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2012.07.24

「夜の蝉」を堪能した

7月21日(土) 「柳家三三で北村薫。2012」 17:00~ 於・草月ホール

「夜の蝉」(前半)、落語・つるつる--仲入り--「夜の蝉」(後半)、トーク・北村薫&三三
脚本・演出/西森英行

 3ヶ月連続の企画の最終回。北村薫「夜の蟬」には3編収録されていて、その収録順に(5月・朧夜の底、6月・六月の花嫁、そして夜の蝉)、演じられてきた。先月は行けなかったけどね。

 北村作品そのものを三三さんが覚えて喋るのではもちろんなくて、脚本家の手によってうまくエッセンスが抽出されてる、という感じ。私は会場に行くまでの間に、原作の初めの方だけ読んでたんだけど(もちろん、これまでに何回か読んではいる)、ここはカットされずに入るだろうな、というシーンがちゃんとあって、むふふふ。

 まず、初めに太鼓の音が・・・あれれれ、それだけじゃなくて笛も。出囃子とかじゃなくて・・・そう、お祭りだ! まず祭りから始まる原作だもの、心憎いじゃありませんか。

 あとは、すっかりおなじみになった洋服スタイルの三三さんが舞台の上で語っていく。そして、主人公の「わたし」が、お寿司屋さんの2階で開かれている落語会に行き、つぎは「円紫さんの『つるつる』」というところで、袖に引っ込み、あっという間に着物に着替えて高座で一席、「つるつる」を。

 仲入りの後、客席が暗くなって、パッとライトがついたらちょうど私の座ってる列の真横に、三三さんがマイクを持って立っていた。落語会後の質問コーナーで、司会をしてる円紫さんのお弟子さん、という趣向。
 そこで、円紫版「つるつる」における、幇間を酔っぱらわせるお旦那の悪意について、円紫さんの考え(つまりは北村さんの考え)が語られる。

 そう、ここで三三さんが口演た「つるつる」は、あくまでも「夜の蟬」に沿ったものなので、三三版ではないのです。「つるつる」私は今までに1回か2回くらいしか聞いてないと思う(誰で聞いたのか覚えていない)。

 トークコーナーでは、いつものように司会として株式会社ぴあの戸塚さんが。去年の初回に比べると、ずいぶん慣れた感じ。
 *この方、産経新聞の連載「落語会 陰の演出者たち」の第8回に登場してます。ほかにはミックス寄席の加藤さんとか、三鷹市芸術文化財団の森元さんとかも登場。

 それにしても、3ヶ月連続でこういう落語以外を「覚えなくてはいけない」仕事をなさった三三さん、お疲れ様でした。北村薫さんは、いたくお気に召しているようで、次は・・・なーんておっしゃってましたが。
 昼の部では、すかさず戸塚さんから「円紫シリーズの新作は?」と切り返されたらしいですけどね。

 この「夜の蟬」も長らく読んでなかったのに、聞いてるうちにどんどん思い出せるのが我ながら不思議。「わたし」と姉の子供時代のことが中心にあるから、同じく二人姉妹の妹である私には、ほろにがい郷愁とともに昔を思い出す、という側面も。で、リアル・北村氏の姉娘にもお目にかかったりして。

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