« 夢のような「二人道成寺」 | トップページ | 役者・市馬一門 »

2013.05.16

皐月恒例、落語集2夜

5月15日(水)、16日(木) 「市馬落語集 上巻・下巻」 18:45~ 於・日本橋劇場

15日【上巻】 市助・狸の恩返し、市馬・金明竹、ゲスト(大津美子「東京アンナ」)--仲入り--市楽・芝居の喧嘩、市馬・試し酒
16日【下巻】 市弥・悋気の独楽、市馬・小言幸兵衛、ゲスト(コロムビア・ローズ「どうせ拾った恋だもの」「東京のバスガール」)--仲入り--市江・しの字嫌い、市馬・宿屋の仇討
(歌の案内役・林家たけ平)

 15日は歌舞伎座第2部から移動してゆっくり、16日は仕事のあとであせってかけつけ・・・という対照的な2日間。
 15日、受付で旧知のスタッフに、「名古屋から来てるよ!」と言われてビックリ。Mちゃんが思い立って久しぶりに上京してた。あらまあ、ということで、1階の指定席じゃなくて2階の自由席に移って、最前列で並んで聞いてた。私はいつだったか、たしか「通好み」で2階自由席の自由さが気に入っていらい、混んでる会でなければ2階で聞きたいくらいなので。

 16日は到着したときには、すでに市馬師匠の「小言幸兵衛」はかなりいいトコまで進んでた(仕立て屋が家族構成を言うあたり)。鉄砲鍛冶が出てくるサゲは初めて聞いた気がする。

 噺じたいは、15日の方が好きかな。市馬師匠の初高座は、「(いろいろあって)金明竹なんです」とのことで。いろいろ、というのは何か知らないけど、柳家だと「道灌」から、というのが決まりみたいになってるのに、あえてそれではなかったから、なのでしょう。
 というか、私はてっきり「道灌」だと思ってたよ。
 で、いま、落語協会HPを見ても、初高座「道灌」になってるし。私の空耳だったんでしょうか。うーむ、謎だ。

 それはともかく。私は市馬師匠の「金明竹」を初めて聞いたんじゃないかしらん。こんなに面白い噺なんだ、というのを改めて感じた。と同時に、なんとなく自分の頭の中にある「金明竹」とは、上方言葉の言い立てがやや違うんだなー。
 「試し酒」も、市馬師匠では初めて聞く噺と思われる。いや、この噺をそんなに聞いたことがない・・・かすかな記憶があるくらい。これがねー、すごくよかったのよ。大店の主人2人の鷹揚さと、飲んベエの下男の骨太純朴さ。こういう「イヤミのない」「大人」の「稚気」めいたものや、対照的に「田舎の人」の「おおらかさ」みたいなのは、ほんと市馬師匠の真骨頂、という気がする。
 いや~、1升入る大盃を飲み干すさまには、見とれました(しかも5回飲むんだよ)。

 「宿屋の仇討」は、相撲甚句入り。伊勢参り帰りの賑やかな三人組が芸者を呼んでさわぐところでは、三味線が効果的に入ってたな。

 市楽くんの「芝居の喧嘩」も、明るくてメリハリが聞いてて面白かった。「じぇじぇ!」が出てくるあたりも、なかなか。彼には芝居に関係する噺をいろいろやってほしいな。

 毎度、ゲストの人選がすごいけど、今回は、なんとなくお名前を聞いたことがある2人だった。コロムビア・ローズさんは自分で傘寿と仰ってた。人前で歌い続けることは、ほんとに元気の源なのね。
 ロングドレスの大津さんと、お着物のコロムビア・ローズさん。たけ平さん、市馬師匠とのお喋りも、全然タイプが違っててそれぞれに楽しかった。

 ノンビリ心地よく、落語に浸れた2日間だった。

|

« 夢のような「二人道成寺」 | トップページ | 役者・市馬一門 »

落語」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 夢のような「二人道成寺」 | トップページ | 役者・市馬一門 »