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2012.06.13

襲名口上に異議あり(東スポ風)

6月13日(水) 「六月大歌舞伎 昼の部」 11:00~ 於・新橋演舞場

Ennosuke ←3階2列3番から撮しました

小来栖の長兵衛」長兵衛(中車)、右近(馬士弥太八)、月乃助(堀尾茂助)、寿猿(父長九郎)ほか 「口上」 「義経千本桜 川連法眼館の場」猿之助(佐藤忠信/源九郎狐)、竹三郎(飛鳥)、段四郎(川連法眼)、秀太郎(静御前)、藤十郎(義経)ほか

 やっと襲名披露を見てきた。希望日が取れなかったこともあって、この日にしたんだけど、3階Bの正面は左側しか残ってなかった。とはいえ、宙乗りがあるからいい場所、なんだよね。

 まず、奇っ怪なタイトルについてご説明申し上げます(笑)。
 私が座ってた2列は2~4しか席がなくて、私はちょうど真ん中。右側はすごくひっそり見てる老婦人、左側は元気なご老人で、特にしゃべったりもしてなかったんだけど、口上が終わったあとの休憩で左の男性に話しかけられた。「ちょっと聞いてもいいですか」と。まあそう言いつつも、質問じゃなくて「言いたい!」ってことでしたが

 要は、團子くんの「猿翁のおじいさまよりずっと立派な俳優に」というのが納得いかないと。(誰かの作文としても)初日からずっとこの言葉を続けてるということは、誰も何とも言わないのだろうけれども・・・「おじいさまのような」というならまだしも、それを越えるって、何を見たんだ、きみは。そもそも初舞台でまだ海のものとも山のものとも、なのに。云々。
 まあ、こまっしゃくれ系は伝統かもしれず、ですかしら(爆)。

 今日は亀ちゃん、もとい新・猿之助のニーチェがどうしたこうしたの件はなし。「歌舞伎の歯車の一つとなって」という言葉に、私は直前に月乃助のことを言ってたから彼のことかといっしゅん思ってしまった。そしたら自分のことだった だってすごくイメージにない言葉だったんですもの。新・中車はだいぶ慣れてきたのかな? そして猿翁、短い口上だけど最後の方はものすごく力強くて驚いた。 襖絵のオモダカも素敵でした。

 小来栖の長兵衛は、なるほど中車が演じるのにふさわしいというのはこういうことか、と。私は今まで猿之助一門の芝居をそんなに見てないんだけど、寿猿の父親を筆頭に、とても面白く見た。わかりやすいし笑えるし。
「歌舞伎らしさとはどういうもので、どこから生まれるのか」なんてちょっと考えながら見てしまった、というところかな。(何かをこむずかしく思ったりしてたわけじゃないよ)

 四の切は、亀ちゃん、じゃなくて猿之助の軽やかな動きに釘付け。と同時にまたもや様々な邪念にも襲われて、もうすぐ巡業で音羽屋の狐忠信に会えるなぁ、とか、海老蔵がやった時には狐言葉にすごく笑いがきてたなぁ、とか。
 藤十郎・義経、秀太郎・静がともに若々しくて、とてもよかった。「狐が楽しみ」と見に行って、こういう配役で(段四郎・竹三郎も)言うに言われぬ満足感がずしり。

 7月のチケットは発売即完売? 今月の方が取りづらいと思ってたけど、「襲名(親子三代)物語」ふうに、テレビなんかでさんざんやってるから、その「効果」よね。

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コメント

おはようございます。

本日も一言書き逃げで失礼つかまつりますm(_ _)m

>3階Bの正面は左側しか残ってなかった。とはいえ、宙乗りがあるからいい場所、なんだよね
いつもは右のコーナーをとりますが、宙乗りがあるときは左のコーナーをとりますよぉ。自分に向かってきてくれる(と勝手に思う)感覚は堪えられませんわぁ(^-^)

明日は博多座♪ららら~のからつぎでした。

投稿: からつぎ | 2012.06.14 08:15

團子ちゃんの口上、場を和ませるためのウケ狙い的なものなのかな、なんて思っていました。
が、ワイドショー情報によると猿翁さんが團子ちゃんに「自分を超えるような歌舞伎役者になりなさい」と言っているのだそうで、それをそのまま口上にしたらしいとのこと。

香川さんは期待以上でも以下でもない演技、という印象でした。

新猿之助さんの身体能力の高さには目を見張りました。
ホントに軽やかな動きでしたよね。
菊ちゃん狐の宙乗りも観たいですが、それは有り得ないですものね

投稿: 尚花 | 2012.06.14 09:26

私も初日に聞いた時にはちょっとびっくりしたんです。というのも、香川照之って私と2歳くらいしか違わないハズなので、子供も当然中学生くらいだと思ってたんですよ。周囲の空気が読めて計算もできる年頃だろうと思ってたので、それであのセリフは大胆だと感じたんですが、後から調べたらなんと8歳!なんだ…
雑誌のインタビューなんか読むとずいぶん調子のよいコドモのようで、実父より一門の血が濃い印象(笑)30前の、まだ露出が少なくて尖ってた亀治郎時代のスピーチと同じニュアンスかも。
ところで、澤瀉屋の時の下手側コーナーだと、近くに派手なジャケットの不思議なオジサンいませんでした?もしかしたら、うまくない大向こうをかけてたかも。くいだおれ人形みたいなジャケット着てるヒトを、私は必ず見かけたもんだから、この頃は宙乗りがあっても上手側しかとらなくなりました。話しかけられると苦手で(笑)

投稿: 猫並 | 2012.06.14 11:25

猫並様(きびだんごさま、この場をお借りします)

私は1列だったのですが、後ろの列はやたら会話が飛び交っていましたので、もしかしたらそこにその方がいらしたのかみしれません。敬遠するお気持ち、わかりますぅ。

うまくない大向こうも勘弁(。-_-。)、のからつぎでした。

投稿: からつぎ | 2012.06.14 13:05

からつぎさま
こんばんは、になってしまいました。
博多座ですって羨ましいなぁ。今日じゃなく明日、なんですね。
私はチケットを取るとき、我ながらあきれるほど演目のことを考えてないんですよ。今回も、あら右はもうないのか、じゃあ左とポチッとしてから、宙乗りがあるんだからこっちで良かったんだ、と結果オーライだっただけで。もうちょっとちゃんと考えた方がいいですねー。
仁左衛門さまによろしく

投稿: きびだんご | 2012.06.14 21:49

尚花さま
おおっ、ワイドショー情報、ありがとうございます 私もちょこちょこ見てはいたのですが、そのことは知りませんでした。知っていれば、その爺さまにテレビではこう言ってましたよ、と教えてあげられたのに。(でも、どう言ってもムダかな)
香川さん、もとい中車は、確かに「こんなもんかも」という感じでしょうか。
上には書きませんでしたが、一番最近、狐忠信を見たのは翫雀さんで・・・よけいに(元)亀ちゃんがクルクル回るところなんか、超絶技巧に見えました。しかーし、やっぱり亀ちゃんと言いたいな。

投稿: きびだんご | 2012.06.14 21:56

猫並さま
猫並さんには情報がたっぷりあるのか少ないのか、ちょっとわからなくなってきました(笑)。なぜなら香川照之の子どもが團子を、と知った時点で8歳なんだ!だったから。なまじ香川さんと年齢が近いがゆえに、子どもはもっと大きいと思っちゃったのねー。
私は亀ちゃんがとんがってた頃を全く知らないんですが(興味なかったの)、そうか、團子くんとよく似てるんですね。私はきっと今後も、多少興味は持つけどそう近寄らない、というくらいだと思います。
「くいだおれ人形」!! あんな派手派手ジャケット 幸せなことにそういう人はいませんでした。むしろ襲名なのに、すっごく地味な人ばかり。大向こうもちょっと寂しいくらいでしたよ。(ひょろひょろ声のおじさんが右側からかけてた)

投稿: きびだんご | 2012.06.14 22:06

からつぎさま
大向こうはスカッと頼むぜ、ですね!
私は最近、「とんだ席に座ってしまった」ということがなくて、その点はうれしいです・・・。今後もそうあってほしい。

投稿: きびだんご | 2012.06.14 22:09

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