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2013.04.28

アラフォー女を演じる彼ら

4月27日(土) 「ブライダル」 14:00~ 於・東京芸術劇場シアターイースト

(3軒茶屋婦人会5)
作・演出/G2&3軒茶屋婦人会 出演/篠井英介(陽子)、深沢敦(香織)、大谷亮介(真由美)

 3軒茶屋婦人会公演もこれで5回め。第1回はちょうど10年前だって!(私は全部見てます) 月日が流れるのは早いわね~。

 過去4回、演出に徹してらしたG2さんが、今回は作および演出。パンフレットには「俳優三人に続く『(ほぼ)第四の婦人』」なんて書いてある。
 上演記録を見ても、毎回違ったテイストの三人芝居だなぁと思うんだけど、どんな設定のものであっても、微妙な女性の心理に共感したり笑ったり・・・演じてるのがおじさん、なのにね。特に大谷さん!! うちの「相棒」好きの男どもに見せたいゾ。

 さて、今回は真っ赤なドレス姿の3人がならぶチラシ写真が印象的だったけど、ずばりアラフォー女性(まもなく40ってとこ)の結婚問題なのでした。

 3人は高校時代の同級生で、特に親友同士なのが、香織と真由美(最近は少し疎遠気味)。陽子は真由美とは仲がいいけど香織のことはよく知らない。そんな間柄。

 香織だけが出席した高校の同窓会で、彼女はヨシオに出会いあっという間に結婚を決める。だけど、ヨシオは陽子と大学時代につきあっていたのだ。そして皮肉なことに、陽子はウエディングプランナー(会社経営)として、二人の挙式にむけて伴走することになる。やっぱり彼のことを忘れられないのに、「仕事」としては完璧に「うまくいく」ようにお膳立てしちゃう。

 香織は、たぶん無邪気に「結婚すれば幸せ」と信じてる、ある意味、いやな女でもある。自分が正しいと思うことは、世間的に絶対正しいと疑いもなく思えるタイプね。深沢さんは実は短髪の太めさんなのに、なんて可愛く変身するんでしょう! ラストのあの衣裳では、客席で「かわいい」って声がしてた。きっと深沢さんも聞こえてたはず。

 そして真由美は2人をつなぐ要の存在。

 ヨシオの前の恋人が、いろいろと挙式の邪魔をしたり、紆余曲折もありながら、当日を迎える。そして・・・なぜわざわざ今日、そんな告白をするんだ、陽子も真由美も。その後、事件あり、どんでん返しあり。

 登場人物は女性3人だから、もちろんほんとに女優が演じても成立するけど、きっと、いや~な気分になるんじゃないかな。そうはならず、客観的に受け止められるのが、まさに3軒茶屋婦人会! そこには、俳優の「役を理解し表現する力」が、女優が演じる時の何倍も必要とも思われる。

 椅子の類のほかには小道具類がほとんどない、シンプルな舞台(電話の会話が多いけど、電話そのものはないし)。
 衣裳をけっこう替えるのも楽しい。キャリアウーマンの陽子は。基本、膝上丈スカートのスーツ。真っ赤なミニドレスのおみ足が素敵。普通っぽい真由美は、ふくらはぎ丈のフレアスカート。太めちゃんの香織はロング丈(これ想像できるでしょ)。

 大谷さん、還暦の暁には、初演のチアガールを再びやるんだっけ。それはともかく、毎回、違ったアプローチで作り上げてくる3軒茶屋婦人会が、これからも楽しみ。

 

 

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コメント

本日観て参りました

女優さんでなく女装の男優さんが演じることで、チョットえげつない言動も嫌悪感なく観られるものですね。

篠井さんがハマリ役であまりにカッコ良くて萌えてしまいましたよ
深沢さんはぬいぐるみみたいですっごく可愛いし
大谷さんはハンサムなのに女装すると野暮ったい女になってしまうのは何故なの??

ひとつガッカリだったのは、笑いすぎるオバサンが数名いたこと。
ここは笑うとこじゃないでしょという所でも「アハハハ~」
一体どういう感受性してるんだろう

真っ赤なドレス姿のチラシが欲しかったのに、劇場の人に「もうありません」と言われてしまいました、残念

投稿: 尚花 | 2013.04.29 20:45

尚花さま
かなり気になる素敵な3人・・・男とも女とも言いたくない、ってところですかね~。
やっぱりカッコイイ篠井さん、カワイイ深沢さん(なるほど、ぬいぐるみネ)、一番オバチャンな大谷さん、という役回り。
ね、篠井さん ああ、女っぷりはとても太刀打ちできないわ、と思ってしまう。舞台の上で、あのスタイルをしゅっと見せる緊張感や鍛錬はハンパじゃないでしょうね。

ところで、「笑い袋おばさん」が何人もいたとは、お気の毒。ガックリきますよね。そういう人は、自宅のテレビで思いっきり笑っててほしい。

投稿: きびだんご | 2013.04.29 23:56

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