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2012.09.13

久しぶりの「寄席」は、かなり特殊

9月12日(水) 「鈴本 秋の喬太郎(キョン)まつり ~喬太郎ダブル大盛り~」 17:30~ 於・鈴本演芸場

左龍・初天神、翁家和楽社中(太神楽)、歌武蔵・無精床、市馬・雑俳、アサダ二世(奇術)、喬太郎・お菊の皿--仲入り--ホームラン(漫才)、扇辰・麻のれん、二楽(紙切り:桃太郎、ペンギン、ハンバーグ)、喬太郎・ぺたりこん

 鈴本演芸場、中席は「おっとビックリ」の企画。喬太郎が仲トリとトリで2席だって! これを知った時には驚いたけど、そういえば鈴本って、平田オリザが書いた新作落語を花緑っちゃんが口演とか、いろいろやってたっけね。前売り券(各日200)は「ぴあ」のみで発売。残り80は当日券。もちろん前売りは早い段階で完売でした。

 私は友人に頼まれてチケット取りに参戦したんだけど、その時に、ついでに自分の分も1枚買った。10日間、喬太郎の噺はネタ出しされていて、自分の予定プラス聞きたいネタ、ということで選んだら、この日になったというわけ。

 友人2人と別々に遭遇したり、会社関係の人を見かけたり。周りに喬太郎ファンが多いってことよね。
 こういう会だから、「寄席は初めて」という人がかなり多い、という感じ。
 私の席は、左側の5人ブロックの真ん中だったんだけど、開演前、5時15分くらいに席に行ってみたら、もう私以外(全員男性)は席についていた!! 寄席なのに・・・。平日だから、みなさん頑張ってお仕事を終えて、喬太郎の1席目に間に合う、というパターンかなと思ってたのに(じっさい、そういう人も多かった)、なぜに私の周りはこの勢い

 そして、左に座った男性は、「携帯依存症」ですか?と聞きたくなるくらい、ひっきりなしにスマホをいじってた。さすがに(?)喬太郎の時は噺の間は開かなかったかも。後半が始まる前に、前座くん2人のコントが通路の一番前であって、携帯の電源オフ!と言ってたけど、効果はなかったね。演者交代の間ならいいじゃないか、という理屈かもしれないけど、なんだかな~。寄席ではどこまで許されるんでしょうか。l

 このところ、いわゆる定席に行ってないから、左龍さんや歌武蔵さんはほんと久しぶりだった。二人とも本人のキャラや風貌をうまく生かした噺になっていて、楽しかった。市馬師匠の「雑俳」を聞くのは、いつ以来かな。なんということのない俳句合戦(でもないか)で、考えたり入り込んだりしない、寄席らしい1席。仲トリの喬太郎向けての、この位置らしい噺といえる。

 という意味では、色物さんを含めて、そういうバランスで(ダブル大盛りだからね)成り立ってるよね、と改めて寄席らしさを思う。・・・とはいえ、もうちょっと気楽な客席で聞きたいなというのも事実。

 「お菊の皿」は折檻シーンで、お菊側から/青山鉄山側から、の両方をかなり漫画的にやってて、このあたりは喬太郎ならでは、と思った。OKK42(おきく死人、と私は思ったけど死に、かも)とか、どうしたってこのあたりは入れてくる。

 いっぽうトリねたの「ぺたりこん」。もちろん円丈作の新作だって事は知ってた(シュールだということも)けど、噺は忘れちゃったな~と思ってた。ところが、始まってすぐに「日本商事」という名が出たとたん思い出しましたですよ。大人のための残酷落語、とでもいった趣。喬太郎に感じる狂気の部分は、こんな噺にぴったりだな、と思う。

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