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2012.05.28

平成中村座、千穐楽を見る

5月27日(日) 「平成中村座 五月大歌舞伎」夜の部 16:30~

毛抜」橋之助(粂寺弾正)、扇雀(巻絹)、錦之助(秦民部)、萬次郎(秀太郎)、彦三郎(小野春道)ほか 「志賀山三番叟上演口上」勘三郎、小山三 「志賀山三番叟」勘九郎(三番叟)、千歳(鶴松) 「髪結新三」勘三郎(新三)、勘九郎(勝奴)、亀蔵(善八)、梅玉(忠七)、橋之助(家主長兵衛)、彌十郎(弥太五郎源七)ほか

 昨年11月からロングランの平成中村座も今日が千穐楽・・・追加公演で明日の昼もあるけれども、夜の部はほんとにおしまい。私自身はそれほど中村座のいい観客ではなくて、11月と1月は見ていない。のだけれども、ついつい「千穐楽を見るか」という気になったのだ。そこが中村屋 桜席が取れず、梅・2階の右側。
 見終わった今なら、松か竹をフンパツしても、と思わなくはないけど、いやいや松・竹との差額で小劇場を見られますもん。ここは梅よ、やっぱり!(と自分に言い聞かせる) 冷房がすっごくよくきいてて、周りの人たちと一緒に震えながら見たのでした。

 「毛抜」はおおらかなのんびりした(ばかばかしいような?)雰囲気が、とても楽しかった。あの空間にも合ってたのでは。7月の国立劇場の配役をチェックしたばかりだったので、脳内で比較空想したりも。萬次郎の秀太郎は柔らかみが自然だし、彦三郎の存在感といい、初出演の役者さんたちがぴりっといい感じだった。

 口上では2階の私の近くからも「小山三!」と声がかかったりして、大喝采。大正13年に先代勘三郎に弟子入りだなんて・・・大正14年生まれの私の父など、もはや自力で歩くことはできないのに(でもまあ長命だけどね)。その小山三さんは途中で声をつまらせたり。鳥越のお生まれなのね。1ヶ月お疲れ様でした。七緒八くんの初舞台といわず、まだまだずっとお元気で。

 「志賀山三番叟」に、鶴松くんが出てるけど、小山三さんのひ孫みたいな年齢じゃない? 高校3年と筋書にあってビックリ。月日の経つのは早いねぇ。古風な踊りとのことだけれど(照明も落としてある)、見ていて気持ちいい踊りだった。

 そして「髪結新三」には菊十郎(もちろん鰹売)、橘太郎(大家の女房)が。こういう配役が平成中村座で実現してるのがうれしい。ちなみにこのお二人はカーテンコールにも登場!
 特に印象に残ったのは、まず彌十郎。新三に面目をつぶされて怒りに震えて、落ち目ではあってもフツフツと意地がたぎってるような親分だった。だからこそ焰魔堂橋につながっていくんだと納得できる。中村座ではどうしても老け役(髪結新三でいえば大家とか)が多くなるきらいはあるけど、いやいや・・・と思ったのだった。
 勘九郎の勝奴もよかった。菊之助のより好きかも。小悪党(候補?)の軽さみたいなのが自然なんだもん。あ、菊ちゃんはいい男すぎるのか(でへへ)。

 勘三郎の新三は、白子屋よりも、永代橋、新三内と進んでいくにつれて、いい感じに乗ってきてるように思えた。大家とのやりとり(お金を数えるところ)では千穐楽バージョンなのか、「神谷町のおやじにそっくりになってきた」とかけっこうグズグズで笑わせてた。

 千穐楽バージョンといえば、橘太郎さんの大家の女房 家に泥棒が入ったという知らせに目を回すどころか、ほんとうに横っ飛びにジャンプしてそのまま倒れた。いや~ビックリしました。
 カーテンコールで勘九郎くんが「このババアに全部持って行かれた」と。橘太郎さんは「丈夫だからケガしてません」みたいなことを←もう何がなんだかわからないワーワー状態でよく覚えてない。

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