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2013.05.09

朗読で宮部みゆきの世界を堪能

5月8日(水) 「朗読劇『お文の影・野槌の墓』」 15:00~ 於・渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール

Team申 番外公演Ⅲ ~今、僕らに出来ること~
原作/宮部みゆき(「ばんば憑き」より) 構成・演出/長部聡介 出演/佐々木蔵之介、市川猿之助、佐藤隆太

 前回公演はパルコ劇場だったので、あやうくそっちへ行きそうでした。これ、イープラスで普通に取ったんだけど7列11などというとても見やすい席で、ちょっとイープラスを見直した(席が良くない、という刷り込みが)。

 午前中〆切の急ぎ仕事をギリギリまであせってやったりしていて、ちょっと虚脱状態。大丈夫かな?・・・いやいや、杞憂でした。
 開演15分くらい前に到着したら、あら? ちょうど何かが始まっている・・・Tシャツにラフなパンツスタイルの3人が、ステージの上に。今回の「怪談」にちなんで募集した「体験談」を、1人が1編ずつ読んでるのでした。前説代わり、かしら。

 一度、袖に引っ込んで(5分くらい)、さて開演。上手から、猿之助、蔵之介、佐藤隆太。大きな横長の台に腰掛けて(2つめの「野槌~」では胡座で)。背後にシンプルな画像が。朗読の時は、3人とも白いシャツと黒のパンツでした。(ここからは休憩なし)

 今回は、宮部みゆきの「怪談ばなし」2編。どちらも子どもが出てくる。しかも、大人に傷つけられた(文字通り、身体を)子、なのである。

 「お文の影」の方が、ちょっとシンミリで、ラストのあたりでは涙が・・・。
 「野槌の墓」は、「あやかし」が登場。猫又だの付喪神だのが出てくるし、ユーモラスな場面も多くて、時々笑いながら聞いてた。が、こちらも最後はまたしても

 一つの作品の、地の文を読む人と、台詞部分を言う人に分かれるのは前と同じ。音楽を含め、構成のすばらしさもあると思う。ほんと、朗読だけで豊かに広がる世界、という気がした。

 ただ、背景となる絵が、時に具体的過ぎるようにも思えた。女の子とか、猫又(お玉という名)の、シルエットならともかく、表情などは余分じゃないかと。好みの問題と言ってしまえばそれまでで、私は聞いて想像するのが好きなんだもん。

 平日の昼ということもあって、客席にはわりとお年を召した方(しかも女性)が目立ってた。これって、猿之助ルートかなぁ。

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演劇」カテゴリの記事

コメント

きびだんごさま
「朗読だけで豊かに広がる世界」まさにその通りでした。
以前より佐藤隆太さんのスキルが上がり(笑)、
それぞれの個性が役にもピタリと合って、ほんとに
ステキな朗読を聴かせていただきました。
それで十分過ぎるからあの背景がちょっと余分で、
そこまで見せてくれなくても・・と思ってしまうのですよね。

そうそう、私が観た日もGW中のマチネでしたが
観客の年齢層が高くて、あれ?この公演っていつも
こんなだったかしら、と思ってしまいました。

投稿: スキップ | 2013.05.19 11:15

スキップさま
スキップさまのブログに、内容が詳しく書かれていて、嬉しく拝読したのでした。ありがとうございます。
宮部みゆきさんの作品では、長屋やお店を描く時代小説が、一番好きです。じっくり書き込んであるでしょ。その世界を、この3人が見事に広げてくれた、という気がします。
確かに、佐藤隆太さんが、前回よりもグンとよくなってたと思います。
読むために書かれたものじゃないから、時に耳で聞くとハテナ?もあったんですが、(リコン病とか)それも一瞬でした。
初回、梨木香歩さんの作品を聞いてないので、そちらも聞いてみたいです。タイプが全然違うと思うので。
蔵之介さん、夏には篠井英介さんと共演されるので、今から楽しみです。
あ、大阪でも年齢層が高かったんですね。おや!?と思うくらいだから相当な気がします。不思議。

投稿: きびだんご | 2013.05.19 21:32

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