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2012.07.19

三十数年ぶりに見た芝居

7月18日(水) 「しみじみ日本・乃木大将」 13:30~ 於・さいたま芸術劇場

作/井上ひさし 演出/蜷川幸雄 出演/風間杜夫(こと:前足/乃木希典)、根岸季衣(くれ:前足/乃木夫人静子/皇后)、六平直政(たま:後足/村田三介)、山崎一(あら:前足/副官/桂太郎)、大石継太(乃の字:前足/玉木正誼/赤胴虻之助/明治大帝)、朝海ひかる(はな:前足/児玉源太郎)、香寿たつき(ぶき:後足/山県有朋)、吉田鋼太郎(ぶき・後足/明治44年9月1日の乃木)ほか

 井上ひさし77フェスティバル、第5作にして、蜷川演出・さい芸公演(もう1本、蜷川演出の「日の浦姫物語」はシアターコクーン)。ラインナップが発表された時に、おおっと思ったのは、これが私にとって懐かしい演目だったから。・・・と言っても、俳優さん=小沢昭一や加藤武が馬の足になってた、ということくらいしか覚えてないけども。

 自分にとっては記念すべき作品、のわりには、生協で相当割引になってたチケットを購入。当然、というべきか、2階V列でした(2階の正面はU、V、Wしかない)。ま、萬斎さんや有起哉くんが出ない時は、こんな感じ、ってのが我ながら・・・。

 熱中症キケン、という日の昼日中、なぜこんな道を歩いてるんでしょう、と与野本町駅から、ちょっとふて腐れ気分だった。最近、この劇場にはご無沙汰なので(ちょっとエネルギーがなくなってる)、改札を出た所のお店もすっかり変わってた。

 公演パンフは1500円で、最初、買うつもりなかったんだけど、思い直して幕間に買った。このフェスティバル8作は全部見るつもりで、今までのパンフは買ってるから。
 結果的に、割引分でパンフ(と、お茶くらい)は買えた、という計算になる。

 さて。幕が定色幕なんですけども・・・? ついうっかり「ファウストの悲劇」の記憶が蘇ってくる。あれは劇中劇の仕掛けだったけど、そんなはずはないし。すると後半になって、「型」を守るとか演じる(?)などなどの言葉が出てきた。章のタイトルにも入っていたはず。
 後は、差し金を使うシーンもあったなあ。そういえば、ああいう馬は、歌舞伎でおなじみだよね。

 幕が開くと、乃木大将の家の厩舎で、馬が3頭、頭を客席側に向けて並んでいる。この瞬間、「あ、覚えてる」と嘗てを思い出したのはいいけど、それ以外は何一つ、覚えてなかった。

 きほん、馬の足たちが主人公ですが、出てくる人物(名前)が乃木大将、ステッセル、山県、児玉だったりするわけで、・・・「坂の上の雲」、司馬遼太郎は乃木を酷評してんだよね、などとつい思ったりして。

 吉田鋼太郎さんや六平さんが、ひょいひょい、という雰囲気で芝居してらしたのがちょっと新鮮かな。風間さんとの持ち味の違いが際立つ感じで。そういえば、馬の足の上にジャケットを着ている時の吉田さん、(馬の)お尻あたりがポコンと妙に可愛かったんですけど(爆)。

 宝塚ふうの芝居をする(←戯曲で指定されてるとか)、山県・児玉を、ほんとに宝塚出身のお二人が演じる、などという「趣向」もあった。

 近くで見てたらもう少し熱く語れたかな、とも思うけれど、でも最終的に、じわじわっとくる感じで風間・根岸コンビ(つかこうへい!)の存在がおおきかったなぁと思う。

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コメント

なるほど、あの駅からの道は、夏の晴れた日の昼間に歩くと照り返しが半端じゃなさそうですね。そして雨の場合、特に台風の予報が出てる時なんて、想像すると恐ろしいです。
私には、次のさい芸はよっぽどの場合、という答えが出ているのですが、そのよっぽどの場合でも、そういうケースを想定して日時を選ぶことにします(爆)

投稿: 猫並 | 2012.07.20 20:00

猫並さま
そういえば、私は雨の日に行った記憶はないです! 蜷川@さい芸と言えば、ソワレの終演が11時くらいで、新宿ほぼ12時、二度と夜には行かない、と思った記憶が鮮烈。それ以来、昼に行ってるのかも(もしくは行かない)。真夏の昼間は倒れかねない、なんてことになると、余計行けなくなりますワ。
さい芸で「よほどのこと」って、何でしょうねぇ。菊之助が出るとか?

投稿: きびだんご | 2012.07.20 23:37

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