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2013.05.11

「おのれナポレオン」で観劇熱が一気にあがる

5月10日(金) 「おのれナポレオン」 19:00~ 於・東京芸術劇場プレイハウス

作・演出/三谷幸喜 出演/野田秀樹(ナポレオン・ボナパルト)、宮沢りえ(アルヴィーヌ・モントロン)、山本耕史(シャルル・モントロン)、浅利陽介(マルシャン)、今井朋彦(アントンマルキ)、内野聖陽(ハドソン・ロウ)//演奏・高良久美子、芳垣安洋

 いやはや。12日が千穐楽、なんですのよ、という10日の観劇は、しかし予想もしない展開の末でした。天海祐希さん急病につき8日と9日は休演、宮沢りえさんが代役に立っての初日。よくまあこんな日のチケットだったもんだ。普通なら8日を取ってるよ、きっと。

 でも、私の周囲(ネットメインじゃなくてリアルに)で、休演に当たった人2人、10日と11日を持ってた人が各1人。明暗が分かれてる。休演になっちゃったうちの1人は、なんと土曜の朝9時から当日券に並んで、マチネを立ち見して来たそうで。
 ほんとに頭が下がります。というか、私にはとてもそこまでのエネルギーはないな、と思うと、尻尾巻いて逃げたい気分にもなってしまう。
 そして、そこまでして(だって並んでる時間のほうが上演時間よりはるかに長いよ)、きっと「見られてよかった!」と思ったに違いなく、そういう舞台を作り上げた皆さんは、すごいと思う。アクシデントがなくてもね。

 何しろ、三谷×野田、ですもんね。それは期待がいやでも高まるというもの。

 野田さんのイメージで、えっナポレオンですか、みたいなところは私にはあったのだけれど、「そうかもしれない」と思わせるキャラクター。皇帝にまでなった人のワガママぶりとかね。それと打って変わって、後半、実ハの部分の知恵者ぶり。なるほどね。

 また彼をめぐる人たちもいちいち、はまってる感じで。内野さんが無骨な武人ぶりを見せて素晴らしいし、今井さんはやっぱり基本、「知」の人だし。山本さんは舞台で見るのは初めてかなぁ。屈折した、いい男であった。浅利くんは、かねがねちょっと小柄なのが・・・と思ってたけど、今回は小柄が生きてたね。ずーっとナポレオンの忠実なしもべで、そのままちょこまかだけで終わるのかと思いきや。

 宮沢りえさん。いつの間にこんな「男らしい」(←野田秀樹)女優さんになったんでしょう。再開初日ならではの野田さんや山本さんのアドリブも楽しく、客席も含めていい空気に包まれていたと思う。その中で、サラリと力を発揮できるなんて、ほんと男らしいぞ。

 いろいろ笑わせながらも、おっと歴史ミステリーだったのね。チェスも重要なんである。長らく我が家でチェス盤を出してない・・・(私はできない)・・・引っ張り出して、教わろうかしらん、という気にさせられた。

 天海さんが一日も早く全快されますよう。そうしたら、ぜひ天海さんのアルヴィーヌを見たいな。

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歌舞伎・文楽」カテゴリの記事

コメント

きびだんごさんの強運に乾杯

このところ演劇界(ミュージカルも含め)はアクシデント続き。
楽しみにしていた公演が休演になってしまうのは本当に残念ですよね。

宮沢りえちゃんの勇気ある決断に拍手したいです

投稿: 尚花 | 2013.05.11 22:25

本当に、見られて良かったですね!
私は、先月の予定をひっくり返してみたら、なんと、「効率学のススメ」と「おのれナポレオン」を続けて見ていました。どっちも不測の事態でその後に公演中止が起きるなんて、自分が見た時点では想像もできませんでしたよー
宮沢りえちゃんは、相撲部屋のおかみさんにならなくて、本当に良かった!と、以前、人形の家を見た時に思ったことを、思い出しました。

投稿: 猫並 | 2013.05.11 23:36

尚花さま
どうもありがとうございます
何しろ前半の公演チケを持ってたのにダメにしちゃったでしょ、これで休演になったら目も当てられない、と思ってました。
レミゼもいろいろいろいろあったんですよね。
一日にどれだけの舞台が開いてるのかわからないけど、なんかすごい世界だなー、と思ってしまいます。

投稿: きびだんご | 2013.05.12 00:52

猫並さま
あらまあ!ですね。「効率学のススメ」と「おのれナポレオン」。前代未聞の公演中止理由と、まさかの代役。この2つを続けてご覧になっていたとは。この上、何もアクシデントなど起こりませんように。
宮沢りえの写真集が話題になったのは、もう20年以上前なんですよね。息子が幼稚園の年中か年少でした(と、具体的なのは送迎の時に写真集もリレーしてたから)。
あの頃、そして婚約騒動の頃、こんな女優さんになるとは夢にも思ってませんでした。
私は「盲導犬」はたぶんパスですが「MIWA」はなんとかチケット取りたいです。

投稿: きびだんご | 2013.05.12 01:01

スキップ
「まとめてコメントするなよ」ってカンジですが(笑)
勢いでこちらにも失礼いたします。

この作品、三谷作品の中でもかなり好きな部類に入るの
ですが、予想もしなかったドラマが重なって、忘れられない
舞台になりました。
天海さんのアルヴィーヌもすばらしかったですが、
りえちゃんがどんなアルヴィーヌをつくり出したのか
興味シンシンで、あ~あ、東京に住んでたら絶対観に
行ったんだけど。
きびだんごさんが観てくださったお陰で、少し観た
気分になりました。

天海さん降板→りえちゃん代役の話題が先行してしまって
作品本来の評価が忘れられがちですが、ナポレオンの
野田さんはもちろん、粒ぞろいの出演者の丁々発止の
やり取りは見応えありましたね。
いつか再演していただいて、その時こそ映像にも残して
いただけたらうれしいなぁと思います。

投稿: スキップ | 2013.05.19 11:42

スキップさま
こちらにもありがとうございます
おかげで、私がスキップさまのところでコメントしそこねた朗読劇と「おのれナポレオン」について、こうして喋れて嬉しいです。
思わぬことから、代役の話題ばかりになりがちでしたが、ほんと作品としても、また他の役者さんも、素晴らしかったですね。舞台の形状からして、あらとビックリするところから始まって・・・。
野田さんだけじゃなくて、みなさん、今後の舞台をぜひ見なくちゃ、と思わせる方々ばかりでした。
そして私は天海アルヴィーヌを想像するばかり。タイプが全然違いますもんね(チケットあったのに、といつまでもぐじぐじしてます)。

私もこの騒動がなくても、作品としてかなり好きで、記憶に残りそうです。これからも、どんなのが出てくるのやら。期待したいと思います。

投稿: きびだんご | 2013.05.19 22:04

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