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2012.12.06

弟キャラの堤真一

12月4日(火) 「TOPDOG/UNDERDOG」 19:00~ 於・シアタートラム

作/スーザン=ロリ・パークス 翻訳・演出/小川絵梨子 美術/松井るみ 出演/堤真一(ブース)、千葉哲也(リンカーン)

 堤真一出演の二人芝居。ただそれだけでチケットを取った・・・のではあるけれど、なんとなく、ちょっと苦手な系統の芝居かな、という不安も。基本的にアメリカの、心理的にぐだぐだ、ってのは避けたいもんで。

 リンカーン(兄)とブース(弟)。この名前って、アメリカ人なら誰でも知ってるの? 暗殺された人と暗殺者。こんな名前をつけるなんて、親はイカレれる(そういえば、劇中で名前に関するセリフもあったっけ)。しかも、リンカーンという名を持つ兄は、実際に仕事として、遊園地でリンカーンの扮装をして客に撃たれる(フリをする)毎日である。黒人だから、肌を白塗りして。
 で、離婚して住むところがないものだから、弟の家に居候。この弟がまた仕事もせずに、お金と恋人を得ることを夢想してる。
 二人の両親は彼らが16と11の時に離婚していて、どうやら兄-父、弟-母、の結びつきが強かったらしいことが、彼らの言葉から窺える。

 とまあ、冴えない二人ではあるのだけれど、兄の抱える屈折、現実を見ない弟、おもしろいやり取りがありつつも、どことなく不穏な感じもする。なんだかね~、逃れられないような閉塞感とか、あきらめとか、現実的なイメージだったりも。

 兄弟は仲がいいんだか悪いんだか。(まあ悪くはないのか)でも、お互いに踏み込めない、踏み込まない部分がある。その暗黙の禁を破るのは、やっぱり「兄」という、生まれついての上下関係ゆえか。

 2幕構成で、1幕の終わりに少し(だって舞台は暗いし、動きがないんだもん) 休憩後、ギュンと展開してハラハラ、そしてえっ

 このお芝居自体を、どんだけわかったんだかこころもとないけど、弟キャラが意外にはまって素敵だった堤さん、という記憶は残る気がする。なんかとても可愛らしかったのですわ。千葉さんも、私が持ってるイメージとは少し違ってたかな。それにしても、リンカーンって。うーむ。

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コメント

ようやく見てきました。こんなに公演日程があるのに…いや、あるからこそ、ギリギリまで決まらなくて、決まったところは強行軍のような(爆)
私は割合に後方の席(I列)でしたが、あの舞台、怖くないですかね…あそこで転がる千葉哲也はすごいかも!と思っちゃいました。
そして、たくさんたくさん考えながら見てしまって、とても消耗しました。「るつぼ」よりキツい印象。でも「組曲虐殺」よりは立ち直りやすいかも。
リンカーンとブースという組み合わせ以前に、いわゆるファーストネームにリンカーンですか?と思いながら、実は、かつての上司に、下の名前がエジソンってヒトがいたっけと思い出したりもしました。なんでも実家(親の家業)が電気屋さんなんですけどね…親の心理って理解できない(爆)

投稿: 猫並 | 2012.12.13 23:22

猫並さま
私もずいぶん後ろの方の席だったんですよ。Kだったかな。でも右ブロックのセンター側通路際だったから、よしよし、と。舞台の、芝居をする空間そのものは狭かったですよね。
そうか、兄リンカーンって、ファーストネームか、言われてみれば。
この芝居にしても、「祈りと怪物」にしても、ぜっんぜん違う世界を描いているのに、現代日本だなぁ・・・なのでした。

投稿: きびだんご | 2012.12.14 10:08

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