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2012.03.24

珍しくプレビュー公演を見る

3月23日(金) 「満ちる」 19:00~ 於・座・高円寺

作/竹内銃一郎 演出/松本修 出演/すまけい(吉田健一)、山田キヌヲ(満ちる)、小嶋尚樹(持田ノリヲ)、大崎由利子(金子真理)、中田春介(橋本雅史)ほか

(MODE公演)
 MODE、松本修演出の作品はできるだけ見たいと思ってるので。22、23日がプレビュー。結果的にはほかの日でもOKだったんだけど、珍しくプレビュー公演を見に行ったのでした。たまたま前日に見た友人が、途中で芝居がストップした、なんて言ってたんだけど、この日はそういうことはなかった。すまけいさんの台詞が膨大なんだ・・・。

 今までMODE=松本修といえば、カフカやチェーホフ、はたまた別役実といった、既存の作品しか見てない(いや別役作品は苦手なので未見)・・・と思うけど、今回は新作。そういえば、開演前の客席で(もちろん平均年齢高し)、「竹内が書くっていうから」なんて言葉も聞こえた。

 さて、この「満ちる」では、すまけいさんが「鬼才」と呼ばれる伝説的な映画監督で、病気から復活して久しぶりにメガホンを取る。しかし、わがままゆえにトラブルが起こり撮影は中断、今はどこかの小さな島でシナリオの直しを・・・。そこへ訪れるのが、そのシナリオ変更を担当する実の娘、満ちる。今や新進気鋭の映画監督であり小説家でもある(ってあたりは西川美和をイメージしちゃう)。今や世間的な評価は、娘の方が高いんだろうな、という感じ。もちろん艶福家の父は、彼女には愛憎半ばする存在。そういう映画関係者の動きを軸に、彼らが泊まっている民宿の家族(経営者夫婦と姉)の人間模様もからんで、物語は進む。

 場所は民宿の食堂。あたかも映画のスクリーンのような四角い枠の中に、わりと横長の台所のセットが収まっている、というしかけ。場面転換の折など、フィルムが回るジジジジという音が入る。映画のシーンを見ているような錯覚も。

 鬼才と呼ばれる監督は、あちこちに子供もいるし撮影に入ればセクハラも起こすし、やっかいな存在ではある。けれども、皆がその作品の完成を望み、今撮ってるのが(中断はしているが)最後の作だろうとわかっている。実際にこの民宿でも倒れてしまう。

 そんな食えないおやじで、かつ魅力的な監督は、すまけいさんにぴったり。現実に脳梗塞の後遺症がおありだけれど、それをそのまま役として活かしているというのか・・・。

 ほかのキャストは、なじみの面々も多い中で、私には満ちる役の山田キヌヲさんが全く初めて。父親に対する複雑な心境、自分の仕事への誇り・・・とても魅力的だったなぁ。
 今回は、民宿をやってる妻・緑役の山田美佳さんが、いつもながら独特の存在感。好き嫌いはあるだろうけど、なんか不協和音的に存在するんだな。

 民宿の夫婦には認知症で入院している母親がいる、とか、満ちるも離婚していて子持ち、というのがちょこっと出てきて、それがなんか取って付けたみたいだった感も。

 久しぶりの高円寺。駅からの道が工事中で、ちょっと歩きにくいのがねぇ・・・。まだ入ったことのない2階のカフェ「アンリ・ファーブル」に寄ればよかったな。23時まで営業とは知らなかった。

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