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2012.06.25

恋はくせもの:能「道成寺」

6月23日(土) 「能楽BASARA 第10回公演」 14:00~ 於・国立能楽堂

解説「恋はくせもの--能にみる恋の懊悩--」林望、仕舞「恋重荷」観世喜之
(休憩)
能「道成寺 中之段数躙 無躙之崩 赤頭」シテ・駒瀬直也、ワキ・宝生欣哉ほか/大鼓・佃良勝、小鼓・鵜澤洋太郎、太鼓・観世元伯、笛・松田弘之

 久しぶりにお能の「道成寺」を。たまたま(ずいぶん前に)カンフェティを覗いたら、中正面の1列目・正面寄り(2席のみのところ)があったので、誰か誘えばいいや、と並びで確保。結局、お能マンガ「花よりも花の如く」で盛り上がる友人と一緒に行ってきた。
 この駒瀬さんは観世九皐会の方だけど、同じ23日14時から九皐会「のうのう能」で屋島があるのを後から知って、ちょっとショック。早まったか、だったのよね。

 けれども結果的に、この「道成寺」がすごく面白くて(という言い方でいいのかな)、とても満足なのでした。

 リンボー先生は、やはり話し上手。茶系の袴姿で登場されました。「恋重荷」と「道成寺」のストーリーに沿って、実は・・・というお話など(道成寺縁起では、若いイケメンを追っかけるおばさんストーカー。娘じゃない、なーんて話です)を。私は5、6年前に「道成寺」を見たときにゲストでいらした道成寺の僧侶から、そんな話も聞いたんだろうか。すっかり忘れてる。
 でもまあ我々は、「恋重荷」で二人ともマンガを思い浮かべてたり、同じく「道成寺」はこれから主人公が挑戦していく曲だなぁ、とか・・・。
 そうそう、リンボー先生はご自分も能をなさる方だから、普通にクリ、サシ、なんて言葉を使われて、それらはヘッ?だったな。

 さて、仕舞は・・・中正面だから仕方ないけど、ほんとに柱が邪魔になって棒しか見えません!と思ってたら終わっちゃった

 「道成寺」は、今までで一番、舞台の近くから見た。鐘をつるすために滑車に綱をかけたり、それを引いて止めるところなど、もう興味津々。ムダのない動きが気持ちいい。友人は一連のすべてがお茶のお点前に似ていると思ったんだって。

 柱が時に邪魔ではあったけれど、距離の近さが幸いしたのか、(私には珍しく)となることなく見てました。特に今回もいきなり笛の音色が気に入り、その後、小鼓の気合いに圧倒もされて。小鼓の方は乱拍子の前に、少し座る向きを変えて(これは常のことなのかしら?)、真正面よりも目付柱の方向に向いてたので、ちょうど私の正面という感じで。その鼓とシテの緊迫感がたまりませんでしたわ~。

 今までそれほどお能を見てるわけじゃないけど、「道成寺」の前シテの時が一番、面の表情が変わって見える気がする。・・・ってまあ、ドラマチックなのが好きというか、わかりやすいからでしょうね。小書がいろいろついてて、でも「赤頭」しかわかんなかった(←見たまんま)。

 正面席の比較的近いところに、ドナルド・キーン氏が。後からパンフレットを見たら、毎回いらしてるそうで。お元気で何よりです。
 帰りには資料室で「能楽入門」の展示も見て、あ~楽しかった。またマンガ読み返そ。

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