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2012.03.30

見応えあった狂言の会

3月29日(木)「ござる乃座 46th」 19:00~ 於・国立能楽堂

小舞「雪山」裕基、小舞「海人 玉之段」万作
狂言「粟田口」萬斎(大名)、高野和憲(太郎冠者)、深田博治(すっぱ)
--休憩--
狂言「口真似」裕基(太郎冠者)、万作(主)、石田幸雄(何某)
素囃子「男舞」大鼓・佃良太郎、小鼓・田邊恭資、笛・栗林祐輔
狂言「 吐墨」萬斎(蛸の精)、竹山悠樹(旅僧)、月崎晴夫(所の者)

 年2回の「ござる乃座」。今回は木曜・土曜の公演で珍しく木曜の方に行った。会社からタクシーを覚悟してたんだけど、仕事が思いの外、早く終わったので、電車で行っても5分前に到着!

 まず最初の小舞で・・・出てきた裕基くんを見て、急に大きくなったように感じた。なんとまあ、この春からは中学生ですって!!! いや~、靫猿のお猿さんで叱られて泣いてたンだよね、とか、初めて能楽堂で小舞を見た時は扇が巨大に感じられた、とか。いろいろ思ったのでしたよ。万作さんの「海人」のキリリとした舞も見られて、気分良くスタート。

「粟田口」は、狂言でよくある「だまされパターン」。粟田口が何か知らない太郎冠者が(いや大名も知らないのだ)、都で「粟田口、買おう」と叫んでいると、すっぱ=詐欺師が、「「我こそは粟田口!」と名乗り出る。しかーし、ほんとは粟田口とは刀剣のことなので・・・。よくあるのは、太郎冠者はそれが何か知らずに買っちゃって、主に叱られるんだけど、ここでは主従ともにだまされる。だから、買って帰ってからは主×すっぱ。「だるまさんがころんだ」的なやりとりがあったりして、言葉でも動きでも見せるのだ。いつものようにパンフレットに「語句解説」はついているものの、ちょっとわかりにくい言葉もあった。
 気分的には歴史の勉強のようなところも。・・・というのは、機械的に「粟田口吉光」とかって覚えてた名残(苦笑)。狂言にもなってる「粟田口」ブランド、というところかな。

 これだけでたっぷり見たような気になってたところで、「口真似」。単純でおかしくて気分すっきり。太郎冠者が主人から、「自分のするようにせよ」と言われたのを取り違えて、叩かれればそのまま何某を叩くし・・・。最後に何某の石田さんを裕基くんが転がしたとき、客席で笑いが起こって(席が中正面ですぐには見えなかったので)何?と思ったら、裕基くんがすんごくにこにこ笑ってたのでした。もちろんその時だけね。

 最後の「蛸」は、前週の朝日・夕刊の連載でも、萬斎さんが期待を持たせてたんだよね。小書「吐墨」は萬斎さんが考案したもの。夢幻能の形式で、面をつけ、衣裳なども前シテ、後シテでずいぶん違う。後シテが頭にのせた「蛸の作りもの」も、小袖の「ダッコちゃん」のような図柄も、タコ、ですわ~。そして「吐墨」は、お能のアレ!(と、一応ここではもったいをつけておきます) 視角的にも面白いし、また上演してほしいな。

 秋の「ござる」では「花子」を演じるそうで。サド侯爵夫人の演出から、藪原検校の主演、そしてホームグラウンドでのあれこれ。今年も変わらずエネルギッシュです!

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