« 解説つきで文楽を楽しむ | トップページ | 柿喰う客「無差別」、2バージョン »

2012.09.18

文楽♡で、盛り上がる

9月18日(火) 「文楽九月公演」第1部 11:00~ 於・国立劇場 小劇場

粂仙人吉野花王(くめのせんにん よしのざくら)」吉野山の段
夏祭浪花鑑」住吉鳥居前の段、内本町道具屋の段、釣船三婦内の段、長町裏の段

 国立劇場に行く時は、九段下(または神保町)から半蔵門へちょっと戻るルートで座って、と決めている。今日は「乗換案内」が教えてくれたのより1本早い半蔵門線に駆け込み乗車・・・その結果、小劇場入り口で麻生太郎氏のお車お出迎え状態になってしまった。あらまあ なんでこんな時に、しかも文楽を、と聞いてみたいくらいでしたわ~。
 ご一行は、一般客席の後ろ(右側)にある、あれはなんて言うの? 能楽堂のGB席みたいな所に。粂仙人はご覧になったようだけど(直後の休憩時に「教訓的」とかなんとか、言ってる声が聞こえた)、いつまでいらしたかは不明。

 私は久しぶりに床近くの2列目。ネットでは中央ブロックの真ん中あたりが出てたんだけど、それよりは近くで見たい、と、ごちゃごちゃやってたら、ここに。
 席についたら床にはずらり見台がセットされてまして・・・あらら、「粂仙人」で私が顔を上げた所あたりへ座るのは千歳大夫 実際には、わざわざ見ようとしない限りは、だったけどね。それに昔よりはずいぶん慣れたし(爆)。
 それよりも、まんま「鳴神」のこの「粂仙人」、舞台の上にはツルツルの坊さん人形、床には千歳大夫(眉も目立つ)、ってのが妙におかしかったな~。

 2列目だと、字幕は全然見えないけど、かえって集中できていいかもしれない。玉也の粂仙人、清十郎が花ます。なにげに玉也、好きなの。
 文楽の竜神は立派でありました。と、つい「鳴神」と比較しつつ見たのだった。

 という点では、「夏祭浪花鑑」も同じくだな~。今回、「内本町道具屋の段」があるので、次への展開がよくわかった。ここでは魚売りの団七の姿も見られる。そういえば、侠客とはいえ団七は魚売りなんでした。
 また、鳥居前で助けられた琴浦、磯之丞は、すぐに三婦の家にかくまわれてたような気がしてたけど、そうじゃなかったんだ。
 磯之丞は道具屋に手代として奉公して、そこの娘といい仲になってるじゃん しかも詐欺にあうし(義平次がらみ)、そのあげく人を殺しちゃうし。なんてヤツだ。
 だから人目を避け、また備中へ逃れさせることになるのね。三婦がお辰に、色気がありすぎるから同道させられない、と言うのは、この磯之丞であれば尤もだわ、と納得してしまう。

 簑助のお辰が、ほんとキリリといい女。火鉢の鉄弓を押し当てるところでは、息を詰めてしまった(あげく、自分の手を頬に当ててた)。
 本来は住大夫のところ、代演の文字久大夫がとてもよかった。道具屋の奥も文字久さんだったけど、三婦内の方がうんとよかった(聞かせどころだからだよね)。

 そういえば、長町裏の浄瑠璃は、団七=源大夫、義平次=英大夫で、この英大夫がなんだか義平次にぴったりだったから、おかしくなっちゃった。すごく合ってる!
 勘十郎の義平次、玉女の団七を堪能。幕切れ、祭囃子が続く中、団七ひとりを見つめていると、涙が出ちゃったよ。

|

« 解説つきで文楽を楽しむ | トップページ | 柿喰う客「無差別」、2バージョン »

歌舞伎・文楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 解説つきで文楽を楽しむ | トップページ | 柿喰う客「無差別」、2バージョン »