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2012.09.22

猫づくしの夜

9月19日(水) 「さん喬・市馬 猫づくしの会 『猫定』と「猫忠』」 19:00~ 於・紀伊國屋ホール

Neko

小太郎・猫と金魚、市馬・猫忠--仲入--さん喬・猫定

 実はこの日、昼間は池袋にて「エッグ」観劇(追々、感想を書く・・・つもり)。そちらのチケットを早くから確保していて、ハシゴはどうかと思ったんだけど、落語ならアハハで終わるからいいや、と。

 紀伊國屋ホールのロビーでは、書籍・CDなど販売中。市馬師匠の歌のCDも大々的に(ポスター何枚も張ってあったよ)。と言いつつ、タイトルも覚えてないんだけども。

 プログラムでは、すでに小太郎さんの「猫と金魚」もネタ出し。
 幕が上がると、高座の上(手前の右隅)に猫が寝そべっていて・・・もちろんぬいぐるみだけど、小太郎さんがすこし戯れたのち連れて入り、あらためて一席。ご苦労さまだけども、別にねー。

 「猫と金魚」はその昔、白酒さん(まだこの名前ではなかった頃)で聞いた記憶がある。小太郎さんはマクラで猫にまつわる言葉(借りてきた猫、猫の手も借りたい、猫またぎといった類)を、さんざん繰り出しつつ。他愛なく面白かった。

 市馬師匠の「猫忠」も、ずいぶん久しぶりに聞くような気がする。どうも「猫忠」というと、お師匠さんのうちで「やったりとったり」の時、刺身の入れ違いが気持ち悪くてヤなんだけども、まあそれは一瞬のことだから。
 兄ィの常吉のところのおかみさんが、おさらい会の浴衣をちくちく縫っているところ、前からあんなに(堪忍袋の時のように)、縫うしぐさをしてたっけね~。それはとんと記憶になかった。客席にはわりと年配の女性が多くて(きっと、さん喬師匠のファンだわね)、その方たちにも大受けでした。
 「四の切」の狐言葉よろしく、猫言葉で三味線にされた親のことを語る猫。実はその中身はよくわからなくて(正親町天皇の御代、とかいろいろ言ってるけど)、でも三味線の皮にされちゃったのよね、と。
 そればっかりいつも気を取られてて、そうか登場人物の名前も、義経、亀井次郎、駿河六郎、静・・・に、いちおうなれるんだね。次郎吉とか。

 さて「猫定」。私はこの企画を見たときに、頭の中で「猫久」をイメージしてた。それがひょんなことから、あれれ、違う! 「猫定」って怪談なの?と。全く聞いたことのない噺。

 ある種、「猫の恩返し」的な部分もあるんだね。ばくち打ちの定吉に助けられた猫、定吉のふところに入れられて賭場に行き、さいころの丁半を「にゃー」「にゃーにゃー」で教えてくれるところは、とてもかわいい。
 が、この定吉が、女房にそそのかされた間男に殺されるあたりから、雨の夜のくら~い感じになってくる。
 聞いてるときは、この女房があんまり「無個性」のような気がしていたけど、この淡々とした風情が合うのかもしれない。

 終演後、「猫が苦手なのに行くのよ」と言ってた知人とお喋り。ほんとに鳥肌が立ったそうで(本来の意味の鳥肌)、なんというか・・・お気の毒でした。

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