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2012.12.24

イブイブに籠釣瓶を楽しむ

12月23日(日・祝) 「十二月大歌舞伎 夜の部」 16:00~ 於・新橋演舞場

籠釣瓶花街酔醒」菊五郎(佐野次郎左衛門)、菊之助(八ツ橋)、梅枝(九重)、松也(七越)、松緑(下男治六)、團蔵(釣鐘権八)、三津五郎(繁山栄之丞)ほか 「奴道成寺」三津五郎、亀三郎、亀寿ほか

 夜の部は、初日に見ていらいで2回目。昼の部は一度しか見ないから、これで今年の歌舞伎も見納めです。音羽屋が出演する時は、いつもなら1回は音羽会にお願いした席で、もう1回は自分で3階席を取るんだけど、今回は特別、自力で1等B(19列花横ブロック)にしてみた。たまにはいいかな、という感じで。
 その時は、「誰か誘えばいいや」」くらいの気持ちだったけど、結局、珍しいことに夫婦で行くことに。予定が合ったのが第一ではあるけれど、(私の周りに)ちょっと悲しいことが続いたので・・・思うところあって、ということにしておこう。

 二人とも(相変わらず)仕事に追われていて、バタバタと5分前くらいに到着。でも、ちゃんと通路脇の出入りしやすい席にしてるもんね 歌舞伎を見に行くんだったら、やっぱりネクタイとジャケットか、と思うあたりが、昔の人(爆)ではありますまいか。
 そういえば昔の歌舞伎座でこのあたりに座ったこともあるけど、だいぶ雰囲気は違う。ハコが小さいからかな。次郎左衛門と治六が出てくるところからして、すごく近い感じでわくわく。やはりあの花道がいかにも吉原への道を田舎の主従が歩いてる、って感じなのね。

(ちなみに出かける直前、テレビで「佐野厄除大師」のCMを見て、お正月だなぁなんて思ってた、その佐野、なんだよね!)

 もちろんあでやかな花魁道中は、初日にしっかり見たからね。あの八ツ橋の笑いも、さすがにちょっと遠くて・・・首をにゅっと(?)のばす感じが、私のところからはあんまり綺麗に見えず(というか表情がよく見えてないから首のあたりが強調されてしまう)残念。というか、どういう笑いならピンとくるのか、実はわからないんであるよ。

 兵庫屋の「縁切りの場」は、初日に見た時も思ったけど、八ツ橋の半ば悲鳴のようにも思える台詞回し(ほとんど現代的っぽい)に、引き込まれてしまう。ま、八ツ橋の性格というか、なぜあんなふうに縁切りを、ということについては、いろいろ言いたくなるね
 初日を一緒に見た若い友人は、「面白かったけど次郎左衛門が可哀想で2回見る気にはなれない」と言ってたな。確かにね、満座の中で恥をかかされ、でも怒りをぐっと飲み込むんだもん。なるほど、こういうのは後が怖いのか。

 あちこちで言われてるように、最終的に凶器は「妖刀」の籠釣瓶じゃなくても、単によく切れる刀ならよさそう。いや、どういう形ででも絶対復讐してるよね。
 あばた顔が醜すぎて(かぶりつきあたりではあまり見たくない)、そこまで汚くしなくても、と思うけど、いやいや、だからこその八ツ橋、と納得もしてしまうのだった。

 ふ~。息をつめて見たあとは、「奴道成寺」で気分すっきり。踊りはいつまでたってもよくわからないけど、でも、気持ちよく面白く見られる、という時点で、もはや「さすが三津五郎」なんじゃないかと。

 この夜の部で今年の歌舞伎観劇が終われてよかったな~。来年は(おお、新・歌舞伎座だ)、また気分も新たに・・・ちょっと下降気味なところもあるんで、盛り返さなくっちゃ

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コメント

イブに自分へのプレゼント
出来たら花道の近くからもう一度観たいな~と思っていたら得チケでそれが叶って

見染めの笑い、三回観てもどういう笑いなのか結局わからず終い。
自分に見とれて呆然としている次郎左衛門を微笑ましいと思っている笑いにも見えなかったし、誘っている笑いにも見えなかったし・・
私も何だか「ピンとこなかった」のです。
あの笑い、難しいんでしょうね

縁切りの場で笑いが起こったのにはびっくり。
笑う所じゃないでしょう。
何かきっかけを見つけては笑おうと待ち構えているみたいで、それってどうよって思っちゃいます

他にも観劇マナーに難ありの人達に遭遇してしまいましたが、何はともあれ菊ちゃんの八ツ橋で観劇納めが出来て良かった良かった


投稿: 尚花 | 2012.12.25 00:20

尚花さま
まっ、3回目 しかもイブに。いいないいな
得チケで花道近くとは、よかったですね。最近、得チケにはとんとご無沙汰なんですが・・・。私も1等Bを取った後で、そういえばいろいろ安い企画(カード会社なども)があったなぁ、とは思ったんですが、まあいいか、でしたわ。
尚花さんがご覧になった時も、縁切りの場で笑いが起きたんですか。お気の毒でした。私もそんな話を聞いてたから(初日の私の周りは何人か泣いてた。音羽屋席だから?)、どうかしら、と思っていたんですが、杞憂におわりました。自分が「ああ!」と主人公の気持ちに同化してるときに近くで笑ってたりすると、ガックリですよね。笑いたい人は来年2月の喜劇公演に行ってよ!(確かに笑おうと待ち構えてる、というのも感じます)
観劇マナーもねぇ、ほんと時の運としか言いようがありません。私も今後、籠釣瓶を見るときは、縁切りの場の終わり、九重さんが次郎左衛門に羽織を着せかけるところで、「あのときは携帯がエンエン鳴ったなあ」なんて思い出しそうです

投稿: きびだんご | 2012.12.25 09:18

いらしてるのがわかってたのに、探し出せずに残念でしたー
真ん中の前の方ばかり眺めてました。
だから、もしかして、すぐそばで携帯鳴ってたらお気の毒な…なんて想像してましたが、幸いそうではなかったようですね。
私はいつも、あの場面でなぜか九重の気持ちを想像しちゃうクセがありまして。それがまた、誰が九重かでずいぶん違って見えるから面白い気がしているのですが、九重にしても治六にしてもあんまりしどころのないようなところだから、あんな風にハプニングがあると気持ちをつなぐのが大変じゃないかななんて今回は余計な心配しちゃいました。
縁切りで笑いますか…
実は、バブル世代の私は、若い頃、合コンで、まさにあんな感じの身もふたもないような、人前でのバッサリ拒絶ってシーンを見たことがありまして。リアルに空気が凍りましたが、女性の方は今でも生きてます(爆)男性の方は知りません(大爆)笑えるなんて想像力の欠如だわ…

投稿: 猫並 | 2012.12.25 22:42

猫並さま
私の方は、すぐに猫並さんを発見はしてたんですけども。休憩時間にご挨拶でも、と思いつつ、先に角のコーヒーショップへ行ったら、注文までに10分くらいかかっちゃいまして 結局、余裕がないまま「いいか~」だったのでした。白っぽいお着物はわかってたんですが、クリスマス帯を見たかったなー。

それにしても「籠釣瓶」、いろいろ考える(妄想する)ところもあって、面白かったですよね。私は生意気盛りのハタチの頃、下手したら八ツ橋寄りだったかも(大爆)。でも、しぶとく生きてくタイプだけど。

投稿: きびだんご | 2012.12.25 23:12

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