々を過ごしたような気がする。

 とはいえ。あれだけの被害をメディアを通して見ながら、つねに後ろめたさも感じてたかな。第一、自分は全く地震を感じない場所にいたんだから、それについては語れない。何ができるのか、と思っても、結局は募金することくらいで。阪神淡路の時には、支援物資も送ったけれど、「必要な物を必要な所へ」と思うと、うかつに物は送れなかった。それ以外、なにも行動してないなぁ。募金そのものは、けっこうピンポイントで(生協などを通して)継続してるんだけども。

 物を買う、経済を回す、なんて思っても、それは離れた所で平穏に過ごしていることの「理由づけ」みたいに思えたり。ま、正直言うと、あちこち遊んでますごめんなさい、とは常に(いや、ことあるごとにかな)思ってるくらいだった。

 さて。1年が過ぎて、何も終わってないし変わってないと改めて思う。今年はもう少し、具体的に何か動きたいな・・・。東北の旅、くらいかもしれないけど。 

| | コメント (0)

2012.03.11

岡山で、上方落語と文楽を見る

3月10日(土) 「投影と踏襲 ~文楽と落語・舞踏のあやしい関係~」 12:30~14:45(第1部) 於・岡山・月の舞台

 (第1部)上方の芸 落語と文楽のあやしい関係
参加してコーナー/ワークショップ 落語・雀松、義太夫・希大夫 三味線・清公
落語「どうらんの幸助」桂雀松
文楽「桂川連理柵 帯屋の段」豊竹英大夫・鶴澤清友 人形(長吉)桐竹勘十郎ほか

Touei

 そもそも発端は、2月の国立劇場文楽公演に行った時に、このチラシを入手したこと。あら面白そう なんだ岡山じゃないの、いやいや3月10日はちょうど岡山にいると。国立劇場(関係者用のテーブル)に置いてあったのは、たぶん17日(土)に同じ公演が神戸であるから、そちらのPRと思われますが・・・。なんにもせよ、東京に置いてあったチラシで岡山公演に行った私です。

 正直言うと、雀松、勘十郎の二人の名前がなければ見に行ってません。

 あ、会場の「月の舞台」は後楽園にもほど近い旭川河畔にできた介護付き有料老人ホームの5階に作られた舞台(旧家に受け継がれてきた能舞台の継承と再生を図るべく、とのこと)。でもね、岡山駅から乗ったタクシーの運転手さんは、???だったし、ずっと市内に住んでる友人も全く知らなかったよ。入居者のご老人もちょこっと聞きにいらしてたり。満員だったけど50人くらいかなぁ。その意味ではたいへん贅沢な空間だった。

 個人的には、(参考までに)入居費用などを聞いてみたかった。義母が入ってた小田急沿線の施設との比較で。1階のラウンジにはお雛様の段飾りが置かれ、グランドピアノもあったっけ。

続きを読む "岡山で、上方落語と文楽を見る"

| | コメント (0)

2012.03.08

書棚は語る?

書棚は語る?
ただいま実家です。少し暖かくなったから、あちこち窓を開けて、風通し。

そこで、またもや大昔の痕跡を発見したのでした。

やっぱり書棚を見るとぎょっとしますが、大学時代にこんなのを読んでたこともあったんだっけ。
来週「パーマ屋スミレ」を見ることだし、タイミングいいかな〜。こじつけて載せておきます。

| | コメント (4)

2012.03.07

カトケン事務所の2本立て公演

3月5日(月)「ザ・シェルター」「寿歌」 19:00〜 於・本多劇場

作/北村想 演出/大杉祐 出演/加藤健一(センジューロー/ゲサク)、小松和重(センタ/ヤスオ)、日下由美(サトコ/ー)、占部房子(カノ/キョウコ)

「ザ・シェルター」「寿歌」ともに、80年代に何度も上演されたもの。前者は家庭用核シェルター製造会社のサラリーマンが、製品テストのため家族とシェルターで過ごすドタバタ話、後者は核戦争が終わった後の街を行く男女の芸人コンビと謎の男。
ベルリンの壁が消え、ソ連がなくなってから上演されなくなったのも、当然だろう。
しかしいま、この2つは、不気味な生々しさとともに目の前に現れたのだ……。公演が3月11日まで、というのも、それゆえに違いない。

といっても、深刻な芝居でもなければ、何かを要求するものでもなく。
ただただ自分自身の想像力の後ろに、そんな切実さがあるのを感じる。

「ザ・シェルター」はわりと軽い。社命でレポートを書かなくてはいけない夫センタだけは一生懸命なんだけど、あとは真剣みナシ。そりゃそうだよね。でもコンピュータの故障で閉じ込められてしまった! 一応空気は入ってくるから、パニックにはならないで、なぜか夫婦は子供のころの台風のことを思い出したりしてる。そう、この一家の出来事は台風騒動にも似て、夕焼けが待ってる。
以前はセンタだった加藤健一が、いまはその父なのだ。

いっぽう寿歌は、今年に入ってからシスカンパニー公演でも見てる。あの時は作者が新たにプロローグを書き加えたのだけれど(もしかしたらそれでわかりやすくなってたのかもしれないけれど)、私はわかる必要はないのでは、と。いや、書き加えられてよけい考えちゃった気がする。
……って、今回がより落ち着いて見られたからね。シス版では堤真一とかつい「役者」を見たんだろうか。ケチってサイド席だったのも影響してるかな。

小松和重が2作ともハマリ役。特にヤスオのとらえどころのなさが! だっていかにもフワフワしてるじゃない〓
占部房子(ザ・シェルターでは小学2年生)も、あ皆そうだけど、なんか見てる側に余裕をくれるみたいなんだな〜。

芸人コンビのリヤカーについてる幟旗が「地球丸」だった!

| | コメント (4)

2012.03.06

贅沢な朗読劇

3月4日(日) 「朗読劇 『幻色江戸ごよみ』」 17:00~ 於・パルコ劇場

原作/宮部みゆき 構成・演出/長部聡介 出演/佐々木蔵之介、市川亀治郎、佐藤隆太、ゲスト・手塚とおる

(Team申 番外公演Ⅱ)
「首吊りご本尊」「神無月」「紙吹雪」
震災を受けてのチャリティ、番外公演。Ⅰは昨夏だったけど、大阪では行けないじゃない。せっかく好きな「家守綺譚」(梨木香歩)だったのにな……と思ってたら、今回は東京公演だったから無事行けました。日曜午後5時からというのも、ありがたかった。

今回は日替わりゲストも登場。といっても、ゲストが発表されたのはチケットを確保した後でした。ちなみにゲストは皆さん、Team 申に参加されてた方々。手塚さんは何回か見たことがあるけど、個性的 な俳優さんだなあと思ってた。期待にたがわず……。

朗読される作品は、日によって(ゲストによって)最初の1本が違い、残りの2作は共通とのこと。

続きを読む "贅沢な朗読劇"

| | コメント (4)

2012.03.04

歌舞伎の「唐相撲」を初めて見る

3月3日(土) 「三月大歌舞伎 夜の部」 16:30~ 於・新橋演舞場

佐倉義民伝」「唐相撲」「小さん金五郎

 夜の部、ほんとは別の日の3階Bを取ってたんだけど、チケットが送られて来た時にはすでにその日はダメだったことが発覚。こんなんばっかり。幸い、3階Aのいいところが戻ってるよ、と教えてもらって、久しぶりに3階1列から見ることになった。まあねー、今月、音羽屋(父のみ)が出るというのに、昼夜3階Bというのもナンですから・・・。

 佐倉義民伝。渡し守が左團次だったんでちょっとビックリ。あんまりそういうイメージじゃなかったんで・・・。前回見た時には段四郎だったんだよね。未だ療養中でいらっしゃるのかしら。
 染五郎の家綱が、大きさを感じさせてくれてよかったと思う。それと福助のおさんもね。

 寛永寺の場(直訴のところ)、いっぱい並んだ大名がみんな若者でフレッシュでした。3階からということもあり、廣松、廣太郎がわからなかった私。ごめんね。これからどんどん出演してください。それと、寛永寺の行きでは、松也がちょうど柱の陰に隠れてしまい、そんなぁぁ・・・と思ってたら、帰りはちゃんと大丈夫でした

続きを読む "歌舞伎の「唐相撲」を初めて見る"

| | コメント (2)

2012.03.03

落語会でもらったチラシから

 2日の「渋谷に福来たる」落語会でもらったチラシの中から。

古今亭志ん朝 大須演芸場 CDブック」6月発売予定、河出書房新社
伝説の高座、復活!とあるように、1990年から99年までの10年間、名古屋の大須演芸場で毎回3日間の独演会を続けた志ん朝。この落語会については、あちこちで読んだりしてきた。それが初めてCDになるんですと。

CD30枚! 全59席。42000円(予定)
初版特典、予約特典もありまする。

自慢じゃないけど、志ん朝を直接聞いたことはありません。まだまだこの先聞ける、と思ってたんだなー。

「皐月恒例 市馬落語集 三夜」5月23、24、25日。日本橋劇場にて
これを取り上げた理由は・・・昨日、隣に座ったじいさま二人組が、このチラシを見て大受け! なぜなら、毎夜のゲストが
曽根史朗、森サカエ、青木光一
「えーっ、こんな人が出るのか」、と。いや、どういう人か知ってるだけでも貴重なんじゃないですかねぇ。どうせ(笑)歌の人、でしょ。載ってる写真は、さて何年前(何十年前?)のものでしょうか。

市馬師匠本人は歌わないみたいよ。「歌は封印、落語三昧の三夜でございます・・・」とあるもん。ほんとかなー。

| | コメント (0)

2012.03.02

渋好みの落語会!?

3月2日(金) 「渋谷に、福来たる SPECIAL 【江戸暦/粋】」 19:00~ 於・渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール

市馬・雛鍔、春風亭一朝・二番煎じ--仲入り--春風亭小柳枝・井戸の茶碗、柳家小満ん・居残り佐平次

 今日から3日間、文化センター大和田の、さくらホール(大)と伝承ホール(小)を使って開かれる落語会の一つ(全部で9つ)。ほんとはアタマに、「毎日新聞落語会」とついてる。
 で、今日はさくらホールで「師匠噺/四派饗宴」、そして伝承ホールが「江戸暦/粋」。どちらも同じ7時開演というのに、なんと市馬師匠は両方に出演というんだから、最初は何かの間違いでは?と目を疑っちゃった。ま、同じ建物の4階と6階だから移動は簡単(笑)。

 さくらホールは、昇太&兼好が2席ずつ。中トリの生志とトリの市馬が1席、ということらしい・・・と、行ってもない方を気にしてどうする。

 私はそもそもあまり大きな会場で落語を聞きたくないから、さくらホールよりは伝承ホールがいいな、と。しかも、この伝承ホールの顔ぶれはとっても好みなんですの。初めて行く会場だけど(あ、去年の3月の落語会が中止になって払い戻しをしたんだった! いまパンフレットを見たら、それは3月12日の予定でした!!)、セルリアンタワーのすぐ近くで、井の頭線からは行きやすい。

続きを読む "渋好みの落語会!?"

| | コメント (2)

めちゃくちゃ久しぶりに、お江戸日本橋亭へ

3月1日(木) 「雀松向上委員会 in 東京」 19:00~ 於・お江戸日本橋亭

桂雀松3席:替り目般若寺の陰謀(小佐田定雄・作)--仲入り--百年目

 桂雀松さんは、大阪でずっと「雀松向上委員会」という会をなさっているそうだけど、東京ではこれが初めて。私はこの前、トリイホールに行ったとき予約してた。さて東京の入りはどうかな、と思ったら、ほぼ満席でしたよ。

 以前はここで市馬落語集が開かれてたから、よく通ってたけど、最近はとんとご無沙汰! 三越前駅の地下は相変わらず工事中のところがあったり・・・地上に出れば出たで、あちこち変わってる!(角の結納用品だっけ?の店もなくなってた)。お江戸日本橋亭の入ってるビルも修繕工事中のよう。

 先月、平成中村座であった「談志追悼落語会」で、談春さんが「白井権八」をかけたと聞いて、そういえば、お江戸日本橋亭で市馬・談春二人会があった時に、「白井権八」を聞いたっけ、今じゃとても考えられないよ、あんな小さな会場だなんて・・・と思ったりしたのでした。座椅子席と椅子席で、落語にちょうどいいくらいのキャパなんだよね。
 ↑いつのことか、あまりに気になったのでミックス寄席HP内の根多帳を見たら、平成15年3月14日だった。

 さて、桂雀松さん。何回か聞いてるけど独演会はもちろん初めて。
 幕がしずしずと開くと、めくりもなく、そこに登場した雀松さんが座布団に座るなり、今日は私だけ、ほかにはだーれも出ません! 開口一番もいないなんて珍しいけど、ほんとたっぷりの会なんだなぁ」、と。

続きを読む "めちゃくちゃ久しぶりに、お江戸日本橋亭へ"

| | コメント (0)

2012.03.01

息詰まる「BEE」の75分

2月28日(火) 「THE BEE English Version」 19:00~ 於・水天宮ピット

原作/筒井康隆 共同脚本/野田秀樹・コリン・ティーバン 演出/野田秀樹 出演/キャサリン・ハンター(井戸)、グレン・プリチャード(安直/小古呂/小古呂の息子/リポーター)、マルチェロ・マーニ(百百山警部/シェフ/リポーター)、野田秀樹(小古呂の妻/リポーター)

 初演は2007年。もうそんなに経つのね。あえて前回のおさらいもなにもせずに見に行った。2007年には、日本語版(日本バージョン)の方が英語版(ロンドンバージョン)よりも先に上演されたので、ストーリー的な部分はそちらをよく覚えていた。印象的な、「指」を切る暴力のシーンなどね。でも、役者の存在感では、キャサリン・ハンターの記憶が群を抜いてた。

 今回もなぜか最前列で、前回シアタートラムで上演された時も、両バージョンともに最前列だったから、不思議な巡り合わせだ(4月末に見る予定の日本語版は最前列じゃないけど)。舞台の位置が水天宮ピットの方が高くて、少し見づらかった・・・ような気がするけど、なにぶんかなり前のことだから定かではない。だって、英語版の舞台装置の鏡のことなんて、すっかり忘れてたんだもん。

続きを読む "息詰まる「BEE」の75分"

| | コメント (2)

« 2012年2月 | トップページ | 2012年4月 »