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2013.04.27

楽しい!蜷川シェイクスピア

4月26日(金) 「ヘンリー四世」 13:00~ 於・さいたま芸術劇場

作/W・シェイクスピア 翻訳/松岡和子 構成/河合祥一郎 演出/蜷川幸雄 出演/吉田鋼太郎(フォルスタッフ)、松坂桃李(ハル王子)、木場勝己(ヘンリー四世)、星智也(ホットスパー)、冨樫真(パーシー夫人/ドル)、辻萬長(グレンダワー/高等法院長)ほか

 前の日に見た「木の上の軍隊」が、3人だけの、動きや色彩の少ない芝居だったのから一転、いや~、あらゆるものが過剰にあふれてる、という感じだったなぁ。吉田・フォルスタッフの「腹の肉」もね。

 蜷川さん演出のお芝居は、私にとっては、合う/合わない、というのが作品ごとにわりとハッキリしちゃうんだけど、これは文句なしに「面白い、わくわく」の方だった。これだったら与野本町までだって、上演時間4時間超えだって、こわくない。

 舞台の奥行きをとてもうまく美しく使った舞台装置(そして場面転換)。最初の、悪たれハル王子が、フォルスタッフと、ごろごろじゃれ合う(桃李くんってば上半身裸になっちゃうし)ところから、むぎゅっと引き寄せられてしまった。

 イングランド王の王位をめぐる戦いのパート(時代もの)と、フォルスタッフたちが入り浸ってる居酒屋のがちゃがちゃパート(世話もの)が、違和感なく受け止められる。これに関しては、松井今朝子さんのブログで、な~るほど、だったのでした。

 とはいえ、登場人物が多いから、特に貴族は、誰が誰やらわからなくなったり・・・。ま、流れの中で見てる分には問題はないけども。

 役者さんは、あらためて鋼太郎さんの底知れぬパワーを思い知った、という感じ。どんだけ肉布団を着てるんですか、な体型で、動き回る、飛び跳ねる。戦に行った時の「特製のよろい」を着けた姿が、こんなマスコット人形いるよね、な可愛らしさ(爆)で、ミニチュアサイズにして持っていたいくらいだった。

 桃李くんも、想像以上によかった。蜷川芝居に出た若手の中では、一二を争うね、舞台上の美しくナイーブな存在感とか。←あくまで個人の見解ですが(爆)。

 あとは出番はそれほど多くないけれども、ヘンリー四世の木場さん。彼をとりまく暗さ、そしてその死へと向かう姿は、無言で多くのことを語っているような気さえする。

 今回ももちろん通路が何回も何回も使われた。私はF列の左サイドだったけど、その通路を振り返ったら、ちょうど通路際に座ってる六平さんが目に入った。あとで吉田さんがちょっとからんだりもしてたなあ。
 長丁場でもあり、(第2部の始まりでは)通路を使って、お客さんともやりとりしたり、「息抜き」的な部分がうまく使われてたなあと思う。

 さい芸では、あんまりカーテンコールが多くない印象があるけど(ほら、皆さん帰りを急ぐでしょ)、これは3回くらいはあった。ソワレでもそうかしらね。

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演劇」カテゴリの記事

コメント

ああ、見逃したのは何とも残念でした。
なるべく早い時期での再演をひそかに期待していますが、同じ配役とは限らずでしょうから(「ムサシ」、今度は溝端小次郎ですものね、3人目ですよ!!)、やっぱり桃李クンの初演を見ておきたかった
見られなかったお芝居はたいていきびだんご劇場で満足するんですが、これはますます悔いが増しました。チケットもってたんですものね~。

投稿: SwingingFujisan | 2013.05.03 17:16

SwingingFujisanさま
ほんとに、チケットをお持ちだったのに、惜しかったですね
重厚な鋼太郎さんもいいけれど、フォルスタッフがまた自在でしたもの。
さい芸は、行くことを考えただけで、よろよろしそうで、最近はパスしがちでしたが、やはり行く時は行くのだ、でした。
桃李くん、また舞台に出ますよね、きっと。

投稿: きびだんご | 2013.05.04 20:00

きびだんごさま
こちらにも失礼いたします。
ほんとに楽しい舞台でした。切ない結末もよかったですね。
昔、原作を読んだ時はあまりドラマチックでない印象を
持ったのですが、それがこんなに楽しい舞台になるとは、
まさに蜷川マジックです。もちろん配役も含めて。

吉田鋼太郎さん、木場勝己さんはじめ、蜷川シェイクスピア
常連のツワモノの役者さんに囲まれて、松坂桃李くん
大健闘でしたね。
彼を観ているとやはりビジュアルは武器、という気がします。
映像でもご活躍ですが、ぜひまた舞台で拝見したいです。
あ、来年、勘九郎さんとの「真田十勇士」がありますね。
楽しみです♪

投稿: スキップ | 2013.05.19 11:27

スキップさま
原作、私は読んでないんです! 今この機を逃さず読むべきだな、とは思いつつ、このままかしら・・・。スキップさまも今またお読みになったら、頭の中で桃李くんが笑いかけたりするかも
ほんと「楽しい」舞台でした。あの熱気の中で客席も一緒にノッていけましたね。だけど、もちろんそれだけじゃなくて、鋼太郎さんや木場勝己さんたちの存在の大きさも、改めて感じました。
この経験はきっと今後の桃李くんに大きく生きてくると思うと、ますます見守りた~いという気持ちが強くなります。今後の舞台がとても楽しみ。 

投稿: きびだんご | 2013.05.19 21:44

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