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2013.07.26

歌舞伎とカクテル、大人な銀座

7月24日(水) 「七月花形歌舞伎」 16:00~ 於・歌舞伎座

「通し狂言 東海道四谷怪談」菊之助(お岩、佐藤与茂七、小仏小平)、染五郎(民谷伊右衛門)、松緑(直助)、梅枝(お袖)、市蔵(宅悦)、團蔵(伊藤喜兵衛)ほか

 今月ここまで歌舞伎座に近寄ってなかった。巡り合わせとしか言いようがないね(こわいの苦手だし)。たまたま、ぜひ見たい!と言う友人と日程が合ったので、音羽会にお願いした。2列の30と、ちょっと右寄りだけれども・・・そして、別にこんなに前で、お岩さまを見なくてもいいんだけども

 小山三さんがお元気に出演されてるのがうれしい。というか、もう少し出番が少ないのかと思ってたんだよね。おいろだとわかってはいても。
 大詰の庵室の場に登場される菊十郎さんも(いや、そんなにお年ではないけれど)、短い出番でも、きっちり舞台の空気を作ってる感じがある。そういえば、茶屋女房の菊三呂さんの変身ぶり=こんなババア(失礼!)から、おしとやかな腰元まで、も、つい凝視しちゃうよ。

 菊ちゃんの3役。とくにお岩はとても丁寧に演じていて、台詞も「聞かせる」! つい、いろんな演出に目がいきがちだけれど、それはそれとして、お岩をまずきっちり、という部分が好きなところだな(贔屓の引き倒しですかねー)。
 薬を飲んで顔が崩れちゃうところ、(舞台に近くてよく見えるし)最初は「つくりもの」っぽさの方がリアルで、ふーん、てなものだった。でも、お歯黒をつけるところから急に怖さが増しちゃって、いや~恐ろしかったです!

 実は、蛍狩の場はちょっと想像もつかないし、どうなのかなぁ、なんて思ってた。でも、私はこれ、気に入ったんでした。ま、染五郎&菊之助という美男美女ゆえ、でもあるかと思うけど。とんでもないDV男の伊右衛門にも、お岩との「いい時」がかつてはあったんだよね、みたいな気持ちかしら。そこから庵室での祈祷の場面への流れが自然に思えた。

 染五郎の伊右衛門には、友人も私も「酷薄」の二文字を思い浮かべたのがおかしかった。あの酷薄ぶりがの「ほど」が、いい感じに思えた。ところで、台詞回しなのか声そのものなのか、幸四郎っぽくてビックリする場面もあったなぁ。

 とまぁ、綺麗な菊ちゃんをもっと見たかった、というところは置いておいて、たっぷり見たゾ、な満足感に浸ったのでした。

 終演して外に出てみれば、もうすっかり雨は上がっていた。3月だったかに、若者が○木賞を取った時、授賞式の二次会に使ったという銀座7丁目のバー(ラウンジ?)「オリオンズ」へ。とーっても昭和レトロな雰囲気で、おいしいスイカのカクテルや赤ワインと、名物というローストビーフで、大人な銀座も楽しみましたです。たまにはこんな観劇もいいなー、な一日でした。

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コメント

染五郎に、意外なほどの貫録を感じて、びっくりしました。で、そういえば、今の幸四郎がまだ染五郎で大河ドラマをやってた頃(黄金の日日ですが)は、やっぱり今の染五郎くらいにイケメンな若者のイメージを持ってたんだっけ、いつから太い悪者になったんだろう?なんて、思ってしまいました。
ずっと見ていたら途中の微々たる変化を意識しないまま自然に変わっていくのを受け入れていると思うんですけど(勘三郎に関しては全くそんな感じだったのに)、高麗屋親子は、なぜかいきなり化けたような気がしていて不思議です。
でも、染五郎のこんな感じ(伊右衛門の雰囲気)はとても好き。
お岩様は、近くから見たら、作りモノらしき右目が良く見えて、それが一番怖かったです!

投稿: 猫並 | 2013.07.29 07:51

猫並さま
お返事が大変おそくなって申し訳ありません。
もうねぇ、月曜日は残業4時間ですよ。んでもって帰宅して今日が〆切の仕事の仕上げ。へとへと~。でも、これでしばらくはノンビリできます!
千穐楽に見た昼の部では、染五郎は一條大蔵を思い出したくらいで、それほど・・・だったんですが、夜の伊右衛門は「どしたの?」という感じでしたね。
9月の陰陽師では安倍晴明だから、貴公子寄り、ですかねー(どうしても萬斎さんのイメージです)。

お岩さま、あれを真ん前で見たら、さぞや恐かったと思うと、ちょっとずれててよかった!

投稿: きびだんご | 2013.07.30 19:52

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