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2012.10.31

末廣亭の余一会は長蛇の列!

10月31日(水) 「市馬・三三 二人会」 13:00~ 於・新宿末廣亭

開口一番(市也・牛ほめ)、市楽・鮫講釈、仙三(太神楽:エコ太神楽)、市馬・夢の酒、三三・藪入り--仲入り--ナイツ(漫才)、三三・三枚起請、市馬・首提灯 *三枚起請、首提灯はネタ出し

 10日間ずつの寄席の興行で、1日あまる31日は「余一会」。各寄席で、毎回趣向をこらした落語会が開かれる。で、ちょうど水曜日で暇な今月は、おあつらえむきに市馬・三三の会ですもん。行かいでかっ。

 とはいえ、ここ何年も末廣亭には行ってないし・・・と、不安だったところへ、先日、「ござる乃座」で逢ったKちゃんも代休を取って行く、というのでラッキー。結果的には、先に並んだ彼女が席を確保してくれて助かった。
 そう、1時開演だから12時めざして行けばいいかな、と思ったら、なんのなんの。着いた時にはもはやすんごい長蛇の列で(末廣亭から2つ、角を曲がったところが最後列)、ひゃー。暢気に伊勢丹でお弁当買って、道に迷いながら行ってる場合じゃなかったね。

 並んでる時に、パタパタと市也くんが駆けて行くのを目撃。楽屋口はこっちなの?などと思ったりしてた。

 そうしたら、開口一番はその市也くん。「明日から二つ目になります!」そうか、前座最後の日、だったのね。メリハリもきいた「牛ほめ」で、これなら明日からも安心。がんばってね。

 そして兄弟子の市楽くん。「一夜あけると市弥です、と言えと言ったんですけどね」と。でも、明日からだから、まだ今日何があるかわかりません、などと言いつつも、弟弟子への優しさがあふれてました。こういうあたりが、師匠の雰囲気がそのまま出てるな、と思う。ホラ毒舌で売ってると、そんな毒舌の中に愛情が、とかあるじゃない? でもこの一門は素直におおらかだと思うよ。

 久しぶりに聞いた市楽くんの講釈ネタ、リズムもよくてふむふむ。大昔、「やかん」か何かを聞いて(実は)頭をかかえたのが、嘘のよう。あっ、これではほめてないのか。しっかり力をたくわえていってほしいと思う。

 びっくりしたのは仙三さんが作業服で登場したこと。?? 甲府出身で、富士山を世界遺産にしよう、という活動の一環でゴミ拾いなどをしているそうで、今日はエコ太神楽。ちなみにいつもは仙三郎社中で出てるんで、単独で末廣亭に(寄席にだったかな)出るのは初めてだって。
 地球儀柄のボールを使ったり、ペットボトル、牛乳パック、新聞紙(丸めてお手玉に)、空き瓶などで、太神楽の芸を。なんか忘年会の余興にも?なんて思ったり。こういう冒険ができるのも余一会ならでは、でしょうね。どっちが好きかと言えば、普通の袴姿のオーソドックスな方、かなあ。

 仲入り後のナイツの漫才も面白かった。芸術協会に所属してるから、ふだんの寄席で落語協会の芝居に出ることはないわけで、こちらも余一会ならでは。シャープさにちょっと毒もあって、面白かったよー。

 さて、市馬&三三。つくづく贅沢な会だなあと思う。これでは並ぶのも無理はないか(行列はイヤだけどね)。「夢の酒」の、なんとも言えないほのぼの感。聞いてるこちらも、ウフフと思いながら夢の中の出来事を空想。その先に、この家族の幸せな日常も浮かんでくるようだったなあ。
 いっぽう、「藪入り」は、なんだかねー、やっとこ奉公先から帰ってくる息子を待つ親の気持ちになっちゃって、うるっときそうだった。父親をもっとくどくも大げさにもできそうだけど、そうはしないで、でもほんとにこちらもいい親子・夫婦なんだわ。

 仲入り後の「三枚起請」は、今日の噺の中では一番聞く機会が少ないかなあ。そうか「三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい」。よくできた噺だと感心してしまう。三三さんは「したたかな女」とか、似合うのかもね。
 「首提灯」はそれこそ何回も聞いてるけど、侍(この場合は田舎侍)vs.江戸っ子の言葉の応酬には聞いてても力が入っちゃう。そしていかにも落語らしいシュールさも。これって落語なりゃこそ成立するんだよね。

 先月の鈴本・喬太郎まつりと、今月の末廣亭・余一会。寄席の中でも特別な、人気のある会に行っちゃったけども、またのーんびり寄席で聞きたいもんだ、とも思う。

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