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2012.04.04

太古から大地にすっくと立ってきた、女たち

4月4日(水) 「まほろば」 19:00~ 於・新国立劇場 小劇場

作/蓬莱竜太 演出/栗山民也 出演/秋山菜津子(ミドリ=40代、長女)、魏涼子(キョウコ=30代後半、ミドリの妹)、前田亜季(ユリア=20歳、キョウコの娘)、三田和代(ヒロコ=60代、ミドリの母)、中村たつ(タマエ=70代後半、ヒロコの姑)、大西風香(マオ=11歳、近所の子ども)

 今日、4月4日は・・・東京かわら版を見ていたら「オカマの日」とあって、あらあら。3月3日と5月5日に挟まれてるからねぇ。そんな日に、産む性である女性たちの物語を見にいくのも面白いじゃないの。劇場では「まほろば」の台本などに加えて、ジェンダー関係の本も売られていた。

 ところで、これ2008年の初演時に見て、すごくよかったんだけど、今回はいつ行くか日にちが決まらずぐずぐず。たまたま今日、暇ができたので、昼すぎにボックスオフィスに電話してチケットを無事確保(あぜくら割引よ、もちろん)。

 初演の時とはマオ役の子が違うだけで、後は同じ。台本も多少手直しされてるみたいだけど、基本はもちろん同じです。そして同じように、1時間45分ほどを、大いに笑って、いろいろ身につまされ、なんだか豊かな気持ちになったんだな-。むやみにエネルギッシュな気分になるような。そう「元始、女性は太陽であった」のイメージかなぁ。

 九州・長崎とおぼしき地方の旧家の、夏祭りの一日。御輿をかつぐのは男だけなので、女たちは家で「もてなし」の準備をする。この家は「本家」であるから、いろいろ大変。家格によって男たちの席次も決まってるし、どうってことない家の人たちは「その他大勢」という感じ。

 その家の当主(って古い言い方だけど)の妻、姑、東京でバリバリ働く長女、うんと若くして子持ちになった次女、その娘(東京でアルバイト中)、次女がつきあってるらしい男性の子ども・・・6人の女が、この日、顔をそろえた。長女と、次女の娘はそれぞれの事情を抱えて、東京からやってきたのだ。

 もうねぇ、三田和代が最高です!! 長女であるミドリにはなんとしても「跡継ぎ」となる子を産んでもらいたい。彼女が40を過ぎた今となっては、相手なんか誰でもいいくらい。それはやっぱり切実で、それゆえコミカルで。秋山菜津子は、初演時よりもちょっと柔らかいイメージに感じた。ミドリというのは仕事に生き人生も楽しんでいるけれど、「子ども」のことはつい頭で考えてしまうタイプ。逆に奔放なのが妹の方ね。

 じっさいに私も田舎で生きてたから、わかる部分もある。現実にはこんなわけには行きますまい、と思うものの、どこか神話っぽく、現代のおとぎ話っぽく。11歳のマオちゃんの存在感が増してたのと、DSで遊ぶおばあちゃんがかわいい。物語としてはこういうばあちゃんでまとめるんだろうな、という不満も少しあるけどね。

 とにかく笑って楽しんで、自分の中にもエネルギーがみちあふれてくるような錯覚に陥ったのでした。ラストシーンも綺麗だったなぁ。ふぅ満足なり。

 

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