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2012.05.20

土曜日は落語のハシゴ

5月19日(土) 「柳家三三で北村薫。」夜の部 17:00~ 於・草月ホール

「朧夜の底」(前半)--仲入り--「朧夜の底」(後半)、落語「山崎屋」、トーク・北村薫×柳家三三

 今月から3ヶ月連続で、「柳家三三で北村薫。」がある。〈円紫さんと私〉シリーズから『夜の蝉』(創元推理文庫)収録の3編と、それに関係する落語を1席、という趣向。昼夜公演。

 この会に行くことは早くから決めていて、んじゃぁその前に国立演芸場に行くか、ということでハシゴにしてしまったのだった。ほんとは演芸場から草月ホールまで歩こうと思ってたんだけど、あまりの暑さにめげてタクシーに乗ってしまった。タクシーから降りたら知人にばったり。別の友人(三三ファン)も来てるはずだし、妙に知人率の高い会である。

 この企画、初回には行ったけど、前回は行ってなくて久しぶり、という感じ。「夜の蝉」はタイトルが印象的だし、本棚から引っ張り出して少し読み返したら、いろいろ思い出した。それにしても、この主人公「私」は、ちょっとお勉強に片寄った子ではある(笑)。たぶんファッションも全然いけてないでありましょう・・・。

 まず、語り芝居とでも言うような「朧夜の月」。このスタイルにはもう驚かない。でも、ストーリーの最初に「創作吟の発表会」があって、ほんとに三三さんが吟じたのには驚いた。このために先生についてお稽古したそうです。

 以前に見た時よりも、三三さんの動きが大きかった。まぁ前は喫茶店の店内、という設定だったけど、今回は自宅で牡丹餅のための小豆を煮たりもするからね(鍋でやけどする)。

 この「朧夜の底」に登場する噺が「山崎屋」。「私」が深夜、テレビで円紫さんの「山崎屋」を見るのである。ところで私は「山崎屋」を聞いたことがあったかな・・・。ないと言い切れないところが悲しい、と思ってたら(最初は聞いてないと思ってたんだけど、いやいや、と)、3年前の「市馬落語集」で聞いてたんでした。あ~らら。実はハシゴの疲れがこの落語のあたりで出てました(汗)。

 トークコーナーでは、初回に「司会といって出てきて何もやってなかった、ぴあの人」が、「私は単に呼び出し(北村さんと三三さんどうぞ、と言う)とタイムキーパーです」と名乗ったのがおかしかった。なのでお二人の対談、という感じ。昼と夜で、演目は同じだからトークはできるだけかぶらないように、ということのよう。原作を読んでる人が相当多かった(7割くらいのイメージ)。

 「山崎屋」という噺のサゲは、「三分で新造がつきました」という仕込みオチなんだけど、若旦那と花魁がめでたく結ばれて後日談、というところ。時間の関係でここをカットする人もいるけど、この「ひだまりのような」場面(隠居した父親と花魁あがりの嫁の会話)はカットしたくない・・・実は、三三さんが小三治師匠に弟子入りすることを決意したときに、師匠が上野・鈴本でかけてたのがこの「山崎屋」なんだそう。時は平成元年12月20日。三三、中2でありました。この時、昼のトリが小三治、夜のトリは志ん朝だったんだって。なんてよく覚えてるんだ!

 落語を聞きたい、という人にはどうかな、とも思うけど、好きなお話をこうして聞けて、もはや円紫さんとだぶりそうな三三さんの落語も1席、という楽しい会なのでした。

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